融ける結晶?溶ける結晶!(江頭教授)
| 固定リンク
| 固定リンク
NHKがドラマ化した藤子・F・不二雄SF短編の一つ「定年退食」について書いてきたのですが、今回はその原作、藤子・F・不二雄氏自身による漫画作品について触れましょう。今回のNHKのドラマ化は原作にかなり忠実なのですが、それでも肝心なところに違いがあるのでは、というお話です。
まず、「定年退食」の漫画原作は1973年の作品で今から50年前(半世紀前!)に書かれました。この年には第4次中東戦争に端を発したオイルショックが起こっていますから、資源不足の影響が物価高を通じて多く人々に実感された時期なのかも知れません。(私は子供だったので物価高を実感することはありませんでしたが…。)過去に書かれた多くの作品がそうである様に、この作品にも(ストーリー内で描写された時代ではなく)漫画が書かれた時代の雰囲気がタイムカプセルの様に封印されています。
今回のドラマとこの原作漫画を比べて違っている点の一つとして、主人公(老人)の友人、吹山(これも老人)の孫(こちらは若者)の描写、それも見た目の描写があります。
実は吹山(青年からみれば祖父)も、その息子(青年からみれば父)も長髪で、髪の毛を短くした青年を「親からもらった髪を短くするとは何事か」と責めるのです。この物語の世界では長髪であることが真っ当な人間の身だしなみであり、それに不満で髪を短くして抵抗の意思を表現する若者達は「無髪族」と呼ばれているのです。
2023年の現在では、この「無髪族」の設定はあまりインパクトのあるものではありません。でも、原作漫画が発表された1973年ごろの世相を前提に考えれば「無髪」は「長髪」の裏返しなのだ、という点に気が付きます。
| 固定リンク
藤子・F・不二雄氏のSF短編漫画を原作としたドラマがNHKで放送されている。その一本「定年退食」について私見を述べたい、というのが前回のお話。でも肝心のドラマは4月16日に放送済。うーん、これは何とかならないかと思いましたが再放送の予定もないとか。でも調べてみるとNHKオンデマンドで見ることができるそうです。
で、そのサイトに載っていた出演者一覧を見てびっくり。このドラマの主人公を演じているのは加藤茶氏なんですね。加藤茶氏はもとドリフターズの中心的なメンバーで昔は子供達に(というか僕たちに)大人気でした。今は80歳くらいのお年なのでしょうか。そして主人公の友人「吹山」(ほら吹きで山師、という意味かな?)を演じているのは井上順氏。もとザ・スパイダーズのメンバーですが、子供達に人気…ではなかったですね。(もうちょっと年上の人たちに人気でした。)井上順氏も今は70代後半のはず。
このドラマ、お年寄りが主演なのはたまたまではありません。老いがこのドラマのテーマに大きく関わっているのですから。
(後半には「定年退食」のネタバレがあります。)
| 固定リンク
藤子・F・不二雄氏といえば日本人なら誰もが知っている、と言って良いほど有名な漫画家。ちょっとオーバーですか?なら「ドラえもん」の作者ですと言えばどうでしょう。それこそ日本人なら誰もが知っている人ということになりますよね。
藤子・F・不二雄氏は相棒の藤子・A・不二雄氏とのコンビで藤子不二雄と名乗っていた頃から子供向けの漫画で大ブレイクしていた漫画家です。私の子供の頃にも「オバQ」こと「オバケのQ太郎」やスーパーマンじゃなくて「パーマン」などがテレビで流れていて(あの頃はアニメーションと言わずにテレビ漫画と呼ばれていたものです)子供達(というか僕たち)に大人気でした。
とはいえ、藤子・F・不二雄氏の作品は子供向けだけではありません。大人向け(うーん、自分は大人だと思っている青少年向けかも知れませんが…)のSF短編漫画も数多く描いているのです。そして「SF」は普通は「Science Fiction」のことですが、ここでは「(S)少し(F)不思議」な物語、といった意味合いだと言います。
さて、そんな藤子・F・不二雄氏の少し不思議な短編漫画がドラマ化されてNHKで放送されていました。今回はその中で私が気になっている作品「定年退食」について紹介しましょう。
