NHK 藤子・F・不二雄SF短編ドラマ「定年退食」(紹介編)(江頭教授)
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藤子・F・不二雄氏といえば日本人なら誰もが知っている、と言って良いほど有名な漫画家。ちょっとオーバーですか?なら「ドラえもん」の作者ですと言えばどうでしょう。それこそ日本人なら誰もが知っている人ということになりますよね。
藤子・F・不二雄氏は相棒の藤子・A・不二雄氏とのコンビで藤子不二雄と名乗っていた頃から子供向けの漫画で大ブレイクしていた漫画家です。私の子供の頃にも「オバQ」こと「オバケのQ太郎」やスーパーマンじゃなくて「パーマン」などがテレビで流れていて(あの頃はアニメーションと言わずにテレビ漫画と呼ばれていたものです)子供達(というか僕たち)に大人気でした。
とはいえ、藤子・F・不二雄氏の作品は子供向けだけではありません。大人向け(うーん、自分は大人だと思っている青少年向けかも知れませんが…)のSF短編漫画も数多く描いているのです。そして「SF」は普通は「Science Fiction」のことですが、ここでは「(S)少し(F)不思議」な物語、といった意味合いだと言います。
さて、そんな藤子・F・不二雄氏の少し不思議な短編漫画がドラマ化されてNHKで放送されていました。今回はその中で私が気になっている作品「定年退食」について紹介しましょう。
(後半には「定年退食」の内容についてのネタバレがあります。)
ではこの「定年退食」の内容をChatGPTにまとめてもらいましょう。
「定年退食」は藤子・F・不二雄氏の描くハートウォーミングな漫画作品です。主人公は定年退職を迎えたサラリーマンで、突然訪れた時間の余裕に戸惑いながらも、家族との絆を再発見し、新たな人生の価値を見つけ出す物語です。退職後の日常を通じて、人生の第二章を楽しく生きる方法や家族との関係の大切さを伝える作品です。
いやいや、ちゃんと読んでくださいよ。「退職」じゃなくて「退食」ですよね。この「定年退食」というタイトルは「定年退職」をもじったもので、年をとって「職業を退く」のではなく「食べることを退く」という意味。深刻な食糧危機に直面し、老人への食糧配給を打ち切る政策をとらざるを得なくなった未来の(おそらく日本)社会を描いたディストピア作品なのです。
さて、本作の本当の内容は…とこれは次回にご紹介することにしましょう。
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