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2022年7月

2022.07.29

便利な Google Calendar(江頭教授)

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 私がはじめて手帳を持つようになったのは、記憶が定かではありませんが、確か中学生のころ。父の勤め先で顧客用に配っていた手帳の残りを分けてもらったのが始まりです。

 ここで手帳、というのは単に「手頃なサイズのノート」という意味ではありません。手帳の本体部分はカレンダー形式でそれぞれの日のメモを書き込むことが出来るページでしょう。1ページ1週間のレイアウトなら1年分で52ページ。見開きで1週間なら104ページ。ここに将来の予定を書き込み、毎日「今日は何があるか」を確認するのが手帳の使い方です。

 残念ながら中学生にそうそう毎日特別な用事があるわけもありません。書き込む用事がなくて確認する日程もないとなると手帳は無用の長物に。やがて扱いもおろそかになってどこかに無くしてしまう、という顛末をくり返したように思います。

  結局、手帳を使いこなせるようになったのは大学に入った後だった様な。対応しなければならない要件が自分で覚えていられる件数を超えはじめ、時に大きな「やらかし」をする様になりました。これは何とかしなくては。そうだ、こういう時に手帳が必要なんだ。ということで手帳は無用の長物から必需品になりました。

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2022.07.28

今日(7月28日)から期末試験です(江頭教授)

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 一昨日、7月26日は2022年度の前期授業の最終日でした。

 そして一日おいて今日からは期末試験がスタートします。期間は予備日を含めて来週末までで、一週間と少し続きます。

 本学の試験、実は下の写真の片柳研究棟の教室は利用されません。とはいえ、試験をしない授業もありますし(体育とか)、授業内で試験を終わらせている授業もありますから、教室が足りない、ということもなくスケジュールを組むことができています。

 また、試験の時間は1時間。通常の授業は90分なので、30分短くなっています。これに対応して試験期間中は休み時間も少し長く取れるようになっています。

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2022.07.27

パソコンとタイピングの話(江頭教授)

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 先日の記事で自分がパソコンを使い始めた頃の話に触れたので、当時のことをいろいろ思い出してきました。今回はそんな思い出の一つとしてパソコンとタイピングのお話をしたいと思います。

 まず、私が子供の頃、まだパソコンがなかった時代のお話から。英語は基本アルファベット26文字しかありませんから機械式のタイプライターというものがパソコンの普及前からありました。でも日本語はひらがなだけで50音。カタカナもあるし、なんと言っても漢字がある。と言うわけでタイプライターというものは一般的ではありませんでした。ちょっとした文書は基本的に手書き。活字で印刷されるのは書籍か新聞・雑誌などに限られていたものです。

 従って文字は「書く」もので「打つ」ものではなかったのです。そんな中でパソコンが普及しはじめる。パソコンの入力手段であるキーボードはタイプライターを模したモノなので、多くの日本人にとってパソコンを使う、というのははじめてタイピングをする、という経験でもあったのです。

 今はタイピングは学校でも教えられている様ですが昔はそんな教育はありません。新品のパソコンの画面とキーボードに書いてある文字を見ながらなんとか文字を打つことをくり返して自然に打ち方を覚える、というのが普通でした。私の身の回りの人たちもそんな感じ。みなそれぞれ我流の打ち方で、中には左右の人差し指だけで「北斗神拳」ばりのスピードでキーボードを打つ後輩もいてSHOCKを受けたりしたものです。

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2022.07.26

今学期の授業は今日(7月26日)で終了です。(江頭教授)

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 真夏のような暑さの日もあれば意外と涼しい雨の日も。一体今はどの季節なのかと思っていたのは6月末から7月頭頃だったでしょうか。いまは毎日確実に暑くて夏到来は誰の目にも明か。そんな中、今学期の授業は本日(7月26日)で終了となります。

 この記事を読んでいる皆さんがもし高校生、いや中学生や小学生なら「大学の人は授業が遅くまであって大変だなぁ」と思うかも。いや、北海道など冬休みが長い地方なら「普通でしょ」という感覚かもしれませんね。

