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オーストラリアのETA申請がアプリになっていた件(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 オーストラリアへの渡航にはETAが必要です。以前の記事でも紹介したのですがETAとは「オーストラリアへの渡航許可」のこと。昔は大使館から紙の書類を発行してもらっていましたが今は電子化されていてElectronic Travel Authority、略して「ETA」と呼ばれています。

 久々にオーストラリアに出張の予定なのですが、ETAの有効期限は1年間。前回取得したETAはもうずっと前に切れています。今回の出張には新しくETAを発行してもらわなくては。

 「オーストラリアのETA申請がアプリになってますよ」

先に出張していた人からそんな話を聞いて早速そのアプリとやらをインストールしてみました。

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今までだってWEB上で処理していたんだから、別段アプリにする必要は無いだろうに。などと思っていたのですが、実際申請の作業をしてみると、意外なことにスマートフォンでなければできない操作もあるのですね。

 まず、パスポートについて。今までのWEB経由のETA申請では「パスポート番号を入れる」という形でしたが、今回はパスポート内のICチップの情報を読み取る、という作業になっています。パスポートにICチップなんて有ったんだ。日本の海外向けワクチンパスポートの申請ではパスポートのページをカメラで撮って画像を読み取る形式だったのですが…。なんか日本のパスポートなのに海外の方がパスポートの機能を使いこなしているようです。いや、日本政府の作るアプリにはそれなりの事情でできることに制限がかかっているのでしょう。

 もう一つアプリならではの作業として、カメラを使った顔認証が要求されました。これが意外と難しい。画面で指示された位置に顔を入れても、もっと上を向いて、いやもう少し下、という具合で注文の多いこと。iPhoneのFaceIDと比べるとかなり微妙、というかはっきり言って面倒くさい。FaceIDは実はよく練られたインターフェイスだったんだな、などと認識を新たにしました。

 ということでスマートフォンと格闘すること数分、いや十数分と20豪ドルの支払いで無事、ETAを入手することができました。

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後日譚:

 オーストラリアのパース空港に到着した際、この画面を見せられるように準備していたのですが実際にはノーチェック。よく考えれば当たり前。ETAの情報はパスポート番号と関連付けられているのですから確認するのはパスポートだけで充分なのですね。

江頭 靖幸

 

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