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「夏休みの宿題」とバックキャスティング(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 先日の記事では応用化学科の「卒業論文の提出日」のお話しを紹介しました。そのなかで

実際の卒論提出はやはり厳格なもので、期限通りに提出しないと受け取ってもらえないことになっています。

と書いたのですが、泣いても笑ってもこれが締め切り、というのものは他にもいろいろありますよね。

 締め切りを守らせるために作家が缶詰にされている、とか漫画家が仕事場から逃げ出して担当編集者が追っかけるとか。そんな特別な人たちではなくても普通のひとでも学生時代に経験するのがこの「卒業論文の提出」の締め切りなのですが、締め切りというものは他にもいろいろありますね。課題やレポートの締め切り、夏休みの宿題とか。あと受験勉強の締め切りは試験当日でしょう。定期試験を含んだ試験全般(抜き打ち試験は除きますが)も試験勉強の締め切りと言えるのでは。

 さて、いろいろな締め切りに対しては大きく分けて二つの立場があると思います。夏休みの宿題を「休みの終わりに仕上げる派」と「毎日少しずつ派」です。一般に後者の「毎日少しずつ派」が良いとされています。

 一般には文句なしにその通り。でも(私の経験では)本当に夏休みの宿題が問題になるのは(不思議なことですが)「すでに夏休みの終わりが数日後に近づいている」場合がほとんどです。

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 もうすぐ夏休みも終わり。さあ大変だ。あと○○日で宿題を片付けないと。

 こうなると9月1日までに宿題を終わらせるために多少無理な、いやけっこう無理な計画を立てることになります。やることを最小限にして何としてでも宿題を終わらせる。多少クオリティが犠牲になるのも致し方ない。時間的な余裕もないのでトラブルがあったら大変ですが、そこは何とか乗り切って。

 まあこんな感じで評価は低めになりがち。もっと問題なのは「休みを使って習ったことを復習して知識を定着させる」とか「休みの期間中も学修週間を維持する」といった宿題の本来の目的が達成されなくなることです。

 私自身が学生だったころは「休みの終わりに仕上げる派」で、いつもこんな感じでした。いやお恥ずかしい。

 そうだ!これからは「休みの終わりに仕上げる派」を改めて「バックキャスティング派」と言うことにしましょう。

江頭 靖幸

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