 実は明日は授業が出来なかった場合に対応する補講日となっていて、一部は授業を受ける学生さんも。それどころか明後日からは期末試験もスタートするのでほとんどの学生さんにとって本格的な夏休みはまだまだ先です。大学生は大変。高校生の皆さんは早い夏休みを今のうちにエンジョイしておきましょう。

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2022.07.25

海外仕様のパソコンの話(江頭教授)

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 円安が進んでいる今日この頃、海外は物価が高い、というのが共通認識になりそうです。でも昔は海外の方が物価が高いというケースは頻繁にありました。とくにパソコン関係。昔は日本のパソコンは海外、というかアメリカと比較して酷く高価だったのです。

 もちろん、それにも理由が無いわけではありません。当初、処理能力が貧弱だったパソコンにアルファベット以外の文字、ひらがな、カタカナ、そして膨大な数に上る漢字を表示するためには専用のROMをつけるなど、ハードウェアレベルの仕様変更が必要でした。ソフトウェアも日本向けの仕様になっていて、海外のパソコンは国内では利用できない、という状態が続いていたのです。いわゆる「非関税障壁」と言うものなのでしょう。海外でパソコンの値段が下がっても日本国内では高価なままでした。

 ところがパソコンの性能が上がるにつれて、ハードウェアレベルの特別仕様の部分をソフトウェアで置き換えることができる様になりました。海外のパソコンでも日本語環境で利用できる様になったのです。その結果、自分でOSをインストールするなど、ちょっと手間暇をかけると普通に購入するよりずっと安価に性能の高いパソコンを入手することができることに。お金がなくて時間があってパソコンなどに興味がある理系の人間にとって、こんなに魅力的なシチュエーションはありません。ご多分に漏れず、私も海外からの輸入パソコンを購入して利用していたのです。

 とまあ、ここまでなら「良い思い出」なのですが、この時の影響がいまだに残っている、ということにここ最近気が付くことになりました。私は日本語キーボードの扱いに不慣れなのです。

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2022.07.22

未だに人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようにならないし、地球の周りには巨大なスペースコロニーが数百機浮かんだりしないし、その人類の第二の故郷で人々は子を産み育てそして死んでいったりしないなあ、という話(江頭教授)

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 今回のタイトル、ピンときた人もいるかも知れませんが、1979年のアニメ「機動戦士ガンダム」(の映画版)で、物語の世界観を説明する冒頭のナレーションを元にしています。本当は「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになってすでに50年」といって始まります。この物語のスタートは「宇宙歴0079」という架空の年号で西暦何年なのかは明示されませんが、現在と地続きの未来を舞台として描かれた物語でした。

 この物語が前提としている未来像、基本的には1950年代から60年代にかけての未来像「人類の進歩と調和」(これは1970年開催の大阪万博のテーマです)を前提としたものだと言えるでしょう。科学の進歩によって人類は宇宙にまで進出し、生活の場とするのだ。そいういう明るい未来像が下敷きとしてあり、でも宇宙での生活もバラ色ではない。人々の営みは相変わらずで戦争もある。結局人間というものは変わらないのだ、という世界観で始まった物語は、やがて人類の次なる段階への進化を予感させて終わることとなります。

 このアニメを見ていたころ、すでに私は「人類はやがて宇宙を生活圏にする」という明るい未来像は信じられなくなっていたものです。でもそこに変わらない人間の日常、という要素が加わることで凄くリアルに感じたことを覚えています。

 さて、それから40年以上たって、実際はどうなのでしょうか。

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2022.07.21

人類はいつまで働かなくてはならないのか(江頭教授)

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 昨日の記事と同じタイトル?いえ、よく見てください。前回は「人はいつまで働かなくてはならないのか」でしたが、今回は「人」じゃなくて「人類」としているでしょう。

 いや、人間一人一人はいつかは働けなくなるよね。それは寿命があるから当たり前のこと。でも「人類」となれば永遠に働き続けるのでは…

そうでしょうか?

