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電源アダプターの交換(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 電子機器の電源として電池を用いればどこでも利用可能で便利です。でも電池を準備するのはそれなりの金額がかかる。ということでAC100Vのコンセントから電源をとることができれば便利ですね。とはいえ、いきなりAC100Vを電池の代わりにはできないし…。

 こんな時に利用されるのが電源アダプター。ACアダプターとかAC/DCアダプターと呼ばれることもあります。これがあるととっても便利、なのは良いのですが一つ問題が。これって電子機器一つ毎に専用で交換がきかないのです。専用の電源アダプターをなくしてしまうと、さあ大変、ということに。電子機器のメーカーが電源アダプターを別売りしてくれていれば良いのですが、そうとばかりは限らない。

 いえ、正確には交換できないわけではありません。ただ、同じ「電源アダプター」にもいろいろな種類があるのです。まずは供給される直流電流の電圧。これが合わないと最悪電子機器が破損する可能性も。また電流、というか電源アダプターの容量も問題になります。この場合は大は小を兼ねるのですが、必要な電源容量を見極めないと。

 そして最悪なのがコネクターの形状の問題です。Vlcsnap2022050809h49m06s487_20220508110901

 電源アダプターのコネクターでしょう。知ってる知ってる、あの円筒形のやつ。

 そうなんです。コネクターはだいたい同じ形をしているのですが、あくまでも「だいたい」同じ。でも機器にはめ込むことを考えると「だいたい」じゃダメ。「ぴったり」一致していないと。

 しかも、コネクターの外側と内側で極性(どっちがプラスでマイナスか)が異なるものまである、となるともう訳が分かりません。一度電子機器の電源アダプターをなくしてしまうと、運良くぴったり合うコネクターのものを見つけてもおいそれとは代用させられない。電圧が違ったり、あまつさえ極性がつがったりしたら機器ごとおじゃんになる可能性も。

 一体どうしてこんなことになってしまったのやら。

 とはいえ、上の図の様に極性についての表示がきちんとある場合も。また電圧・容量については表示があるものです。もし電源アダプターをなくした場合、それに注意して適切な電源アダプターを決められれば意外と簡単に変わりの電源アダプターを指定することができます。これでコネクター形状さえ統一してくれていれば。ここは、ある程度「運を天に任せて」購入するしかないですね。


江頭 靖幸

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