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世界の人口は80億人に(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 先日「世界の人口がもうすぐ80億人になる」というニュースを見つけました。

世界人口が70億人になったのなんて、ついこないだじゃないか!

反射的にそう思ったのですが、いや、そうか?ちょっと調べてみると2011年だそうです。つまり70億人から80億人に増えるまでに11年かかったということ。1年に約1億人増えているのですね。

 ちなみに世界人口が60億人を超えたのは1999年。この時から70億人まで10億人増えるのに12年かかっていますから、いまだに世界人口の増加速度には歯止めがかかっていない状態にあるのです。

 さて、以前学部一年生の学生を対象とした環境の授業を行っていた頃の話です。「世界の人口は増え続けており、地球環境への負荷も増加している」という話と一緒に、表題の「世界の人口は何億人ですか?」というクイズをだしていました。授業をはじめて数年、面白いことに気がつきました。このクイズの答えを間違える人が多い。それも実際の数字よりも少し少なく答える人が多いのです。

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 どうしてだろう?大学一年生の学生さんが世界人口の数値に触れたのは、おそらく彼らが高校生のころではないでしょうか。そのときに最新の人口の数値を覚えたとすると、大学1年になるまでの2~3年で世界人口が増えてしまう。世界の人口が1年当たりにおよそ1億人くらい増えているというのですから、そのために少しずれが生じる、ということになるわけです。

 なるほど。これは大学生以外にも使えるのでないか。世界人口はずっと増え続けていますから、「あなたが習ったとき、世界の人口は何億人でしたか?」と聞けばその人が何歳くらいかわかることになりそうです。

 私自身はもうすぐ60歳ですが、世界人口について記憶している最初の情報は「昔は24億人だったけれど、今は36億人になっています。」という話でした。高校生にはいるより前に触れた情報のようですね。

 世界の人口は増え続けていますが、日本の人口は既にピークを迎え減少に向かっています。日本は世界の中でも非常に特殊な状態にある、ということです。

江頭 靖幸

 

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