 私が子供の頃に見ていたアニメ(いや、テレビ漫画ですね)とか読んでいたSF小説などで描かれた未来で良くあったのは「仕事は全部ロボットがしてくれるので、人間は遊んで暮らせる」という話でした。ロボットに労働をすべて任せて働かなくて良い未来というものもあり得るのではないか。そう考えればいつかは「人類」が働かなくても良い時代がきてもおかしくないですよね。

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2022.07.20

人はいつまで働かなくてはならないのか(江頭教授)

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 私が小学生だったころの話。夏休みの宿題が終わらずに苦労しているとき、同じように苦労を分かち合ってくれた同志がサザエさんにでてくるカツオ君でした。それがいつの間にか私の年齢はカツオ君を追い越し、ふと気がつけば55歳。自分が波平さんより年上ということに気がついて愕然としたものです。(サザエさん連載当時の定年は55歳のはず。会社勤務の波平さんは55歳より若いはずです。)

なんて記事を書いたのがもう4年前なんですよね。今や私は59歳でもうすぐ60歳。昔なら定年、いやいや、今でも会社によっては60歳定年のところも多いはず。実際、私の同級生でもそろそろ定年、という話を聞きます。とはいえ東京工科大学の教員の定年は65歳なので、私自身はあと6年ほどこの大学で働くのでしょう。

 さて、昔は55歳だった定年がいつしか60歳が当たり前に。そして65歳定年も珍しくない、ということは定年というものがどんどん先送りになっているのですね。

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2022.07.19

「地域連携課題」の発表会が行われました(江頭教授)

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 今週の月曜日(2022年7月18日)2022年度の「地域連携課題」の学科内発表会が行われました。

 「地域連携課題」という言葉、聞いたことがない、という方も多いと思いますが、本学の授業の名称です。本学科では3年生前期の授業。つまりクォーター制(前期を1期、2期の2つに分ける制度)で実施されるコーオプ実習の際、大学に残っている学生に向けて行われている授業です。シラバスには授業の内容は、「学生が地域の関係者と連携しながら地域・社会的な課題等に取り組む」ものとあります。

 本学部は八王子キャンパスにありますから、この場合の「地域」は具体的には八王子市のことです。八王子市の「担当者等を講師に招いて地域が抱える各種の課題を学んだ後」に、「学生が自ら主体的に地域から課題を選定」し、その解決方法を提案する、それが地域連携課題の授業内容です。この授業はグループワークを基本とし、いろいろな施設や企業を訪れて課題の解決方法を調査・分析、結果を比較検討することで効果的で具体的な提案を目指します。

 実はこの「地域連携課題」、一昨年度はコロナウイルス問題のためグループワークができず発表会を行うことができませんでした。昨年度も緊急事態宣言が出される状態でオンラインでの発表会となりました。本年度になってようやく対面での発表会が開催できたので私達教員も感無量…だったのは今年の5月まで。実は第1クォーターの発表会はすで5月30日に実施されていて、今回は対面発表会の再開第2回目となります。

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2022.07.18

オープンキャンパスを実施しました。ヴァーチャルオープンキャンパスも実施中です。(江頭教授)

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 昨日、7月17日の日曜日、来場型のオープンキャンパスを実施しました。3月末、6月中旬ときて今年度3回目です。おっと、最初一回は3月なので、厳密には今年度は2回目。2023年入学の皆さんを対象としたオープンキャンパスという意味で3回目の来場型のオープンキャンパスです。

 対面型と言いつつもコロナ禍の影響は未だに払拭できません。まずは完全予約制で人数制限がかかっています。今回は実施日の前に満員になってしまいご迷惑をかけた方も居るかも知れません。でも感染防止のために密を避け、充分なソーシャルディスタンスを確保するため人数制限が必要で、訪問された方を断ることはできない、となれば必然的に定員を決めた上での予約制となるわけですね。

