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2022年を振り返る(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 今日は2022年12月30日でまだ大晦日ではありません。でも今年の大晦日は土曜日なので本ブログは今回が今年最後の更新となります。と、いうことで今年、2022年を振り返ってみましょう。

 どんなメディアでも「22年を振り返る」と題した記事ならかならず小見出しの一つくらいには「未だ終わらぬコロナ禍」といった文言があるはずですよね。なので、まずは今年のコロナ対応について。22年のはじめには「さすがに今年でコロナ禍ももう終わりだろう」と考えていたのですが甘かったですね。現在の第8波まで、今年も第6波、第7波の感染の山がありました。ただ、どの感染ピークも微妙に大学での授業の期間を外れていた様に思います。そのおかげで昨年の様な学期途中での授業形態の変更、といった大きなイベントはありませんでした。私(江頭)は教務委員長をしていたので、これはありがたかった。オンライン授業にもみんな慣れてきたのですが、学期の途中で切り替わるとやはり大変ですからね。

 現在のコロナ第8波は一体いつまで続くのでしょうか。新しい波がくると学生さんの欠席が増えるという形で大学にははっきりと影響が現れるのですが、今回の第8波では教員にも欠席、いや欠勤が目立つようになってきのが特徴の様に思います。

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 教員も学生も確実に出勤・出席するという前提での大学教育は、本当は無理があったのではないか。今回のコロナ禍を契機にそんなことを考える様になりました。

 大学に於いては教員、学生であっても個々人はいろいろな人間関係の中で生きています。なかでも家族は大学よりも重要な関係でしょう。程度問題ですが家族が病気になったらそちらの方が重要なのは昔から当然のことでした。今回のコロナ禍によって「程度」のバランスが濃厚接触者という概念で書き換えられたことで、その単純な事実が誰の目にも明らかになったのだと思います。それが今起こっていることですが、これはこのままで終わるのでしょうか。皆が、そのことに一度気が付いてしまうと大学という場の各ステイクホルダーにとっての意味・意義というものが根底から考え直されることになるかも知れません。

 コロナ禍が切っ掛けではありますが、こう考える様になった、ということが私自身にとっては2022年の大きな変化だと思っています。

江頭 靖幸

 

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