「フレッシャーズゼミ」と「アドバイザー教員」のこと(江頭教授)
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4月1日(実際は4月3日の月曜日)から新年度が始まります。本学の新入生たちはまだ正式には本学のメンバーとなってはいないのですが、それでもいろいろな準備が進んでいます。我々教員に新年度の「フレッシャーズゼミ」という授業のクラス分けのリストが送られてくることもその準備の一つです。もっともリストにはまだ名前はなし。学籍番号の表示だけです。(まだ本学に入学していないのでこれは当然ですね。)
さて、この「フレッシャーズゼミ」は本学全体で行われている一年生向けの授業で、言うなればホームルームの様な授業です。
大学に入ると「クラス」というものが無くなってしまい、学生諸君は時間ごとに授業の行われる教室を転々とすることになります。大学で自分の居場所ができるのは研究室に配属された後となります。これが通常の大学のスタイルなのですが、入学から数年の間、居場所の無い期間は大学生にとっていろいろな意味でリスクの多い期間でもあります。
そこで準備されたのが「フレッシャーズゼミ」。研究室のゼミ程度の人数で擬似的な「クラス」をつくり、クラスルームとして決まった教室があるわけではありませんが、ホームルームのような授業を行う、というものです。研究室のゼミと同様に担当の教員も割り振られていて、「アドバイザー教員」と呼ばれています。
「フレッシャーズゼミ」は1年前期の授業ですが、この「アドバイザー教員」と学生さんとの関係はそれ以降も継続していて、折に触れて面談などを行うことになっています。
ただ「アドバイザー教員」は最初に説明したように入学前から決まっていて、学生さんの希望を反映してはいません。そこは卒業研究の指導教員とは違うので、学生さんが卒業研究室に配属する際に「アドバイザー教員」から「指導教員」にバトンタッチする、という形になっています。
つまり、本学の学生は入学した時から「アドバイザー教員」か「指導教員」か、どちらかの役割の先生が居る、ということです。先に述べた「リスクの多い期間」が無くなるような制度設計になっているのですね。
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