 当日の早朝には雨が降っていて、これは困ったななどと思っていたのですがオープンキャンパスが始まるころには晴れてきました。涼しい風も吹いてきてオープンキャンパス日和(?)に。大学に行くとすでに準備は整っていて参加者の方々の姿も。いえ、遅刻じゃないですよ。実は感染防止策はもう一つあって、学科毎に開催時間がずらされているのです。最初の時間はコンピュータサイエンス学部と応用生物学部のオープンキャンパスが、我々工学部より早い時間ですすんでいるのです。

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 当然、全学部での共通の説明会は取りやめになっています。工学部のイベントは学部の説明会からスタートし、その後学科に分かれる、という構成となっていてその分時間も短くなりました。学部説明は工学部長からです。

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2022.07.15

東京工科大学の来場型オープンキャパスは今週の日曜日(7月17日)なのですが(江頭教授)

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 先日このブログでも告知した通り、明後日の日曜日は本学の今年2度目の来場型オープンキャンパスです。高校生の皆さんにはぜひ、と思ってこの記事を書き始めたのですが、チェックしてみるとなんと7月17日の応用化学科の来場型オープンキャンパスは定員がいっぱいに。すでに申し込み締め切りとなっていたのでした。

 以前はオープンキャンパスといえば来場型で、特に定員などなく自由に入場できたものでした。でもコロナ禍の影響もあって今は事前予約制となり、密を避けるために定員を決めることとなりました。一時と違って来場型のオープンキャンパスができる様になったとは言ってもまだまだ以前の状態に戻ったとは言い難いのが現状ですね。

 さて、来場型のオープンキャンパスは満員御礼となりましたが、本学では別途オンライン型のバーチャルオープンキャンパスを実施しています。思えばこれもコロナ禍の影響の一つでしょうか。いいえ、実はコロナ禍以前からバーチャルオープンキャンパスの構想はあって準備も進められていたのです。ただ、バーチャルオープンキャンパスが一般的になって広く受け入れられる様になったのはやっぱりコロナ禍の影響でしょう。

 本学のバーチャルオープンキャンパスはすでに7月1日からスタートしています。実はバーチャルオープンキャンパスも事前申込が必要で、こちらはイベント毎の申込制となっています。

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2022.07.14

地球の周の長さは4万キロメートル (江頭教授)

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 地球の周囲の長さ4万キロメートル、という数字、なんかキリの良い数字ですよね。実はこれ、理由があります。

 長さの単位は昔からいろいろな方法で定義されてきました(人の歩幅など)。しかし、フランス革命当時、世界共通で統一された単位制度を決めよう、という理念のもとで総説された「メートル法」では人間によらない長さの単位として地球のサイズをその基準としたのでした。北極点から赤道までの距離を1万キロメートルと(正確には1mを北極点から赤道までの距離の1000万分の1と)定義したので、地球の周囲長は4万キロメートルになります。(厳密には赤道と直行する、つまり南極と北極を通る周の長さですね。)

 地球のサイズを基準にするというは大胆、というか荒唐無稽に見えるのですが、よく考えると「世界共通」の長さの単位を考えるというのは意外と難しい問題です。その解答として、全世界で共通しているもの、つまりたった一つの地球という星がその基準だ、というのはうなずける話です。

 現在では、長さの単位としてのメートルは、光の「速度」とセシウム原子の放射周期から定義された「時間」をつかって再定義されています。光もセシウム原子も世界共通(というか宇宙共通?)ですよね。

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2022.07.13

世界の人口は80億人に(江頭教授)

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 先日「世界の人口がもうすぐ80億人になる」というニュースを見つけました。

世界人口が70億人になったのなんて、ついこないだじゃないか!

