100段階評価? 試験の点と成績評価(江頭教授)
| 固定リンク 投稿者: tut_staff
我々応用化学科の卒論発表会も終わり、これから本格的な春休み。でも教員である私達にはまだいろいろな仕事があります。その一つが成績評価。一つ一つの授業の成績評価を集めて誰が何単位取れたかを確認。卒業式の前に卒業できるかどうか、新学期が始まるまでに進級できるかどうか、の判断をする必要があるのです。
さて、この成績ですが、昔は「甲乙丙丁」と四段階の評価だったとか。私が大学生だったときは「ABCD」の四段階評価で、「D」通称「ドラ」は不合格を意味していました。「優良可不可」も最後の「不可」がひとまとまりなので四段階ですが、最近は「秀」を加えて五段階評価の場合も。本学もこのタイプの五段階評価ですが、通知されるときの表記は「SABCD」となっています。実は「S」の表記には「SA」と書いてあることもあるので、おそらく「Super A」なのでしょう。
このブログを読んでいるあなたが高校生なら評価は「5,4,3,2,1」の五段階ではないでしょうか。私の頃はそうだった、って少し、いやかなり前のことですが、でも「オール5」などという表現が今も活きているところをみると今でも使われている様ですね。とはいえ高校の「1」は「不可」という意味ではないだろう、と思いますが果たしてどうなのでしょうか。
通常の授業で成績評価は期末試験一本。今こう言うとかなり乱暴な評価の方法の様に感じますが、以前はこのやり方が一般的だった様に思います。ならば試験の点がすぐに成績だったわけで100点満点の試験なら100段階評価でも良かったのでは?
成績評価は授業だけではなく、かならずしも試験があるわけではありません。特に一番重要な卒業論文の審査。これも「卒業研究」として単位を付けますが、100段階評価はさすがに難しい。4段階か、せいぜい5段階が良いところだろう。となれば、他の授業もそれに習って5段階で、ということなのでしょうか。
実は本学が利用している成績登録システムでは、期末試験の点数(これを素点と言います)をそのまま成績として登録することもできます。とはいえ自動的に「SA,A,B,C,D」の五段階評価に換算されますし、生成評価には期末試験以外の授業中の小テストやレポートなどの点も反映させることが一般的なので、100段階評価はやっぱり現実的ではありませんね。
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