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2022年8月

2022.08.31

農場の朝(江頭教授)

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 先日来、2年半ぶりにオーストラリアに出張している、というお話を書いています。今回は調査地周辺の農場の朝の風景について紹介しましょう。

 朝は6時半に朝食、装備を調えて7時半には出発。街中で朝から開いているパン屋さん(何と5時開店!)でサンドイッチなど昼食を買っていざ調査地に。およそ110km/hで飛ばしても小一時間かかるので8時を過ぎた時間からフィールドワークのスタート。

 現地調査の日程はいつもこんな感じ。朝は寒い(オーストラリアは今は冬です)のですが日差しは暖かく、昼になると少し暑いくらいです。夕方の風は涼しくてすがすがしい。

 さて、そんなルーチンワークが定着してきたのですが、たまたま出発を30分早めてみるといろいろな発見が。

 朝早く、この地域には頻繁にもやがでていた様です。いつもの麦畑にも白いもやがかかっていて、畑の中の木が不気味に見える幻想的な写真がとれました。

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2022.08.30

雨が降れば枯れ木が倒れる、という話(江頭教授)

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  先日来、2年半ぶりにオーストラリアに出張している、というお話を書いています。今回は前回でも触れた調査地の農場のオーナーさん宅に伺った際のちょっとしたアクシデントのお話。まずは写真をご覧ください。オーナーさん宅に行く途中の道で絵に描いたような「倒木で通せんぼ」状態に出くわしたのです。

 この写真は午後の2時くらいに撮影したものですが、実はその午前中に私達の車はこの道を通っていたのです。そのときはもちろんこんなものはありませんでした。ごく最近倒れた、というか下手をしたら私達の車が下敷きになっていたかも。怖いなー。

 でもなんで倒木が起こったのでしょうか。別に強風が吹いていたわけでもありません。もしかしたら私達の車が通ったのが原因?いえいえ、それなりに交通量のある道なのですが…。

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2022.08.29

オーストラリアの農場で世界はつながっていると実感した話(江頭教授)

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 先日来、2年半ぶりにオーストラリアに出張している、というお話を書いています。今回は出張先の調査地の風景について紹介しましょう。オーストラリアの西側海岸沿いの都市パースから入国するのですが、パースは如何にも海岸沿いの街という感じで降雨量も多く緑も豊か。でも、そこから内陸に進むこと1時間程度。海岸沿いにある山(丘?)を越えると次第に降雨量の少ない地域へと入ってゆきます。あまり奥地に入ると「乾燥地」になってしまうのですが、海岸の山並みと乾燥地との間には広い穀倉地帯が広がっているのです。

 私が今回参加した調査もそのような場所で実施されているものでした。農場のオーナーさんに土地を貸してもらって植林の研究をしているのですが、その周りの風景は写真のような感じ。写畑が黄色や緑で見た目がとても鮮やかで印象的なのですが、写真でどのくらい伝わるでしょうか。

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2022.08.26

旅のお供のApple Watch ー時差への対応ー(江頭教授)

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 コロナ禍以降、久々の海外旅行。最近(と言っても1年くらい前ですが)使い始めた Apple Watech をもって行く初めての海外旅行となります。

 さて、今回の目的地はオーストラリアのパースなのですがシンガポール航空を使うのでシンガポールのチャンギ空港を経由します。到着前の機内では「シンガポールと日本には1時間の時差があります」とのアナウンスが。そうか、乗り換え航空機の時間を間違えないようにしないと。

 空港で少し時間ができたのでメールのチェックでもするか。ということでiPhoneをWiFiに接続すると…あれ、時差に合わせてiPhoneの時計が修正されています。だとするとこれはもしや、と思ったらその通り。連携しているAppleWatchの時間も同様に修正されていました。機械式の時計にはできない芸当ですね。

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2022.08.25

旅のお供のApple Watch ー飛行機の中での睡眠ー(江頭教授)

