白衣と作業服(江頭教授)
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応用化学科は工学部に属していますが、本学の八王子キャパスには他の学部もあります。その中の一つ、コンピューターサイエンス学部の先生とたまたま話す機会があって、服装の話題に。
「コンピューターサイエンス学部の先生って、仕事着に着替えたりするのですか?」
「えっ、何の話し?」
「いや、応用化学の先生は白衣に着替えたりするので。」
「あっ、そうか。いえ、私達は別に着替えたりしませんよ。」
とまあ、こんな感じに。
化学の実験と言えば白衣。これは格好を付けているのではなくて(それもあるかもしれないが)実際に役に立っているのです。例えば私自身、以前に学生実験室を(白衣を着て)歩き回っていて、しばらく後でその白衣に穴が開いた経験があります。別に試薬瓶が割れて薬品が飛び散ったなど事故に類することは全く無かったのですが、それでも穴が開く様な薬品が服に付着したということです。おそらく水酸化ナトリウム水溶液の液滴が何かの拍子に飛んでいて、だれもそのことに気が付かなかったのです。白衣はもともと穴が開いても良い服ですから本来の役割を果たしたというところ。これがスーツやジャケットだったらと思うとやっぱり服装は大事だ、ということを思い知らされますね。
さて、化学の実験と言えば白衣、と書いたのですが私自身は実験の際には白衣は着ていません。私の専門は正確には「化学」じゃなくて「化学工学」なので、実験の時は作業着をきているんですよね。立ったり座ったりして実験机の上のものを使って実験するなら白衣でOKですが、床に座り込んだり這いつくばったりして装置をいじることもあるので下半身が開いている白衣では不充分なもので。
もちろん白衣も持っていて、オープンキャンパスなどでは白衣を着て対応しているのですが、敢えて言えばあれは「コスプレ」です。いや、実際今の白衣は大学の広報の予算で買ってもらったものなのです。
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