アドバイザー面談のこと(江頭教授)
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「アドバイザー」は本学全体の制度です。高校生、中学生の皆さんに理解し易いイメージで言えば「担任の先生」のような役割だと思ってください。大学では研究室に所属すれば強固な人間関係ができるのですが、入学から研究室配属までの間、どこにも所属しない状態になるのが一般的です。この時期、大学生活になじめないと生活のリズムを壊すことが多く、大学からドロップアウトしてしまう可能性が高いのです。それに対応するために作られたのがアドバイザー制度で、定期的に学生諸君と面談をすることでケアをすることになっています。
後期の始まりに合わせて我々応用化学科でもアドバイザー面談を行っています。「研究室の事情に合わせて9月5日から30日までの間に実施してください」というのが学生委員会の指示ですが、これにはなるべく対面で、という条件つきです。休み中にわざわざ大学に来てもらうのも大変なので今週月曜日の授業開始に合わせて面談を行うことに。
私は授業開始日の9月27日に1年生と研究室配属済みの3年生の面談を済ませました。4年生はすでに卒業研究を始めていますから、研究打合せに合わせて面談すれば良く、時間はかなり自由になりますね。
さて、1年生と3年生、4年生はこの通りとして、2年生はどうしましょうか。
2年生のアドバイザー面談は必須ではなく、必要に応じて行うことにしています。ここで「必要」というのは教員側からだけでなく、学生からの必要も考慮しています。
アドバイザー面談に先んじて2年生はもちろん、1年生、3年生、4年生も全員に対して「事前アンケート」を実施しています。悩み事の有無とアドバイザーとの面談を希望するかどうかを尋ねているのです。
結局、私は面談を希望する2年生諸君には「面談の最終日(9月30日)に対面でするのと授業開始前にオンラインで面談するのと、どっちが良いですか」と聞いてみました。ほとんどの学生さんはオンラインでの事前面談を希望。ということで私の担当する学生さんの面談はほぼ昨日までで終わりとなりました。
さてこのアンケート、他にも、アルバイトの予定、TOEFLの受験経験の有無などの質問項目もありますが、それと一緒に単位取得と成績の目標値についても訪ねています。
成績と言えばGPA、ということで成績の目標値の具体的な内容は「今学期のGPA」の目標値を書くことになっています。
今まで面談した学生さんで印象に残っている学生さんについて。彼の「今学期のGPA目標値」は「4」だとか。
GPA4というのは全部がS評価ということですから、いわゆる「オール5」のことです。いくらんなんでも吹かしすぎだろうと思って聞いてみると
GPAは高いほうが低いよりいいはずです。目標を決めてがんばるなら一番高い値を設定するべきですね。とれそうな値を目標にして達成したから何だというのでしょうか。
なるほどごもっとも。そこまで考えていたなら、これぞS評価に値する解答だなあ。えっ、その学生さんの成績?
いや、それ個人情報ですから。
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