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 先日来、2年半ぶりにオーストラリアに出張している、というお話を書いています。目的地の西オーストラリアは時差が1時間しかなく、その点では問題がありません。移動に丸一日潰すのはもったいない、ということで深夜便で移動しよう、というとこれが仲々大変です。

 そもそも飛行機の中でどのくらい眠れるものなのだろうか。以前から疑問だったのですが、今回はスマートウォッチの一種、Apple Watch を持っているので、飛行機の中での睡眠についてデータを取得できそうです。

 ということで、以下の図がその結果。これは以前こちらの記事で紹介した睡眠時間とその質を表示してくれるアプリの示したデータです。

 飛行機の中でも普通に眠れている。「深い眠り」に分類されるような時間もあって、意外に飛行機の中というのは眠るのに適した場所なのかも。でも、この睡眠への評価は49%と低い値に留まっています。

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2022.08.24

国際免許証の取得(江頭教授)

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 電車やバスといった公共交通機関が発達している東京圏に住んでいると自動車は要らないかなあ、というのも選択肢の一つです。でも地方では自動車は必需品。これがオーストラリアとなると自動車無しではお話にならない。(最近パース周辺では人口増化にともなってトラム、というか路面電車網が発達し、同時に自動車の混雑がひどくなっているので東京圏と似た状況になりつつあります。)

 ということでオーストラリアでのフィールドワークのための出張ではレンタカーを利用することが必須に。それと同時に運転免許が必要になるのですが、日本の免許があれば国外運転免許証を取得して運転することができます。ただ、全ての国が対象ではなくジュネーブ条約締約国が対象となります。(ジュネーブ条約って捕虜の扱いについての条約では、と思ったのですが、これは別のジュネーブ条約だそうです。ジュネーブで締結される条約なんてたくさん有りそうですよね。)私が出張予定のオーストラリアもこのジュネーブ条約締約国なので、今回の出張に合わせて国際免許の取得することにしました。

 コロナ禍以前の記憶を頼りに「確か新宿の東京都庁で交付が受けられたはずだが」と思って調べると都庁の免許更新センターで手続きができるそうです。運転免許は持ち歩いているのでパスポートを準備して、いざ新宿に。

 で、都庁に到着するとものすごい行列が。これってもしかして…。残念なことに予感は的中。みんな免許更新センターに来た人たちなのです。
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2022.08.23

オーストラリアのETA申請がアプリになっていた件(江頭教授)

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 オーストラリアへの渡航にはETAが必要です。以前の記事でも紹介したのですがETAとは「オーストラリアへの渡航許可」のこと。昔は大使館から紙の書類を発行してもらっていましたが今は電子化されていてElectronic Travel Authority、略して「ETA」と呼ばれています。

 久々にオーストラリアに出張の予定なのですが、ETAの有効期限は1年間。前回取得したETAはもうずっと前に切れています。今回の出張には新しくETAを発行してもらわなくては。

 「オーストラリアのETA申請がアプリになってますよ」

先に出張していた人からそんな話を聞いて早速そのアプリとやらをインストールしてみました。

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今までだってWEB上で処理していたんだから、別段アプリにする必要は無いだろうに。などと思っていたのですが、実際申請の作業をしてみると、意外なことにスマートフォンでなければできない操作もあるのですね。

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2022.08.22

2年半ぶりの海外出張を予定しています(江頭教授)

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 私は研究の関係で結構頻繁に海外出張でオーストラリアに行っていたのですが、コロナ禍以降は出張できなくなっていました。最後に出張したのが2020年の3月で、その際は出国間際にオーストラリアでもコロナが大問題になっていたころに当たっていて、最後の空港では航空機のキャンセルが続出、幸い日本向けは予定通りに飛んでいたのですが、こちらはガラガラという始末でした。飛行機が日本に着いたとき「これは当分出張はできないな」と思ったものです。

