ホームセンターの「Bunnings」のこと(江頭教授)
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前回はホームセンターの「ホーマック」について書きましたが、今回はついでにホームセンターの「Bunnings」の話をしたいと思います。
まず、皆さんは「Bunnings」というホームセンターを知っているでしょうか。これ、日本のホームセンターではなくてオーストラリアにあるホームセンターなのです。私は研究の関係でオーストラリアでフィールドワークをしていて、現地入りの前にこのBunningsでいろいろなものを買い込んたものです。まあ、最近は行けてないのですがね。
当時は西オーストラリア州のパースから現地入りしていたのですが、パースの周辺にもたくさんのBunningsのお店がありました。さすがにパース中心部の市街地にはありませんが、郊外のハイウェイ沿いの要所要所にある、という感じ。内陸に入っても少し大きめの都市、いや街なら必ずある、という印象です。
このオーストラリアのホームセンターですが、日本のホームセンターと似ているところもありますが、やはり違いもあります。
まず、大きく違っている点は広さ。さすが広大なオーストラリア、土地が安いのだろう。ということもあるでしょうが(だからパースの中心部にはないわけだ)、それよりも大きいのは品揃えが豊富だから、ということだと思います。
なになに、品揃えが豊富?それは贅沢な。
いえいえ、これは贅沢と言うより必然でしょう。オーストラリアは国土が大きい割に人口が少ない。都市部を離れると広い農場の一軒家に一家族だけで住んでいる、という状況も普通にあるのです。そんな場所ではいろいろなものをDIYで設置したり修理したりしなければなりません。そのための資材と道具を置いておく、となれば自然と店舗も広くなるというものでしょう。
Bunningsにはトイレまで置いてあったよ。
などと、うちの学生さんに話したのですが、よく考えると八王子みなみ野のホーマックにもトイレが展示されていたっけ。とはいえホーマックのトイレは展示用のサンプルで、実際には業者に依頼して据え付けをしてもらうのでは。一方でBunningsのトイレはそのままカートに入れてお会計、車で自宅に運んで自分で据え付けるためのものです。
要するにオーストラリアの人手不足がBunningsのような充実したホームセンターとそれを利用したDIYの習慣を発展させたのですね。日本も今後、少子高齢化に伴って人手不足になって行くのですが、はて、日本のDIYはどのくらい発展するのでしょうか。
江頭 靖幸
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