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「地域連携課題」の発表会が行われました(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 今週の月曜日(2021年5月30日)2022年度、第一期の「地域連携課題」の学科内発表会が行われました。

 「地域連携課題」という言葉、聞いたことがない、という方も多いと思いますが、本学の授業の名称です。本学科では3年生前期の授業。つまりクォーター制(前期を1期、2期の2つに分ける制度)で実施されるコーオプ実習の際、大学に残っている学生に向けて行われている授業です。シラバスには授業の内容は、「学生が地域の関係者と連携しながら地域・社会的な課題等に取り組む」ものとあります。

 本学部は八王子キャンパスにありますから、この場合の「地域」は具体的には八王子市のことです。八王子市の「担当者等を講師に招いて地域が抱える各種の課題を学んだ後」に、「学生が自ら主体的に地域から課題を選定」し、その解決方法を提案する、それが地域連携課題の授業内容です。この授業はグループワークを基本とし、いろいろな施設や企業を訪れて課題の解決方法を調査・分析、結果を比較検討することで効果的で具体的な提案を目指します。

 実はこの「地域連携課題」、一昨年度はコロナウイルス問題のためグループワークができず発表会を行うことができませんでした。昨年度も緊急事態宣言が出される状態でオンラインでの発表会となりました。本年度になってようやく対面での発表会が開催できたので私達教員も感無量です。

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 応用化学科のカリキュラムでは1年生からグループワークを通して発表する、という機会は何回かあり、この地域連携の発表はある意味、その集大成です。卒業研究が始まれば個別に研究した内容を発表するので、グループワークでの発表はこれが最後となります。

 今回の第1クォーターの発表会では多くの班が八王子の「人口問題」を扱っていました。八王子には大学が多数あるので毎年新入生が転入してきます。その一方で卒業を機に転出する人も多い。この人達が少しでも八王子市に残ってくれないか。そんな問題意識は共通でも、そこからいろいろな発想がでてくるのがグループワークの面白いところだと思いました。

 発表を終えた諸君は最終的なレポートをまとめて「地域連携課題」の授業を終えます。この授業はクォーター制で、この後彼らはコーオプ実習のため学外にでることになります。逆に今コーオプ実習に参加している学生諸君が大学に戻ってきて「地域連携課題」の第2クォーターの授業に参加することになっています。第2クォーターの発表会も今から楽しみです。

江頭 靖幸

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