(後半には「定年退食」の内容についてのネタバレがあります。)
| 固定リンク
またまた「FIRE」の話しですか、と言われそうですね。いや、今回で終わりにしたいと思いますが、最後に今後の「FIRE」について考えておきたいのです。
前回「FIRE」が資産を「利回り4%」で運用するという前提で考えられている、という話しをしました。例えば年間100万円で生活する(相当倹約するのでしょうね)と仮定した場合、貯めなければならない資金(原資)は2千500万円。これを4%で運用して毎年100万円の収入を手に入れるという想定です。
とはいえ、これは物価上昇を考えていない計算です。例えば今後、物価上昇率が年2%となったと仮定しましょう。最初の年は2千500万円の資産で年100万円を得ることができます。それは翌年2年目も同じ。でも2%の物価上昇を考えると1年目の100万円と比べて2年目の100万円は2%分だけ価値が減っていることになります。だとすると2年目は約102万円稼ぐ必要がある。そのための原資は2千500万円より2%、つまり50万円増やさなくてはなりません。ですから初年度に運用でもうけるお金は100万円では足りなくて150万円が必要となるのです。結局物価が上昇する時は「利回り4%」では足りないのですね。
| 固定リンク
私の最近のマイブームは「FIRE」(Financial Independence, Retire Early)。でも私がリタイアしたいという訳ではないのです。早期退職を目指して頑張る、という価値観はずっと以前から知られていたのに、なぜ「FIRE」が突然ブームになったのだろうか。今更感というか屋上屋を重ねるというか。なにか腑に落ちなくて気になってしまうのです。
さて、今回の私の仮説は
「FIRE」ブームはコロナ禍の影響
というもの。あっ、ただのアイデアで実証的に検討した訳ではないので話し半分に聞いていただければ。
世の中で出回っている「FIRE」の説明ではリタイア後の生活費は投資によって稼ぐということになっています。そして、若いうちにお金を貯めてそれを利回り4%で回す、という説明が付いてきます。年100万欲しいなら2千5百万、200万なら5千万というわけです。節約生活を前提とすれば無理のない話しなのでは、と思わせる絶妙な設定ですよね。
とはいえ私が気になるのは「利回り4%」というところ。そんなこと可能なのでしょうか。元本保証の付いた預金等でこんな高利回りは最近見たことがありません。いや、0.4%でも良い方かと。ということはリスクのある金融商品でこの高利回りを達成しようという話しなのでしょう。
そんな「FIRE」経済危機が起きたらお終いじゃないか。
いえ、それは個々人がリスクを考えた上で決めれば良いことだと私は思います。それより私が気になるのは「資産を年率4%で回す」といういうことはのほほんとしていてできることではないでしょう。金融知識を身につけ新たな情報を見逃さないように精神を研ぎ澄まし、ことに当たっては機敏は判断と行動力で適切な運用を続ける、という結構ハードな「仕事」なのでは。普通そいういうのはリタイアじゃなくて「投資家」への転職と言うのですが。
おっと、「FIRE」ブームはコロナ禍の話しでしたね。
| 固定リンク
昨日「FIRE」(Financial Independence, Retire Early)について書いたのですが、今回もその続きの話をしたいと思います。「FIRE」の後半、REはRetire Earlyとなっていますが、それに準ずる「early retirement」(早期退職)という言葉に私は以前から聞き覚えがあるのです。それも、
アメリカのエリート会社員には猛烈に働いてどんどん稼いで「early retirement」するのが目標だ、という人が結構いるんだよ。
