「コーオプ演習Ⅰ最終発表会」を実施しました(江頭教授)
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本学工学部の特徴の一つ、コーオプ教育。その最初の授業と位置づけられるのが1年生後期の授業「コーオプ演習Ⅰ」です。授業内容は最新の工学・技術的トピックスについて調査し、発表すること。グループワークを中心とした授業で、賛否のわかれる技術上の課題やサステイナブル社会に関連する新技術などを対象として調査を行い、調査結果に基づいたディスカッションの内容を発表します。
先週の金曜日、1月13日にこの「コーオプ演習Ⅰ」の最終発表会が開催されました。
実はさらに1週間前にはこの最終発表会前の予選が行われました。その際にも感じたのですが、今回の発表、というか1年生での発表はある意味特別な発表と言えるかも知れない、そんな事を思いました。なぜなら、学生諸君はまさに工学の勉強を進めている最中で、やがて社会の問題に対しても工学の関わるもの、という立場から発言することになるでしょう。でも、この発表をした1年生の時点では、まだまだ立場の定まらない、ある意味で世の中一般の人、という立場にあるのです。彼らが数年後に自分の発表を見返したとき、それはどのように見えるのでしょうか?楽しみだ、というのは少し意地悪かもしれません。
さて、以下の図は決勝戦に進出した各班のスライドの1枚目のタイトルです。いろいろなトピックがありましたが、短い時間の中でどれもよく調べていたと感じました。
さて、この「コーオプ演習Ⅰ」の最終発表会、私だけでなく応用化学科の先生たちが全員参加しての実施でした。例年、発表に対する質疑の場で教員からの質問があったのですが、今年は学生さんの中から活発に質問がでて、結局教員からの質問はありませんでした。学生さん達のアクティビティが高いのは良いことなのですが、質問できないのはちょっと寂しいかも。とはいえ時間は限られているのですからここは我慢ですかね。
グループワークの授業の発表を見ると、私は最近の学生さん達がグループワークに良く慣れているのだな、ということを実感します。今年60歳の私の年代では授業の中でグループワークというものはあまり重視されていなかったと思います。というか、そもそも「グループワーク」という言葉を使っていなかった。そして「グループワーク」にはそれなりのスキルが必要なのだ、といった認識も希薄だったと記憶しています。
今回のコーオプ演習Ⅰの課題、私達教員がグループを組んで取り組んだら一体どうなるのか。途中でグループが空中分解しそう。
それを考えると今回の最終発表会、そして先週の予選を含めて、すべて無事に発表できているだけでも凄いことかも知れません。
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