 さて、それから約2年半たって、この夏の期間を使って久々にオーストラリアに海外出張しようと計画しています。理由はオーストラリアへの渡航条件が緩和されたこと。当初はゼロコロナを目指していたオーストラリかですが、以下の図の様に7月はじめからはほとんどの規制がなくなっています。(なお、この情報は2022/08/15現在のものですから、この後どのように変更されるか分かりません。最新の情報は直接豪州政府のサイトで確認してください。)

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2022.08.19

工学研究科予備審査会のこと(江頭教授)

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 昨日(2021年8月18日)には大学院の予備審査会が開催されました。

 おっと、少し省略しすぎですね。予備審査会を行うのは「東京工科大学大学院 工学研究科 サステナブル工学専攻」です。工学研究科まではともかく、「応用化学専攻」では?と思うひともいるかも。本学の学部では工学部は三学科に分かれているのですが、大学院の工学研究科では一つの専攻にまとまっていて、それが「サステナブル工学専攻」と言うわけですね。今回の予備審査会の対象は本学工学部の修士2年生で、2017年の大学1年への入学生で、工学部の設立から3期生(一部短縮している人もいますが)となります。

 この修士の予備審査会、今年もなんとか対面での実施となりました。もちろん、感染防止策をとったうえでの実施です。

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2022.08.18

八王子キャンパス、今日から活動再開です。(江頭教授)

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 先の記事に書きましたが8月11日~17日の夏期休暇期間の間、八王子キャンパスは原則閉鎖となっていましたが、本日(8月18日)から再度オープンです。

 日本の大学のほとんどは二期制(セメスター制)で前期(多少前後しますが4月から9月)と後期(10月から3月)との二学期で運営されています。本学工学部は一部クォーター制が含まれますが、基本的には二期制ですから、夏期休養期間は前期から後期への切替のタイミングなのです。

 さて、本学での前期の授業日程をみると4月の初めからガイダンスがあり、4月13日から授業スタート、7月26日に授業終了でその後の試験期間を含めると夏期休暇期間ぎりぎりの8月6日までが前期の授業期間です。

 後期の授業の開始は9月26日から。学生諸君の夏休みは1ヶ月以上になります。

 さて、前期の始まりが4月1日で後期の始まりが9月26日。

あれ、一年を半分に分けるとすれば後期は10月1日からスタートでは?

その疑問、ごもっともです。

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2022.08.17

ワクチンパスポート4回接種版(江頭教授)

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 前回紹介した様に4回目のワクチンを打ったので、今度はワクチンパスポートもアップデートしましょう。おっと、「ワクチンパスポート」は正式には「新型コロナワクチン接種証明アプリ」ですね。

 さて、ワクチンパスポートは国内用と海外用の二つが登録可能です。マイナンバーカードによる認証が必要なの両方とも共通です。

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 まずは国内用から。マイナンバーカードを読み込ませると後は特に入力する必要もありません。下の図の様に1分もあれば発行完了です。

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さて、次は海外用を。

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2022.08.16

4回目の新型コロナワクチン接種をしてきました(江頭教授)

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 私が第一回の新型コロナウイルス用のワクチン接種を受けたのはこちらの記事で紹介した様に2021年の7月11日の日曜日。第二回のワクチン接種はそれから3週間が過ぎた2021年8月1日の日曜日。第一回のワクチン接種は東京工科大学近くの小学校だったのですが、第二回の会場はズバリ東京工科大学八王子キャンパスでした。8月1日はなんと八王子キャンパスでの最初の接種の日、という恵まれたタイミングだった、という話はこちらの記事で紹介したことです。

 当時は新型コロナウイルス感染症が現れて1年半と言ったところで、ワクチンには多くの人が多大な期待を寄せていたように思います。私などは「もうこれでコロナ禍もお終いだ」「SFパニック映画ならもうエンドロールが始まっている頃合いだよね」などと考えていたのですが、生命の進化を侮ってはいけない。今年の1月頃にはオミクロン株の拡大で「ハッピーエンドのSFパニック映画がいつの間にかパート2に入った」様な状況に。