といった文脈で、です。(どこの誰に聞いたのかはっきり覚えていないのですが、多分大学生のころに先生から聞いたのでしょう。)つまり、人生はあくせく働くためにあるのではない。仕事をするのは必要悪の様なもので本来の自分の生活をエンジョイするのが本当の人生なのだ。という米国エリートの割り切った考え方です。
わざわざこんな説明しているということは「仕事は必要悪」という考え方が日本では一般的ではないからでしょう。一生働かないと食べていけない、という切実な事情はひとまず棚に上げたとして、人は働く事で他人とつながり、社会の一員となるのだ、という考え方の方がより一般的ではないでしょうか。少し大袈裟な言い方ですが「仕事は生き甲斐」と考えているひとが多い、ということでしょうね。
| 固定リンク
「クローズアップ現代」は話題のトピックスについて掘り下げて紹介するNHKの30分番組で、「心に刺さるジャーナリズム」をキャッチフレーズにしています。今回は2023年4月12日放送の「私たちはなぜ働くのか 投資&倹約で生きるFIRE生活」について少し私見を述べさせてください。というか、ツッコミを入れさせてください、ですかね。
まず「FIRE」とは。Financial Independence, Retire Early(金融独立、早期退職)の略で、最近人気が高まっているライフスタイルの一つです。FIREの目的は、節約し、投資を行い、早期に働くことから解放されることで、自分の時間や人生のコントロールを取り戻すことです。
番組の中では説明されませんが、「fire」という単語には「解雇する」という意味があります。(「You're fired!」はトランプ前米国大統領が大統領になる前に出演していた番組の決めセリフだったりします。「おまえは馘だ!」ですね。)ですからこの「FIRE」という略称はある種の皮肉なのです。(「馘だって!だったら独立独歩、早々に楽隠居生活だぜ。」みたいな。)
さて、今回の番組では主に3人の人物が「FIRE」の実践者として紹介されます。
一人目は働き盛りというか中年というか。なかなか恵まれた「FIRE」生活を送っている方。20件近い不動産を所有してその賃料で暮らしていて、そのための借金も順調に返済しているとか。うん、あの、この人「Retire」して無くないですか?
お金を借りて不動産を買って、それを貸し出して賃料を稼ぐ人、というのは現役の「不動産投資家」です。私にはこの人は「FIRE」した人ではなくて「脱サラして不動産投資家になった人」にしか見えないのですが…。
次の人は徹底した倹約生活を送っている若い人。なるほど使うお金が少なければ「FIRE」生活の実現可能性も高まるというもの。吉田兼好やソローとは言いませんが、古より「清貧」を尊ぶという考えはありました。でもこの人、実はまだ「FIRE」できてなくて、目指している段階だとか。なんか節約が趣味になっている様にみえるのですが、はて本当にEarlyにRetireできるんだろうか。
そして最後の3人目。「FIRE」生活を送ることで自分を見つめ直し、逆に仕事に意義を見いだしたとかで、意欲を取り戻してまた働き始めるのだとか。結局この人もRetireを断念していてるし、番組で紹介された人、だれもRetireしていないのでは。
| 固定リンク
4月は新年度の始まり、ということでいろいろと新しい事を始める季節です。特に大学に入りたての新入生にとっては何もかも新しい事だらけの時期。大きな期待を胸に新鮮な驚きを感じながら日々を過ごしてもらいたいと思っています。
しかし、その一方で新しい事、新しい環境には不安もつきものです。特に今までの友達と離れて新しい学校に入学した新入生諸君の不安は期待と同じように大きいものでしょう。
そう考えてか、本学には「新入生学部交流会」という制度があります。これは4月の入学式早々に新入生が互いに、あるいは先輩たち、教員と交流できるイベントを行う、というものです。要するにイベントの機会を利用して早く友達を作ってください、という企画です。
