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2022年11月08日の月食(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 昨日11月8日の夜は皆既月食でした。月食は月が地球の影に入ることで暗くなる現象ですが、実は月食になっても月は真っ暗にはならず、少し明るさが残っています。地球で散乱された太陽光の一部が月に反射している訳ですが、私自身がこの現象に気がついたのは乾燥地緑林研究で西オーストラリア レオノラでフィールドワークをしている時でした。いまから15年前に日本では見られない皆既月食がオーストラリアでは見える、というタイミングで出張したのです。

 その経験があったので昨日の皆既日食中の月も見慣れたもの、とまでは行きませんがみたことのあるものでした。今回久々に見た「暗い」月ですが、赤黒い色に見えました。オーストラリアで見たときは地平線の近くに位置していたので土埃などの影響で赤く見えるのかな、と思っていたのですが今回はかなり高い位置に見えるのに同じ様な赤色です。火星を近くで見たらこんな感じなのでしょうか。

 せっかくなのでスマホで撮ってみたのが以下の写真。弱い光でもちゃんと撮影できるのは凄いことですが、やはり肉眼で見たようにはきれいにとれません。せいぜい「赤い」ということが確認できる程度でしょうか。

Img_4061

 

 さて、皆既月食のお楽しみ(?)は月が再び明るさを取り戻すところ。暗くて赤い月の縁が輝きだしてやがて明るいいつもの満月になるのです。というわけで、こちらもスマホで写真を撮ってみたのですが…。写真だけをみると月が半分くらい輝いて見えるのですが、目視ではヘリの部分がほんの少しだけ明るくなっただけなのです。明るさに対して感度が調整されているのでしょうか。見た目のようには写らないですね。(スマホのカメラの設定を調節したらもっときれいに写るのかも知れませんが…。)

Vlcsnap2022110821h09m19s152

さて、最後に2007年8月28日にオーストラリアで撮った写真を。こちらは当時のデジカメでの撮影ですが、三脚を利用しているのでよりきれいにとれています。今回も三脚を用意すれば良かったのでしょうか。

Img_2584

なお、この2007年の月食についてはこちらの記事でも紹介しています。

江頭 靖幸

 

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