 これに対応してワクチン接種も第3回が実施されることとなったのですが、59歳の私はぎりぎり60歳以上の高齢者枠に入り損ね、やや遅れて2022年の3月6日に、場所はJR八王子駅付近の八王子スクエアビルで接種を受けました。(そのときの話はこちらの記事に)私が第3回接種を受けられた頃は東京都内の感染状況も少し落ち着いていてたかと思いますが、その後の第7波が始まると患者数はうなぎ登りに。

 うーん、これは私も第4回のワクチン接種を受けるべきかなあ、などと思っていたところに八王子市からワクチン第4回の接種についてのお知らせが来たという次第。

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2022.08.15

オンライン型バーチャルオープンキャンパス開催中。8月21日(日)には来場型も実施します。(江頭教授)

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 本学に限らずどの大学も同様だと思いますが、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大以降、例年の様にオープンキャンパスが実施できない、という状況に陥っていました。それでも例年通り大学に進学する人たちは居るわけですから大学からの情報発信は必要。対面のオープンキャンパスがダメならオンラインで、ということで東京工科大学では「バーチャルオープンキャンパス」が実施される様になりました。実はそれ以前から「バーチャルオープンキャンパス」の準備は進めていたのですが、コロナ禍に背中を押された格好ですね。

 さて、以前の記事では本学で実施する8月21日のオープンキャンパス(来場型)について紹介したのですが、先ほどチェックしたところ我々応用化学科は既に定員に達しているとのこと。と言うわけで今回は本学の「バーチャルオープンキャンパス」について紹介したいと思います。

 例えばこちらの画像では八王子キャンパスの様子をオンラインでご確認頂けます。

 おっと、こちらは物理的な意味での八王子キャンパスの紹介でした。いえいえ、こちらには八王子キャンパスで実施している授業やキャンパスライフに関するコンテンツもありますよ。

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2022.08.12

「moodleが使えない!」と焦ったのですが(江頭教授)

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 Moodleとはネットを利用した学習支援システムで工学部が設立されるころには既に本学に導入されていました。従って工学部の授業では Moodle を使って小テストを実施したり、Moodle経由でレポートを提出する、など授業のいろいろな場面で利用されています。私自身も以前「ネットワークを使えばこんなこともできるのに」と思っていたことがほとんどこの Moodle で実施できるので、授業に際して便利に使っていました。

 特にコロナ禍の初期、授業がオンライン化された時にはこのMoodleが大活躍。というか、オンラインで授業に出席するということは事実上その授業のMoodleページに行くつく、ということに等しかったので授業でのMoodle利用は必須となりました。一度使うと便利なものですから、Google Classroom など、他の学習支援システムを使う授業を除けばほとんどの授業でMoodleが使われているのが現状です。

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2022.08.11

八王子キャンパスの夏期一斉休休暇(江頭教授)

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 東京工科大学工学部応用化学科の卒業論文中間発表会は8月9日まで。4年生諸君にとっては10日から実質的な夏休みとなる訳ですが、私達教員のお休みは一日おいて今日11日から。これからの一週間は八王子キャンパスの一斉休暇期間となっていてキャンパスは閉鎖、我々教員でも原則的に入ることができないのです。

 キャンパス閉鎖だと言っても大学が完全に活動を停止してしまう訳ではありません。郵便物の受け取りから緊急事態対応まで、大学側の都合ではどうにもならないタスクもあるわけですから。最近はリモートワークにも皆が慣れてきたので以前より柔軟な対応が可能です。もっとも、いつでも半分職場とつながった状態にいなければならないという問題もあるわけで、一概に良いことかどうかは意見の分かれるところかも知れません。

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2022.08.10

卒業論文中間審査会と卒業論文審査会(江頭教授)

