サステイナブル工学基礎 学内施設見学(2022年度)(江頭教授)
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本学の工学部が掲げる「サステイナブル工学」、その最初の授業として本学2年生が履修している授業が「サステイナブル工学基礎」です。本年四月からは2021年度入学の第7期生が受講を始め、第7回目の講義が行われています。この「サステイナブル工学基礎」で行われるのが学内施設の見学。工学部三学科が代わる代わる学内のサステイナブル工学に関係の深い施設を見学します。6月6日には我々応用化学科の見学が行われました。
実はこの学内施設の見学、2020年度、2021年度と2年連続して中止となりました。理由はご多分に漏れず「コロナ禍」のため。特に昨年、2021年度は当初実施を計画していたのですが緊急事態宣言のために急遽中止となったのでした。
ということで今年は実質3年ぶりの実施となりました。第5回、第6回の「サステイナブル工学基礎」では学内施設見学は行われなかったので、学生諸君の引率を手伝ってくれるSA(Student Assistant)の諸君に「自分達の年は実施されなかったので良い機会でした」と言われるという状況。ここでも久しぶりの実施であることを実感したのでした。
さて、今回の見学について。私が引率した班は「スマートハウス実習棟」という専門学校の施設からスタートしました。太陽電池が乗っている建物です。ここにはいろいろな家庭向けエネルギー関連技術の設備があり、その運用や施工方法を学ぶ場所となっています。たとえば太陽電池。200Wの太陽光パネルが30枚。これに施工実習用のパネル6枚を加えて全体で7200W、つまり7.2kWの発電能力があります。
ところが、なんと言うことでしょう。上の写真でも分かるとおり、応化の学内施設見学の当日は雨だったのです。「さっき見たら300Wでした」とのこと。やはり再生可能エネルギーは自然環境に敏感ですね。
これまでの学内施設見学は1回から4回まで一度も雨に降られたことはありません。いえ、今年も先行した機械工学科、電気電子工学科の見学でも雨は降っていない、というか天気が良すぎて暑いくらいだったと聞いています。要するに見学時に雨が降ったのはこれがはじめて。せっかくの見学なのに運が無い?いえいえ、当日が雨ならそれなりに見えてくることもあります。
太陽電池の能力は安定しないので蓄電池と組み合わされていること。蓄電池として電気自動車を利用できること。固定式の蓄電池と比べて電気自動車の蓄電池はメインテナンスが容易(整備工場に自分で走ってゆけば良いのですからね)といった利点があることなどなど。学生諸君も雨の日ならでは情報にも触れることができた様です。
この後、学内の廃棄物の集積所、エネルギー関連施設の見学し無事に3年ぶりの学内施設見学を終えることができました。
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