給湯器とグローバル経済(江頭教授)
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以前、「続「半導体不足」を実感した話(今度はもっと深刻!)」という記事で家の給湯設備が要交換になり
給湯システムの納期ですが…だいたい4ヶ月くらいです。
といわれた、という話を紹介しました。これが今年2022年の1月のこと。「半導体不足」問題の影響もあって給湯器は全般に納期が遅れているそうです。
さて、今はもう4月後半なので給湯器が交換されました、という報告かと言えばさにあらず。じつは4月の最初にガス会社さんから電話があって
すいません、まだ納品の見込みがたたなくて。
との話。
まあ、故障したのが給湯器の浴室リモコンだけだったのでお湯自体は使えているのが救いです。お湯が出ない状態だったら目も当てられません。
さて、この給湯器の不足、いろいろなところで問題になっているそうです。浴室リモコンなら半導体不足が原因でしょうが、給湯システム全体としては東南アジアにある組立工場がコロナの影響を受けていることが原因だそうです。
さて、こんなことが起こると、
海外に生産拠点を移したことが間違いだ、日本で生産していればこんなことには…
という意見が出てくるかも知れません。いわゆる反グローバリゼーションですね。
とはいえ、コロナの影響を受けたのは日本も同じ。今回のコロナに関しては製造業は比較的影響が少なかった訳ですが次に起こるパンデミックでも同じとは限りません。だとすれば国産優先、地産地消といってもこの問題の解決策にはならないでしょう。考えてもみてください。もし日本でコロナ以上に深刻なパンデミックが起こったら、そのパンデミックの被害にプラスして給湯器の不足も起こる、というダブルパンチをうけてしまいます。
例え話をしましょう。日本と東南アジアという二つのカゴがあって、今回は東南アジアのカゴに卵(給湯器組立工場)をいれておきました。コロナ禍で東南アジアのカゴがひっくり返って卵が割れてしまいました。では、今後は卵は日本というカゴに入れておけばよいのか。でも日本というカゴには「給湯器組立工場」以外の卵が既にたくさん入っているのです。もし日本というカゴがひっくり返ったら一体…。
ということで、この例では地産地消が良いとは言えないと思います。でも現状のままで良いとも言えない。おそらく、複数のカゴに卵を分散させる、つまり東南アジアの現在の調達先以外の複数の調達先を見つけておくことが重要だと思います。
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