反射的にそう思ったのですが、いや、そうか?ちょっと調べてみると2011年だそうです。つまり70億人から80億人に増えるまでに11年かかったということ。1年に約1億人増えているのですね。

 ちなみに世界人口が60億人を超えたのは1999年。この時から70億人まで10億人増えるのに12年かかっていますから、いまだに世界人口の増加速度には歯止めがかかっていない状態にあるのです。

 さて、以前学部一年生の学生を対象とした環境の授業を行っていた頃の話です。「世界の人口は増え続けており、地球環境への負荷も増加している」という話と一緒に、表題の「世界の人口は何億人ですか?」というクイズをだしていました。授業をはじめて数年、面白いことに気がつきました。このクイズの答えを間違える人が多い。それも実際の数字よりも少し少なく答える人が多いのです。

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2022.07.12

今週の日曜日(7月17日)は東京工科大学のオープンキャパスへ(江頭教授)

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 大学とはどんなところなのか?大学にいる人間にはその風景が当たり前すぎて誰もが良く理解してくれている様に思い込んでいるふしもあるのですが、外部の人、特にまだ大学というものに行ったことがない高校生諸君にとって、大学はやっぱりよく分からないところでしょう。そう考えると大学が一般の人に開放される機会は、大学を知る、という意味で貴重なチャンスです。

 おっと、これは6月30日の記事の繰り返しになっていますね。今回もオープンキャンパスの告知ですが、前回はオンラインで実施のバーチャルオープンキャンパス開催の告知でした。(これは今でもやっています、っていうか絶賛開催中ですのでこちらもよろしく)今回は本学キャンパスで実施する来場型のオープンキャンパスについて説明しましょう。

 まず実施日は今週の日曜日(7月17日)です。本年度二回目の本格的な来場型オープンキャンパスです。大学全体としてのイベントとしての「2023年度入試説明」に加え、工学部としてのイベント、そして我々工学部応用化学科でも個別にイベントの準備をしています。

 学部のイベントは定番の学部説明はもちろん、本学工学部の特徴であるコーオプ教育について、実際に参加した先輩学生からの生の声、それにサステイナブル工学教育についての説明(これは私が担当)もあります。そして応用化学科のイベントとして学科紹介や体験実験もありますが、やはりメインは研究室公開でしょう。

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2022.07.11

スマートウォッチのパルスオキシメーター機能(江頭教授)

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 今回もスマートウォッチのお話の続き。「腕時計型スマホ」としてのスマートウォッチには興味を感じないが「身体の状態を測定するための機器」としてなら興味がある、ということでスマートウォッチを使ってみることにしました。その「身体の状態を測定する」機能で一番面白いと思ったのは睡眠状態の確認でしたが、同じ様に興味深かったのが「血中酸素飽和度」の測定機能、つまりパルスオキシメーターの機能を持っている、というところです。

 「血中酸素飽和度」についてはこのブログでも以前片桐先生が紹介されています。で、私はこの「血中酸素飽和度」について、コロナ禍の際に知りました。読んで字のごとく、血液の中にどのくらい酸素が溶けているか、というか赤血球の中のヘモグロビンにどのくらい酸素が結合しているか、という数値です。呼吸器系の機能が落ちるとこの数値が落ちる。息苦しさを感じそうなものですが、慢性的に呼吸機能が衰えていると自覚症状がないらしい。そこで客観的に呼吸器系の機能を測ることができるこの「血中酸素飽和度」測定装置、つまりパルスオキシメータが有効だ、というのです。

 さて、スマートウォッチを入手して早速「血中酸素飽和度」を計ってみました。90数%というそこそこ高い値が出てまずは安心。実は安心してその後この「血中酸素飽和度」については忘れてしまいました。

 でもこのスマートウォッチ、意識的に測定をしなくても自動で定期的に「血中酸素飽和度」を計ってくれていたのです。しばらくしてヘルスケアアプリを見ていてそのデータを見つけました。

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2022.07.08

続 スマートウォッチを使ってみた(江頭教授)

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 前回の記事ではスマートウォッチを購入した、というお話をしました。「腕時計型スマホ」としてのスマートウォッチには興味を感じないが「身体の状態を測定するための機器」としてなら興味があるので購入。でも実際に使って一番良かったのは「進化した腕時計」としての機能であるタイマーアプリだった、というお話でした。

