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便利すぎるほど便利な通販サイト、なのですが(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 「通信販売」という仕組み自体は随分と昔からあった様です。企業がカタログを郵送してユーザーはその中から欲しいものを選ぶ。注文も郵便で発送も郵便。今から考えるとあまりに時間がかかるプロセスですが、当時はそれが普通だったのですね。

 とはいえ通販が一気に拡大したのはインターネットの利用が一般的になった後でしょう。ネットで商品情報を得てそのまま注文。これに早くてきめ細やかな宅配便の仕組みが組み合わされば通販は便利すぎるほど便利になります。

 通販のメリットは生活全般に有るわけですが、大学でも研究についても然り。実験をしながら問題に気がつく、改善方法を思いつく。こんな経験は実験系の研究をした人なら誰にでもあることだと思います。でも、それに対応するためには材料や部品が必要で、それの入手に一日、二日、あっという間に一週間、なんてことが昔は普通でした。

 それが今では通販サイトを利用することですぐに部品や材料を入手することができるようになりました。

 と、まあここまでは良い話。ところが最近、少し気になることが。

 

Photo_20220706091201

 あのーピアノ線が無いんですけど。

 えっ、もう使っちゃったの。新しいのを注文しておかないと。

そう思って調べたのが上の画像。なんと件のピアノ線は欠品中だったです。

 コロナ禍かそれともウクライナ戦争の影響か。ピアノ線は関係ないのでは。いや世界的な物流の混乱が原因ならあり得るか。などと考えてしまいます。

 特に気になるのは通販サイト側が、在庫を切らさず欠品をなくすことのデメリットと、在庫を減らすことのメリットとを天秤にかけているのではないか、という事です。いままでの日本は、というか今でも日本は低金利ですから企業が在庫を持っていてもそれほどの負担はない。それより欠品で販売機会を失う方が問題なので通販サイトは欠品をなくすべく努力を重ねていたのでしょう。でも金利が上がったらどうなるのか。

 不穏な世情に煽られて、ついついそんなことまで考えてしまう今日この頃です。

 

江頭 靖幸

 

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