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 8日からスタートした卒業論文の中間審査会、継続して9日まで実施されました。引き続き、一人の10分の持ち時間と交代時間1分で次々と発表が行われます。発表は7分、質疑が3分。研究の背景から今までに得た成果、そして今後の展望まで含めると時間はぎりぎりです。多くの学生諸君にとって発表は初めてですから見るからに緊張している様子のひとも。発表が終われば質疑応答の時間ですが、これはもっと緊張する時間です。でも、本当は学生さんより指導教員の方がキリキリと胃の痛む時間帯かもしれません。

 初日は約40人の発表がありましたが、第2日はもう少し少ない人数です。発表会は早めに終わるのですが、これは私たち教員が審査のための会議をする都合もあるからです。前期の卒業研究の評価は形式的に「卒業研究1」という授業の評価として担当する教員が個々に成績を登録するのですが、この会議で成績評価について話し合ってから登録することにしています。

 実は、この「卒業論文中間審査会」と同時に「卒業研究審査会」も行われました。早期卒業制度(学部4年間と修士2年間の6年の授業を5年で取得する取得するプログラムです)を利用する学生さんは半期早く卒業しますから、この時期が卒用発表の時期となるのです。こちらも同様に発表会と教員の会議をへて卒業が決定します。

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審査会を行ったのはこの建物、八王子キャンパスの「講義棟D」です。広々としていて良い会場なのですが、我々応用化学科のある片柳研究棟からかなり距離が有るのが玉に瑕。

 

 

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2022.08.09

卒業論文中間発表会(江頭教授)

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 8月08日(昨日)から東京工科大学工学部応用化学科の「卒業論文中間審査会」が開催されています。

昨年度は発表会として実施できなかった「卒業論文中間審査会」ですが、今年こそは例年通りのスタイルで実施しよう。やはり発表会は全員参加でなくては、と少し前までは意気込んでいたのですが、ここ最近の感染状況の悪化を見るにいつも通りには実施できそうもありません。

 と、書いたのが昨年のこと。今回もほとんど同じ事をくり返しているような。今年の実施形態も以下の様になりました。

 学生一人一人の審査は対面で口頭発表によるもの。これは昨年度の卒業論文発表会と同様です。ただ学生全員が参加して、全員が全員の発表を聞く、というスタイルは断念することに。学生をグループに分けて各グループそれぞれの中でだけ「学生全員が参加して、全員が全員の発表を聞く」という形式になりました。

 で、昨日8日には審査会第1日。一人の発表時間は7分、質疑3分で交代時間を1分。質疑は活発でしたが、交代時間の1分をうまく使うことでほぼ予定とおりの時間で終了することができました。引き続き、本日9日に残りの学生諸君が発表する予定となっています。

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2022.08.08

昨日(8月7日)オープンキャンパス(来場型)を開催しました。次回は8月21日です。(江頭教授)

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 大学とはどんなところなのか?大学にいる人間にはその風景が当たり前すぎて誰もが良く理解してくれている様に思い込んでいるふしもあるのですが、外部の人、特にまだ大学というものに行ったことがない高校生諸君にとって、大学はやっぱりよく分からないところでしょう。そう考えると大学が一般の人に開放される機会は、大学を知る、という意味で貴重なチャンスです。(もっとも大学は普通の日でも別に閉鎖されているわけではないのですが...。)私が高校生の頃にも学園祭などで大学を訪れる機会があり、それなりに「大学とはこんなところか」と思ったものでした。

 というわけで最近はいろいろな大学でオープンキャンパスが行われています。本学八王子キャンパスでも、昨日(8月7日)の日曜日に対面のオープンキャパスを実施しました。2023年入学の皆さんを対象としたオープンキャンパスは3月からスタートして今回で4回目。でも次回8月21日のオープンキャンパスが最終回ですから、どちらかと言えば最後から2番目のオープンキャンパスと言うべきでしょうか。

