「授業点検」のこと(江頭教授)
| 固定リンク 投稿者: tut_staff
授業点検。授業は本学の授業ことです。点検されるのは教員、その授業を担当していないほかの教員が点検を行います。
我々大学の教員は高校や小中学校の先生たちの様な「教員」としての教育や訓練を受けていません。(教育学部があればそこの先生たちは違うのかもしれませんが、それはまた別のお話。)ですから授業をするときも学生時代に自分が受けた授業を思い出しながら手探りで授業を行うことになります。各自、自分なりに工夫を凝らすのですが、時には誰かの意見を求めたくなることがあります。また、授業中に何かを思い付き、これはいい、と人に伝えたいと思うこともあります。
教員同士の会話の中で授業の方法について話題になることがあります。専門分野を超えて盛り上がる話題で時として良いアイデアをもらえることもありますが、話の流れ次第ではあまり効率的ではありません。
そんなわけで、「授業点検」です。
本学で行われる授業は順番に点検の対象に選ばれます。対象になった授業を他の教員数名が参観し、授業後にその授業の内容について話し合います。その授業の学科の教員、他の学科の教員、場合によっては他学部の教員も参加するので、いろいろな視点から授業の内容ややり方が吟味されることになります。
さて今年度後期も工学部では三名の先生の授業点検が行われました。私はこの3件全てに参加したのですがどの授業もきっちりと事前準備がされていて担当の先生方の熱意が感じられる点は共通しています。でも授業の進め方は正に各人各様でそれぞれに特徴がありました。授業を前半と後半に分けて後半は学生諸君にミニッツペーパーを書かせながらポイントポイントでコメントを加えるスタイル(授業の半分だと「ミニッツ」じゃない様な気もしますが…。)PowerPointのアニメーション機能をつかったスライドプレゼンテーションを使った講義とmoodleの小テスト機能を使った演習で学生の理解を確認しながら進める講義。そして講義中にデモ実験を実演してみせる先生も。
自分が学生だったころに受けた授業を思い出すと正に「隔世の感」。今の学生諸君は恵まれているのですが、逆に学ばなければならない事柄は確実に増えていますし、その内容も高度になっています。学長は「改善点のない授業など無い」と我々に発破をかけるのですが、やはり教員としてはさらなる授業の改善に励むべし、ということでしょう。
「授業・学生生活」カテゴリの記事
- 研究室配属決定(江頭教授)(2019.03.18)
- Moodleアップグレード、など(江頭教授)(2019.03.14)
- 大学院のすすめ 番外編 「学位って何だろう」(片桐教授)(2019.03.05)
- ハーバーとボッシュ、偉いのはどっち? 4年目 (江頭教授)(2019.02.22)
- インフルエンザの季節ですね。(パート2)(江頭教授)(2019.02.08)