目的からして企画の内容は皆が集まってお食事会やお茶会というのが定番でしたが、残念ながらコロナ禍で食事はNGに。それどころか中止となった年もありましたが、最近は学部の全新入生がホールに集まっての開催、という形式に。食事はできないのでみんなでクイズ大会を実施。食費分が全て景品にまわったので中々豪華な景品ラインアップです。
| 固定リンク
「4月は我々大学人にとってはお正月の様な季節」というのは本学の理事長のことばですが、今は新年度のスタートでまさに新入生の活動が目白押し。今回は昨日4月12日に行った新入生向けの学科ガイダンスの様子を紹介しましょう。
学科ガイダンスは応用化学科の約90名弱の新入生と我々教員約10名が参加します。授業を受けるためのガイダンスや大学での生活上の注意といった工学部全体のガイダンスにつづく内容に加えて、我々応用化学科の教員全員による自己紹介なども。
アドバイザー教員(入学から卒業研究のための研究室に配属されるまでの間、学生各自の相談役になる教員のことです)との顔合わせもこの学科ガイダンスの時。さらに授業を受ける教室の場所を確認するために学内を回るちょっとしたツアーも実施しました。ツアーの途中では片柳研究棟をバックに恒例の写真撮影も実施しました。
「この写真、なんで撮るんですか」と新入生。「君たちの誰かがノーベル賞を取ったときにTVで流すためさ」「あーん、もっとしっかり髪をとかしとくんだった」なんてね。
| 固定リンク
映画「ソイレント・グリーン」は1973年に公開されたアメリカの映画です。
舞台は2022年のニューヨーク市。人口は4000万に膨れあがり(ちなみに実際の2022年のニューヨーク市の人口は800万人程度でした)、食料をはじめ多くの物資が不足するこの大都市で、巨大企業ソイレント社が新たに開発した高エネルギー食料、それが「ソイレント・グリーン」でした。しかし、その「ソイレント・グリーン」には恐るべき秘密が隠されていて、主人公の刑事(チャールストン・ヘストン)はソイレント社の役員の殺人事件を追ううちにその秘密を知ることになる、という筋立てです。
ここではソイレント・グリーンの秘密についてのネタバレはなしにしましょう。今回は、この物語の背景である荒廃した未来のニューヨーク市でイメージされているディストピア(ユートピアの反対。悲惨な未来。)について考えてみたいと思います。
本作の大きな見所の一つは配給される「ソイレント・グリーン」を手に入れようと集まった群衆に対して、十分な量の「ソイレント・グリーン」が配給できなかったことによって起こる暴動騒ぎのシーンです。主人公たち警察は最初は暴徒に圧倒されますが、やがて到着した暴動鎮圧部隊の特殊車両(トラックにパワーショベルが取り付けられたもの)が暴徒を根こそぎにしていきます。十分な食料を得ることができないうえに、まるで物のように扱われる人々の姿、これが悲惨な未来として描かれています。
その一方で贅沢なマンションで暮らす一部の特権階級の姿も描かれています。ただし、彼らが嗜む贅沢品も、萎びたセロリに矮小なリンゴ、そして一切れの牛肉に過ぎません。それでも家もなく、アパートの番人(銃を持っています)のお目こぼしで出入り口の階段に折り重なるようにして寝泊まりしている貧民たちと、その生活は雲泥の差です。ここで描かれているのは物資不足のうえに、極端な貧富の差のある世界なのです。
さて、私がこの映画を見たのはテレビ放送なので公開の数年後、おそらく高校生ぐらいのころだったと思います。今回、DVDで見直してみたのですが、このディストピアの描かれ方が、高校時代とは違って見えるようになっていました。
| 固定リンク
最近なにかと話題、いえいえずっと昔から話題のAIですが、最近特に注目される様になったのはやはり「ChatGPT」が登場したことが大きいのではないでしょうか。チャットというだれもが試せる形のインターフェイスでそれなりの答えがでてくるので、多くの人がすこし使ってみて「あーでもない、こーでもない」と身近にその可能性(良くも悪くも)を感じることができたのだと思います。かく言う私も少し使ってみてこのブログに記事を載せたりしたものです。(その1、その2、その3)