 で、今回は「身体の状態を測定するための機器」としてのスマートウォッチのお話を。ヘルスケア関連のいろいろな機能があるのですが、私が最初に使うようになったのは睡眠状態を調べるアプリでした。スマートウォッチを付けた状態で眠る、いや就寝すると、本当に眠っているのか単にベットで横になっているだけなのかを判定して、その夜の実際の睡眠時間を教えてくるのです。夜寝付けない、ということは無いのですが夜中に目が覚めて眠れないことが多くて気になる。実際のところを客観的なデータで確認したい。そんな希望にはぴったりです。

 最初はプリセットのヘルスケアアプリで睡眠時間を調べていたのですが使い勝手がイマイチ。ということで睡眠時間専用のアプリをインストールしてみると、これがなかなか良さそう。いつからいつまで眠っていたか、眠りの深さの情報を含めて時計の文字盤風の画面で示してくれます。以前から感じていたように入眠時にはよく眠れているものの深夜に目を覚ましてることが読み取れます。でもその後は普通に眠れているのか。寝付けない、と主観的には思っていたので意外な発見です。

 とはいえこの睡眠の判定も万全ではありません。夜にDVDで映画を見ていた時間が睡眠時間と判定されていた、ということもありました。いえ、ちゃんと内容を覚えていますから映画の途中で眠っていたわけではないですよ。きっと集中して身動きしなかったので眠っていると判定されたのでしょう。

 そうそう、こないだの会議の時間が睡眠時間に加算されていたのもきっと私が集中していて身動きもしなかったからですね。

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2022.07.07

スマートウォッチを使ってみた(江頭教授)

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 スマートウォッチというコンセプトは昔からあったと思います。(「流星号、流星号応答せよ!」とかね。)とは言え、私はそれには懐疑的でした。スマホの画面だって小さくて見るのが大変なのにあんな小さな画面で何をするんだろう。

 そんな風に思っていたのでApple社がスマートウォッチ参入したときにも大して興味を感じなかったのです。初期のキャンペーンで「スマートウォッチ用の株価アプリを使用すればスマホを取り出さなくても株価をチェックできます。」とか聞いたときには、正直、やだやだ、と思ったものです。

 でも実はそれ以前に腕時計型の電子機器を使っていたこともあったのです。ジョギングをしているときに心拍数を図るためにつかっていました。かなり昔のことで指先に測定用の素子を取り付けて腕時計型の本体とコードで接続する、という形式のものでした。特殊な形態で普段使いするには抵抗があって、結局使わなくなってしまいましたが。

 考えてみると最初に出てきた頃のスマートウォッチは「腕時計型スマホ」というコンセプトだったのだと思います。これは私には響かなかった。その一方で「腕時計型の心拍計」や「腕時計型の活動量計」のような身体の状態を測定するための機器、というコンセプトなら、これは意外と面白そうです。

 ということで、Apple社のスマートウォッチを買ってみたのが昨年9月のこと。今も飽きずに使い続けていますから、どうやら私には合っていた様です。

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2022.07.06

便利すぎるほど便利な通販サイト、なのですが(江頭教授)

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 「通信販売」という仕組み自体は随分と昔からあった様です。企業がカタログを郵送してユーザーはその中から欲しいものを選ぶ。注文も郵便で発送も郵便。今から考えるとあまりに時間がかかるプロセスですが、当時はそれが普通だったのですね。

 とはいえ通販が一気に拡大したのはインターネットの利用が一般的になった後でしょう。ネットで商品情報を得てそのまま注文。これに早くてきめ細やかな宅配便の仕組みが組み合わされば通販は便利すぎるほど便利になります。

 通販のメリットは生活全般に有るわけですが、大学でも研究についても然り。実験をしながら問題に気がつく、改善方法を思いつく。こんな経験は実験系の研究をした人なら誰にでもあることだと思います。でも、それに対応するためには材料や部品が必要で、それの入手に一日、二日、あっという間に一週間、なんてことが昔は普通でした。

