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人類はいつまで働かなくてはならないのか(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 昨日の記事と同じタイトル?いえ、よく見てください。前回は「人はいつまで働かなくてはならないのか」でしたが、今回は「人」じゃなくて「人類」としているでしょう。

 いや、人間一人一人はいつかは働けなくなるよね。それは寿命があるから当たり前のこと。でも「人類」となれば永遠に働き続けるのでは…

そうでしょうか?

 私が子供の頃に見ていたアニメ(いや、テレビ漫画ですね)とか読んでいたSF小説などで描かれた未来で良くあったのは「仕事は全部ロボットがしてくれるので、人間は遊んで暮らせる」という話でした。ロボットに労働をすべて任せて働かなくて良い未来というものもあり得るのではないか。そう考えればいつかは「人類」が働かなくても良い時代がきてもおかしくないですよね。

Ai_computer_sousa_robot

 さて、昔想像されていた様なロボットとはかなり異なりますが、産業用のロボットが実用化されてもうかなり時間が経っています。

 たまたまですが私は昔、入試を受ける日の朝に「産業用ロボットの導入が今後盛んになる」という記事を新聞で読んだことをよく覚えています。これが1980年の3月のことですから、すでに40年以上前からロボットの導入は進んでいるのですね。でも一向に「遊んで暮らせる」世の中にはなりそうにない、それどころか「AIに仕事を奪われる」と真逆の危機感を持つ人もたくさんいるという始末。

 でも今や大量の産業用ロボットが実用化されているのは事実で、そのロボットはサボらずに毎日仕事をしているのです。それなのに人間も昔と同じ様に働いている。となれば答えは一つ。仕事が増えているのですね。

 正確なデータを集めるのは大変でしょうが、おそらく人々が単に衣食住を満たして「暮らせる」ことだけを目標にするなら、いまでもかなりの人は働かなくても良いのではないでしょうか。それでも皆が働いているとすれば「遊んで暮らせる」の「遊んで」の部分が肝心なのか。ということはほとんどの人の仕事は実は「遊び」なのでは…。

江頭 靖幸

 

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