さて、このChatGPT、日本では比較的好意的に受け入れられている様ですが、なかには利用を規制する国もあるようです。日本でも一部大学では学生の使用に制限をかける動きもあるとか。
私自身のこの問題についての考えは「禁止するのはナンセンスだろう。大学での教育はChatGPTの様なAIツールがあることを前提として、それでも学生の能力を推し量ることのできる試験やレポートの出し方(あるいはそれらに変わる何か)を工夫しなければならない。」というものですが、これが常識的な対応ではないでしょうか。
なお、国全体で規制をかけるというのは少しオーバーに感じられますが、一時的な混乱の回避ということであれば分からない意見ではありません。とはいえ日本での規制には個人的には反対です。
(これについて本人はどう思っているのでしょう?以下の様な答えが返ってきました。まあ、そうだよね。)
| 固定リンク
いや、ポップコーンは膨らむものでしょう。
というツッコミがありそうですが今回は少し違うお話。私がいつも買っているポップコーンの袋が縮んでいるという話しです。
ポップコーンは私の好物の一つ。私は美味しさの基本は「塩と油」だと思っているのでスポンジ状になったコーンに油と塩がしみ込んでいるポップコーンはおやつの完成形の一つだと思うのですよね。近所のスーパーでまとめて買って、大学の教授室にも常備していて時々食べているのですが、先日何か違和感が。あれ、この袋なんか小さくないか。
買い置きポップコーンを比べてみると写真の様に確かに二つのサイズが混ざっています。
これは一体…。裏を見て内容量を確認すると以下の写真の様に内容量が80gから60gに減っています。
チョット待て、ポップコーンって一袋100g入りじゃなかったのか。
| 固定リンク
前の記事では4月4日の火曜日に「新入生がノートPCのセットアップをしました」という紹介をしました。つづいて入学式が4月5日に。今回はその続き、4月6日の木曜日の学部ガイダンスについて紹介しましょう。
小学校から中学、高校と進学してきた新入生諸君、学校についての経験値は豊富ですから大学生活でも何も困ることはない。まあ、それはその通りです。大学からいきなり学校に入る人を想像してみれば高校までの経験の大切さは容易に想像できますからね。
でも、大学には高校までと違う部分がある。ということで大学に入って卒業するまでに必要な情報のうち、大学の1年目の前期の授業を受け始めるに当たって最小限必要な情報を伝えるためのガイダンスが必要です。
そこでガイダンスとして学部によるガイダンス、さらに学科によるガイダンスが行われます。また別途PC関係のIT講習会も実施しています。
大学と高校で大きく変わるのは、やはり「時間割は自分で作る」ということでしょう。大学の履修登録用のサイトにいって自分の時間割表の中で空いている時間をクリックして…、ってそうじゃない。(いや、PC上での手続き方法も重要なのですが。)「時間割は自分で作る」というのはどの授業を受けるかを自分で決めること。つまり自分自身の履修計画を「履修計画」を作ることなのです。
履修計画を自分で作る、新入生諸君に聞いてみると「ワクワクする」という人もいる反面「不安だ」という人も多かったですね。自由があるということは迷いもあることですから、まあ当然でしょうか。
とは言え、新入生の皆さん、ご安心を。今回決めるのは1年生の前期の時間割だけ。しかも1年前期にはそれほどの自由度はありません。やはり最初は基礎をじっくり学んで欲しい、という方針から必修の授業がほとんどの時間を占めているからです。
さて、新入生学部ガイダンスはこの後、大学院の紹介、学生生活についての注意、そして避難訓練で午前中に終了しました。で、そのあとに配られたのが写真の乾パン。それも一人三つずつです。
| 固定リンク
4月5日に東京工科大学の入学式が行われました。
入学式の会場は本学の蒲田キャンパスの地下アリーナです。今年は入学式も卒業式のときと同様、大学のすべての学部の新入生が一同に会して行われました。実はここ2年ほど、卒業式と同様入学式も二部制となっていたので、これは久しぶりのことなのです。
