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「地域連携課題」と「大学コンソーシアム八王子学生発表会」(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 「地域連携課題」という言葉、聞いたことがない、という方も多いと思いますが、これは本学の授業の名称なのです。本学科では3年生前期の授業。つまりクォーター制(前期を1期、2期の2つに分ける制度)で実施されるコーオプ実習の際、大学に残っている学生に向けて行われている授業です。シラバスには授業の内容は、「学生が地域の関係者と連携しながら地域・社会的な課題等に取り組む」ものとあります。

 本学部は八王子キャンパスにありますから、この場合の「地域」は具体的には八王子市のことです。八王子市の「担当者等を講師に招いて地域が抱える各種の課題を学んだ後」に、「学生が自ら主体的に地域から課題を選定」し、その解決方法を提案する、それが地域連携課題の授業内容です。この授業はグループワークを基本とし、いろいろな施設や企業を訪れて課題の解決方法を調査・分析、結果を比較検討することで効果的で具体的な提案を目指します。

 とまあ、ここまでは以前にもご紹介したところ。授業としての「地域連携課題」は最終発表会で優秀発表を選出して終了なのですがせっかくの成果がそれだけではもったいない。でも学会にだすとしてもどこで発表すれば良いのだろう?

 実は「地域連携課題」にぴったりの発表の場があります。それがタイトルにもある「大学コンソーシアム八王子学生発表会」です。

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 八王子市には我々の東京工科大学八王子キャンパスの他にもたくさん大学がある。つまり八王子市はまれに見る規模の学園都市なのです。その特徴に注目して「八王子がまるごとキャンパスになる」ことを目指して大学、短大、高専と市民団体、経済団体、企業、公益団体、行政そして市民が協力する、という理念を実現することを目標としたのが「大学コンソーシアム八王子」。その活動の一環として八王子にキャンパスのある大学等の学生による発表会が定期的に行われているのです。八王子の課題に取り組む「地域連携課題」の成果を発表する場としては最適ですよね。

 今年の学生発表会は12月3日、4日の土日開催。対面実施で会場はなんと八王子駅前一等地にある商業施設「八王子オクトーレ」でした。普通の学会ではなかなか無いロケーションです。

 さて、私も12月4日の午後のセッションに参加してきました。会場に近づくと如何にも「発表するぞ」という出で立ちの学生さん達がちらほら。本学の「地域連携課題」は「環境・社会科学・デザイン等」のセクションでの発表。我々応用化学科の代表が1件、電気電子工学科から1件で合計2件の発表が行われました。

 会場のセットアップや座長の進行は学会と同じで「学生発表会」ならではの特徴は無いかも。発表者が発表の順番で座っていたりマイクやPCの消毒を自分でするのは目新しいですが、これは学生発表会だからではなくて新たなコロナ対策でしょうね。

 発表は応化も電電もさすがに学科代表の発表なだけあって堂に入ったものでした。質問タイムには少しはらはらしましたが、厳しめの質問にもきちんと対応できていたと思います。発表者の皆さん、お疲れ様でした。

PS: 後から聞いた話ですが、今回の学生発表会で「地域連携課題」の電電からの発表が口頭発表優秀賞を受賞したとか。応化の班も良かったのですが、同じ会場から2件とは行きませんね。ここは素直に「おめでとう!」と言いましょう。

江頭 靖幸

 

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