 さて、対面あらため来場型のオープンキャンパスを開催した昨日の日曜日、あいにくの曇り空でしたが、今年の夏は異様に暑い日も多かったので、こちらの方が良いと言えるかも知れません。

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 こちらは工学部長の山下教授による工学部全体の説明。「工学とは何か」からスタートして本学工学部の特徴は新しい入試の制度まで、本学工学部のいろいろな特徴が説明されました。

 この後、本学工学部の教育の特徴の一つ「コーオプ教育」について、こちらは教員ではなくて実際にコーオプ実習に参加した学生さんが企業での就業体験を紹介。その後は私が「サステイナブル工学」について紹介しました。

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2022.08.05

他の先生の試験の監督補助に行くと勉強になるなあ、というはなし(江頭教授)

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 本学の今期の期末試験は本日(8月5日)まで。でも本日は予備日なので実質的には昨日で試験は終了しました。

 さて、高校生や中学生の皆さんにも期末試験というものは有りますよね。今の中高の期末試験がどんな感じなのか、もう40年以上前に卒業した身としては最先端の知識はないのですが、おそらくいつもの教室でいつもの先生が試験をするのではないでしょうか。

 でも大学の期末試験はそういうわけにはいきません。何しろクラスというものがないのでクラスの教室もない。そのため試験を行う教室は科目毎にあちらこちらに変わります。それに大学には一度に300人くらいの学生が受講する授業もあるので、その場合は受験する教室を複数に分割することも。

 試験監督をするのはその授業の先生、というのは基本的には大学でも同じです。でも先に述べたような大人数の授業では試験会場が複数あったり、一部屋の当たりの受験生の人数が100人越え、というケースも。これでは先生が一人で試験監督というわけにはいきません。当然ヘルプが必要なのですが、まさか試験監督を学生アルバイトさんに、というわけには行かない。そこで各教員が毎回少なくとも1回は他の先生の試験の監督補助に行く事になるのです。

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2022.08.04

オンライン型バーチャルオープンキャンパス開催中。8月7日(日)には来場型も実施します。(江頭教授)

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 本学に限らずどの大学も同様だと思いますが、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大以降、例年の様にオープンキャンパスが実施できない、という状況に陥っていました。それでも例年通り大学に進学する人たちは居るわけですから大学からの情報発信は必要。対面のオープンキャンパスがダメならオンラインで、ということで東京工科大学では「バーチャルオープンキャンパス」が実施される様になりました。実はそれ以前から「バーチャルオープンキャンパス」の準備は進めていたのですが、コロナ禍に背中を押された格好ですね。

 さて、先日の記事では本学で実施する8月7日のオープンキャンパス(来場型)について紹介したのですが、先ほどチェックしたところ我々応用化学科は既に定員に達しているとのこと。と言うわけで今回は本学の「バーチャルオープンキャンパス」について紹介したいと思います。

 例えばこちらの画像では八王子キャンパスの様子をオンラインでご確認頂けます。

 おっと、こちらは物理的な意味での八王子キャンパスの紹介でした。いえいえ、このキャンパスで実施している授業やキャンパスライフに関するコンテンツもありますよ。

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2022.08.03

「英語でコミュニケーション」のコツ(江頭教授)

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 先週末に開催された本学の「サイエンスイングリッシュキャンプ」、すでにこちらの記事で紹介しているのですが、今回もこのイベントについて少し書かせてもらいましょう。三日間のイベントの初日、学生諸君がはじめて集まった際には学部長・学科長の挨拶の後に担当する教員が少しずつ挨拶する機会がありました。そこで私は

今回のイベントでは英語でコミュニケーションする、ということで緊張しているひともいるかと思います。でも英語であっても人と話をするということは、何かを伝えるという事で、伝えたいという気持ちが大切です。少々文法的に間違っていても、つたない言い方になっても、はっきりと元気よく話すことが大切だと思います。