本学は、デザイン学部、医療保健学部の新入生は蒲田キャンパスに、メディア学部、コンピュータサイエンス学部、応用生物学部、そしてわれわれ工学部の学生は八王子キャンパスに通うのですが、この入学式と卒業式のときばかりは全学部が一同に会するのです。本学では「入学式は蒲田」「卒業式は八王子」と二つのキャンパスで実施されることになっているので、本学の学生はどちらのキャンパスも一度は訪れる、ということになります。これは本学の創設者、故片柳鴻氏のたっての願いだそうですが、これが久々に実現したのです。
さて、新入生が蒲田キャンパスに全員集合しているので、我々教員も全員集合です。工学部の教員もこの日には八王子キャンパスではなく蒲田キャンパスに出勤します。
入学式は本学の理事長の挨拶からはじまりました。
| 固定リンク
応用化学科は工学部に属していますが、本学の八王子キャパスには他の学部もあります。その中の一つ、コンピューターサイエンス学部の先生とたまたま話す機会があって、服装の話題に。
「コンピューターサイエンス学部の先生って、仕事着に着替えたりするのですか?」
「えっ、何の話し?」
「いや、応用化学の先生は白衣に着替えたりするので。」
「あっ、そうか。いえ、私達は別に着替えたりしませんよ。」
とまあ、こんな感じに。
化学の実験と言えば白衣。これは格好を付けているのではなくて(それもあるかもしれないが)実際に役に立っているのです。例えば私自身、以前に学生実験室を(白衣を着て)歩き回っていて、しばらく後でその白衣に穴が開いた経験があります。別に試薬瓶が割れて薬品が飛び散ったなど事故に類することは全く無かったのですが、それでも穴が開く様な薬品が服に付着したということです。おそらく水酸化ナトリウム水溶液の液滴が何かの拍子に飛んでいて、だれもそのことに気が付かなかったのです。白衣はもともと穴が開いても良い服ですから本来の役割を果たしたというところ。これがスーツやジャケットだったらと思うとやっぱり服装は大事だ、ということを思い知らされますね。
| 固定リンク
昨日から新年度がスタート。われわれ東京工科大学応用化学科も設立から8年を過ぎて9年目がいよいよスタートしました。そして本日(2023年4月4日)は新入生、第9期生が八王子のキャンパスにやってきます。とはいえ、入学式はまだ明日。我々教員との顔合わせももう少し先です。実は本日新入生がやることは、ノートPCのセットアップなのです。
本学では授業に際してノートPCは必須。でもまだノートPCを持っていない人も多数。と言うことで大学が推奨するノートPCを選定しておき入学に際してまだPCを持っていない人からまとめて注文をとって一括で購入しています。おっと、正確には大学が直接購入の手配をするのではなくて本学キャンパス内に店舗をもっている有隣堂さんに依頼しています。
何をするにもPCがないと始まらない、ということで入学式よりも、先生たちとの顔合わせよりも前に、学生証をもらった学生さん達はそのあしで新規購入した推奨ノートPCを受け取ります。引き続きセットアップのガイダンスを行う、というスケジュールとなっているのです。
開場にはまだ間がありますが既に新入生の行列ができはじめています。
| 固定リンク
「世は正に大DX時代」なのかどうかは知りませんが、この東京工科大学(というかその母体である片柳学園)でも業務の見直しが進められています。我々教員にとって身近な経費精算のシステムも新年度から新しくなるとか。ということでその新システムを試してみました。
4月1日になったので早速、と思ったのですがこの日は土曜日。もちろん職員の人たちはお休みです。うーん、どうしよう。そうだ、「立て替え払い」をやってみよう。ちょうど実験室で使っているポリバケツの柄が壊れていたので、近所のホームセンターで新しいバケツを購入。「あっ、領収書ください。」というと長ーいレシートが帰ってきました。
大学にバケツを持っていったついでに早速新しいシステムにログインです。