USB Type-Cに統一されるのも善し悪し(江頭教授)
| 固定リンク 投稿者: tut_staff
大学でノートPCを使って作業をしていたときのお話です。
突然画面に警告がでてビックリ。電力不足だとか何とか。おっと、電源ケーブルをつなぐのを忘れていました。急いで接続して作業続行。
だんだん調子がでてきて集中し始めたところで、何と!ノートPCがブラックアウトしたのです。えっ!壊れたのか!?
さて、種明かしをするとこのお話し、実はケーブル間違いなのです。最近目が衰えている私(「目が、目がぁ〜!」)はデスクではノートPCを大きなモニターにつないで利用しています。今までHDMIケーブルで接続していたのですが使っているノートPCのUSB Type-CポートがThnderBolt対応なのを思い出しました。で、USB Type-Cでモニターと接続してみたらあっさり映るんですよね。なるほど、と思って使い続けていたら電力不足に。そうだ、電源ケーブルもUSB Type-Cのコネクターでした。
と、いうことでノートPCのUSB Type-Cの(USB PD側の)コネクターに電源ケーブルをつないだつもりだったのですが、実はつないだケーブルがWEBカメラのUSB Type-Cのケーブルだったのです。
デスクではノートPCをモニターにつないでいると書いたのですが、この時の問題になるのがWEB会議システムを使うケース。ノートPCはほぼ180°に開いてデスクに置いているのでノートPCのカメラでは天井が写ることになってしまうのです。で、別途モニターの上にWEBカメラを置いて使っているのですが、そのケーブルがまたUSB Type-Cコネクタだった、というわけです。
結局、私のデスクには「モニター用のDisplayPort Alternate Modeで使うUSB Type-C」と「給電につかうUSB PDのUSB Type-C」そして「データ伝送用のThunderboltのUSB Type-C」という三つのUSB Type-Cコネクタのケーブルがある、という状態なのです。
いや、あの、何でもかんでもUSB Type-Cのコネクターなら良い、という訳じゃないでしょうに。
ちょっと話は飛びますが、私は以前(今も時々)PCを自作した経験があります。そのときに驚いたのがPCの部品が組み立てやすいように、間違いが起こらない様に配慮されている、という点でした。例えばコネクターを左右逆方向に付けようとすると引っかかりがあって物理的に組み込めないようにしてある、とか。それに比べて今のノートPCの「何でもUSB Type-C」という姿勢は如何なものか。
特に電源ポートはディスプレイやデータ転送とは根本的に用途が違うのだからUSB Type-Cのコネクターを流用するのはどう考えても宜しくない…
と、ここまで書いてビックリ。念のために確認したら実はThnderBolt対応のUSB Type-Cのポートって給電機能に対応していたんですね。いや、でも、やっぱり…うーん。
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