 それが今では通販サイトを利用することですぐに部品や材料を入手することができるようになりました。

 と、まあここまでは良い話。ところが最近、少し気になることが。

 

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2022.07.05

紙と鉛筆、それに特大のゴミ箱(江頭教授)

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 今回のタイトルの由来はこんな小噺から。

物理学者が言いました。「数学者は良いよな。紙と鉛筆さえ有れば仕事ができるんだから」

数学者が答えて曰く「何言ってるんだ。紙と鉛筆だけじゃ仕事にならないよ」

「特大のゴミ箱がなくちゃ」

随分昔に聞いたお話で細部は不確かです。最初に言ったのは物理学者だったかな。いや、現代の理論物理学者こそ「紙と鉛筆」呼ばわりされる方かも知れない。まあ、とにもかくにも、紙と鉛筆だけでできるからと言って決して簡単にできるわけではない、というお話の趣旨は確かだと思います。

 さて、なんで急にこんな話を始めたのか。実は本学の行事である「授業点検」に参加して、あらためて私達が「紙と鉛筆」の世界から遠くに来てしまったのだな、と実感したからです。

 本学の授業ではノートパソコンが必携、というのは随分前からの話。特にコロナ禍による遠隔授業を経験した今ではmoodleに代表されるLMS(Learning Management System)の利用が当たり前となり、授業に際してもmoodle経由でいろいろな情報を学生に提供することができるようになっています。逆に学生から教員にフィードバックを返す方法も多彩になりました。

 そうは言っても授業の進め方は昔も今もそんなに変わりはありません。

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2022.07.04

ひぐらしのなく頃は?(江頭教授)

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 最近の暑さは異常で…と書き始めると皆さんうんざりするのでは、と思えるほど先週の暑さはとんでもないレベル。有ったか無かったか分からない様な梅雨も一気にあけて真夏の気候以外の何物でも無いという有様でした。

 そんな一週間終わって昨日の日曜日の天気は曇り。依然として気温は高めですが日差しがない分だけ涼しく感じる一日でした。夕方に涼しい風く心地よい風が吹き始めると遠くから「カナカナカナ」とひぐらしの鳴き声が聞こえてきます。ああ、もう秋ですね。

嘘だッ!

おっと危ない。確かにやっと7月になったばかり。本格的な夏はこれからこれから。あまりの暑さに私の感覚が狂ってしまったのか。いや、でも本当にひぐらしは鳴いていたのです。ひぐらしも余りの暑さに夏と間違えて地上に出てきてしまったのでしょうか。異常気象の影響は昆虫の生態にも深刻な影響を…。

 いやいや、少し調べてみるとひぐらしの成虫は6月下旬から8月に発生するとのことで、今の季節に鳴き声が聞こえてもおかしくないのです。

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2022.07.01

ノンカロリーでノンカフェイン(江頭教授)

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 以前コーヒーについて書いたブログで最近は「ノンカフェインのインスタントコーヒーにカロリーゼロの甘味料を入れて飲んでいる」という話を書きました。でも暑くなってくるとコーヒーよりもコーラが飲みたくなってきます。ならコーラもカロリーゼロにしなくては。

 同じ様なことを考える人は多いのでしょう。ノンカロリーのコーラというのは比較的どこでも手に入ります。「なんとかゼロ」という名前のもの。当然、これを飲むことになるのですが、やはりカフェインで頭が痛くなるという問題が。

 そんな事を考えていると店頭でノンカロリーでノンカフェインのコーラというものを見つけました。これは良い、ということで早速購入してみました。味や口当たりにこれといった違和感もありません。これは普通のコーラですね。良し、これからはコーラもノンカロリーでノンカフェインにしよう。

 そう思ったのもつかの間。このコーラ、私の行く店からあっという間になくなってしまいました。

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