回復しつつある日常(江頭教授)
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ここで「回復」と言っているのはコロナ禍からの回復のことです。厚生労働省のサイトにもある様に本日(2023/05/08)から「新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類感染症に」なります。大学を教員の身としては「政府として一律に日常における基本的感染対策を求めることはない」というところがポイント。「求めることはない」という表現ですから、対策しなくても大丈夫、というお墨付きが出た訳ではありません。各自責任をもって判断を、ということなのでしょう。とはいえ、これがコロナ禍の一つの節目、区切りであることは間違いないですよね。
さて、本学のこれまでのコロナ対策を振り返ってみると、やはり2020年4月からのキャンパス閉鎖が一番大きな影響のあるできごとでした。オンラインでの授業実施をはじめとして2020年度はコロナ対応の一年だったと思います。前期中頃までキャンパス閉鎖が続き、はじめてキャンパスでの授業を再開したとき、特に新入生がはじめてキャンパスに来ることができた日は(少しオーバーですが)感無量でした。
そして翌2021年度。いま思い返してみると4月の学期始めには「コロナ禍も落ち着いてやっと今までのキャンパスに戻れる」と思っていたものです。それがゴールデンウィーク明けには再びオンライン授業中心の運営に戻らざるを得なくなる、ということに。正直、2020年度より2021年度の方が学生さん達にも我々教員にも負担(いや、負担感か)が大きな1年だったかも知れません。
オンライン中心の授業はこの2021年の前期途中で始まったものが6月末まで続き、後期はオンラインでのスタートとなりました。コロナの感染者数のピークはより後の波の方が大きくなって行き、オンライン授業の実施と感染者数の絶対値よりも変化率で判断されていた様に感じます。例えば2021年度の後期は先述のとおりオンラインで始まったのですが、再開後の学期最後半の(2022年に入ってからの)感染状況は前半とくらべてより多くの感染者数があったにもかかわらず、学期もおわりに近いということで、そのままの体制で冬休みに入ったのでした。
そして2022年度。実感としてはこの年から対面授業をはじめとした本格的な普通の授業が戻ってきたと言えると思います。たとえば我々応用化学科が属する工学部で3学科合同で行っている「フレッシャーズゼミ発表会」や「サステイナブル工学プロジェクト演習発表会」などが対面で実施できたことなど。
とはいえ、2022年度の感染状況は2021年度よりさらに悪化していました。とくに2022年度の後期には多くの学生がコロナに罹患し大学を休むことになり、その人数は2021年度とは段違いだったと記憶しています。
今日から新しい段階に入ったコロナ禍への対応ですが、さて、今年はどのような展開になるのでしょうか。
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