2021年を振り返る(江頭教授)
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後年の歴史家は2021年は2020年に続いて「コロナウイルスパンデミックの年」と評価するのではないでしょうか。私達、東京工科大学応用化学科の教員にとってもこれは同じ事。昨年同様、コロナ対策に追い回された一年だったと思います。
事の始まりは2020年4月からのキャンパス閉鎖。それに対応するオンライン授業は全く新たな経験でした。とはいえ半年もたてば我々も適応できるようになります。2020年9月に始まった後期の授業、応用化学科では「対面授業、ただし遠隔受講可」を広く実施、学生実験では学生実験室に入室する人数を制限する形で対面実験を再開しました。
2021年はこの2020年度の後期の授業を引き継ぐ形でスタート。コロナ第三波の中でも一応満足できる授業を実施できたと思います。
つづく2021年の新学期は「いよいよコロナ前に戻れる!」という希望の元に対面授業を中心としてスタートをきりました。これでワクチンが行き渡ればコロナ禍も終わりか。などと考えたのが甘かった。今度は第四波の影響で前期は途中からオンライン授業に移行することになってしまいました。一応、2020年度の経験からオンライン授業に対応はできたものの、学期の途中からオンラインに移行というのは厳しい。授業計画を一部変更せざるを得ませんでした。
2021年度後期は当初はオンラインで実施とされましたが、開始早々に対面に切り替わることに。前期とは逆に、今度は学期の途中でオンラインから対面に、という切り換えを行うことになるとは。いや、参りました。
こうして振り返るとやっぱり2021年度もコロナに振り回された一年だったと思います。とはいえ2020年度とはやはり違います。2020年4月のキャンパス閉鎖は大学教育そのものの危機、という感じで誰もがこれからどうなるのか、暗中模索の状況だったと思います。それに比べて2021年のコロナ問題は「対面中心」と「オンライン中心」という選択肢の間を揺れ動くこと、両者の間の見定めが難しいことが問題の中心だったと思います。
来年2022年は対面でもオンラインでもどちらに転んでも柔軟に対応できるような準備を、と思います。とはいえ、やっぱりコロナウイルス問題が解決してくれるのが一番望ましいことなのですけどね。
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