という話をしました。

 私自身、高校時代に、いえ中学時代から英語には苦手意識があったので、そんな学生さん達を意識しての言葉です。でもこの話をしながら心の中ではもう一言アドバイスしたい、と思いながら言わずじまいだったことがあるのです。

 

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2022.08.02

夏休みのオープンキャンパスは8月7日と21日です(江頭教授)

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 これを読んでいるあなたが高校生なら「夏休みには大学のオープンキャンパスを訪問しよう」という課題を出されている人もいるのではないでしょうか。自分の将来を決めるために、大学に進学するか、進学するならどの学部・学科か、大学はどの大学にしようか。いろいろ考える必要があります。今はインターネットのおかげでたくさんの情報が手に入りますが、それでも本当にその場所を訪れることではじめて実感をもって理解できることも数多くあります。何より、実際に訪れることで自分が得られると予想していた以外の情報を「偶然に」得てしまうこと。これがリアルな体験の重要さというものです。この意味でも大学のオープンキャンパスを訪問することには大きな意味がありますから、例え課題となっていなくてもこの機会に多く高校生諸君に大学のオープンキャンパスに訪れてみて欲しいと思います。

 とまあ、ここまでは人生の先輩からの一言。で、この後は本学工学部応用化学科のオープンキャンパスについて具体的なお話を。

 今年度の、というか来年2023年4月入学者を対象としたオープンキャンパスですが、今までも7月の夏休みに入ってすぐにも、それ以前の6月の日曜日にも、それまた以前の3月にも実施しています。とは言え、やっぱりオープンキャンパスが一番盛り上がるのは夏休み本番の8月に入ってから。今年の8月は7日と21日、ともに日曜日の開催を予定しています。

 今年度のオープンキャンパス、応用化学科は今までの違って研究室訪問を中心とした新しいスタイルで実施しています。最初は勝手が分からずに戸惑う事もありましたが、だんだん「カイゼン」されて今はスムーズに実施できるようになっています。

 とはいえ、最初は一般的な講演形式のコンテンツから。学部・学科の説明など必須で定番の内容はもちろん、本学工学部の特徴であるコーオプ教育について、実際に参加した先輩学生からの生の声もあります。

 さらに講演形式のコンテンツがもう一つ。これは7日と21日で内容が異なっています。7日は私が担当。「サステイナブル工学」についての説明。サステイナブルな社会をつくるために役立つ技術者には何が求められるのか、そのための教育を本学工学部ではどのように実施しているかのお話。21日にもこのお話をしたいところなのですが、残念ながら私は直前の金曜日から海外出張となりました。ということで21日にはもう一人学生さんからの報告。こちらは「NHKロボコン」に参加した工学部機械工学科の学生さんが登壇することになりました。

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2022.08.01

サイエンスイングリッシュキャンプ in 東京工科大学(江頭教授)

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 今回は先週の金曜日、7月29日から7月31日の日曜日までの三日間、本学の八王子キャンパスで我々応用化学が主体となって開催したイベントについて紹介しましょう。

 「サイエンスイングリッシュキャンプ in 東京工科大学」は化学の実験を、最先端の設備を持つ東京工科大学の応用化学科の学生実験室で体験する、高校生向けのプログラムです。タイトルに「イングリッシュ」とあるのは実験中は英語でコミュニケーションをとることになっているからです。

 高校生が大学など専門的な研究機関に来て実験などを体験する、という試みとしてのサイエンスキャンプは一般的に行われている試みだと思います。ただ、そこに英語でのコミュニケーションという要素を加えたものは珍しいのではないでしょうか。「ものづくりと産業のグローバル化が進み、エンジニアにも国際的なセンスや語学力が求められる現代。」に対応したプログラム、ということですね。

 まず実験テキストは英語で。実験を実施するときはグループを作って行いますので、そのグループ内でのやり取りも英語です。もっとも、全てのコミュニケーションが英語、と言うわけではありません。実験に際しての安全に関する注意など、一部には日本語での講義もあります。

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