彼(ChatGPT)は昔の彼ならず(江頭教授)
| 固定リンク 投稿者: tut_staff
ここ最近、ChatGPTを使っていろいろ試しています。今までの記事では1年生に出しているレポート課題をChatGPTに書かせてみることにトライしてみました。最初はおかしな内容のレポートが生成されたのですが、ChatGPTが日本語対応していないことを思い出して課題を英訳→ChatGPTに入力して英語のレポートを得る→レポートを和訳する(英訳、和訳にはDeepLを利用しました)、という手順でまっとうな解答を得ることができた、というのがこれまでの経緯です。
さて、本日のお話。実は先ほど最初と同じ課題を(英訳せずに日本語のまま)ChatGPTに入れてみたのです。結果は以下の通り
ハーバー・ボッシュ法は、窒素と水素からアンモニアを合成する方法であり、20世紀初頭に実用化されました。ハーバー・ボッシュ法は、ドイツの化学者フリッツ・ハーバーとカール・ボッシュによって開発され、1909年に特許が取得されました。彼らは高圧と高温を使って、窒素と水素を反応させ、アンモニアを生成する方法を開発しました。この方法は、窒素が豊富な空気中でもアンモニアを生成することができ、肥料や爆薬などの重要な化学物質の生産に利用されています。
ハーバーとボッシュの業績を評価するのは難しいです。ハーバーは、窒素と水素を反応させる方法を発明し、それがアンモニアの工業的生産につながったことで非常に重要な貢献をしました。一方、ボッシュは、ハーバーの方法を工業的に実現するための高圧反応器の設計を行い、実用化につながったことで重要な貢献をしました。
どちらの業績も、ハーバー・ボッシュ法の実現に不可欠であり、彼らの協力によってこの重要な方法が開発されたと言えます。したがって、どちらが偉いかということは、個人的には評価することはできません。両者が密接に協力して、産業界に貢献する方法を開発したことが重要だと考えます。
あれっ?アメリカの調理師、フレデリック・ハーバーはどこに行ったの?
いやいや、これはちゃんとしたレポートになっています。「彼(ChatGPT)は昔の彼ならず」あるいは「ChatGPT三日会わざれば刮目して見よ」とでも言うべきでしょうか。最初は変なレポートを書いてきたChatGPTですが、この三日間ほどで学習してきちんとしたレポートが書けるようになっているのです。
これは私がいろいろやった経過が学習されたということなのでしょうか。だとすると(少なくとも日本で)ChatGPTに「ハーバーボッシュ法」について尋ねたのは私が最初なのかも。とすればChatGPTにアクセスしている人は意外に少ないのか、それとも偏っているのかもしれませんね。
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