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サステイナブル工学基礎 学内施設見学(2023年度)(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 本学の工学部が掲げる「サステイナブル工学」、その最初の授業として本学2年生が履修している授業が「サステイナブル工学基礎」です。本年四月からは2022年度入学の第8期生が受講を始め、第8回目の講義が行われています。

 この「サステイナブル工学基礎」で行われるのが学内施設の見学。工学部三学科が代わる代わる学内のサステイナブル工学に関係の深い施設を見学します。6月5日には我々応用化学科の見学が行われました。この見学、コロナ禍の影響で2020年、21年と中止され、昨年22年に再開されました。ですから、授業は8回目ですが見学会は6回目となります。

 見学は、まず「スマートハウス実習棟」という専門学校の施設からスタート。太陽電池が乗っている建物です。太陽電池パネルで電力すること、建物の断熱性を高めて冷暖房の必要エネルギーを削減すること、地中にたまった熱を熱源として用いることで消費エネルギー以上の暖房効果を実現すること、などいろいろな家庭向けエネルギー関連技術の設備があり、その運用や施工方法を学ぶ場所となっています。

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 次の見学は廃棄物の集積所。普段見ることはありませんが、学内でゴミ箱に入れられたものが収集され業者さんに引き渡される場所です。

 集積所での説明と同時に「ペットボトルやお弁当は飲みきる・食べきるを心がけてください。」「紙はリサイクルボックスに入れれば資源になりますが、丸めて捨てると燃やすしかありません」など学生さん達の日々の大学生活に密着したコメントも。特に飲料の飲み残し、弁当の食べ残しはの問題は、飲める量、食べられる量に限って買うようにして対処すべきですね。つまり3R(Reduce(リデュース)、 Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル))のうち、Reduceで対応する案件です。リユースやリサイクルは絵面的にもハードルが高そうですから。

 さて、最後の見学はエネルギー関係。

 本学には自家発電のシステムがあり、発電に際して生じる廃熱を利用することで全体効率を高めています。

 本学の空調施設には実は3台の大型発電機が設置されています。この発電機で燃料の約30%のエネルギーを電気に変えて大学の建物に供給し、残った熱を空調施設で利用することでさらに30%のエネルギーを有効に使っています。全体では60%程度という非常に高い効率が達成されています。

 写真にあるのは発電機はら発生した熱をつかった空調用の温水・冷水をつくる装置。排熱を使って温水、というのは分かり易いですが、熱を使って冷水も作れるというのがポイントですね。

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江頭 靖幸

 

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