「老後」か「第二の人生」か(江頭教授)
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このブログを読んでいるあなたがもし高校生なら「自分が後何年いきられるのか」などあまり深刻に考えたことはないかも知れません。私はもう60歳になって「おじさん」から「おじいさん」に進化しつつあるので自分の寿命について考える様になってきました。
ということで厚生労働省が出している日本人の平均寿命のグラフをみてみました。日本人男性の平均寿命は81.4歳(女性は87.45歳)だとか。そうか、あと20年は生きられそうですね。
いや、このグラフ、凄いですよね。日本人の寿命がこの半世紀で20年ほど伸びたことは驚くべき改善。医療技術の進歩、健康意識の向上、社会制度の整備などがこの成果に寄与したのでしょう。でも、その根本には社会が豊かになったこと、栄養のある食料を十分に食べることができる環境が整ったことがあるのです。工学部の人間としてはどうしても「工学の偉大な成果!」と誇りたくなるところです。
自分個人の視点にもどると、80歳まで生きられる、ということは定年(本学では65歳です)を過ぎても15年時間がある、という事になります。15年は長い。定年になってから大学に入り直しても修士、博士をとってもおつりが来るぐらいの時間的な余裕すらありますからね。
さて、時を遡って1955年ころのデータでは平均年齢(男性)は63.6歳。65歳定年なんていっていたら老後なしで亡くなる人が多数という状態になってしまうでしょう。当然、当時の定年はもっと若くて55歳が普通だったと思います。だとすると老後は8.6年。今の半分以下でした。
このくらいの期間だと「悠々自適」「のんびり過ごす」というのも良いでしょう。まさに「老後」って感じですよね。それに対して15年以上時間がある今の、というか私の定年後は「第二の人生」と言って良いと思います。(学科ブログに書くことじゃないけど)いやあ、楽しみだなあ。
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