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コーヒーとカフェインの話し(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 大学の研究室や教授室でコーヒーを飲む、というのは絵になると思います。実際、山下教授のブログ記事「コーヒーの香りと科学論文について(その1その2)」にあるように大学の先生がコーヒーを嗜む姿は心の余裕を感じさせて如何にも知的。憧れますよね。

 しかし、若い頃の私はコーヒーと心の余裕を云々するほど思慮深くはなかったので「コーヒーとは眠気覚ましである」「コーヒーで目が覚めるのはカフェインの効果である」ならば「コーヒーでなくてカフェインを摂取すれば良い」という雑な三段論法に基づいてカフェインを主成分とした錠剤に手をだしました。実はそういう薬剤が売っているのですよね。

 その結果ですが…実は眠気を払う、という意味では私には余り効果がなかったのです。コーヒーを飲むのと変わらないか、より効果が少ない感じ。そのくせしっかりと夜は眠れなくなるのですよね。

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 理由ははっきり分からないのですが、おそらく、私が「錠剤」というものに過度な期待をしていたことが原因だと思います。「錠剤」を飲むといきなり頭がスッキリして仕事がどんどん片付くと思っていたのですが、ってそれは別の種類の「クスリ」なのでは。

 実のところ、カフェイン含有量という点で見ると錠剤一粒がコーヒー一杯と同じくらい。コーヒーには砂糖が入っていたりしてカフェイン以外の覚醒要因もあります。それに山下先生のご指摘の、心の余裕を取り戻す、という効果もあるのかも知れません。先の三段論法で言えば「コーヒーで目が覚めるのはカフェインの効果である」の部分が完全には正しくなかったのか。

 ここで私が「錠剤をもっとたくさん飲む」という方向で対応していたら、もしかしたら体調不良で大変なことになっていたかも知れません。でも私は思いとどまりました。だって、カフェインの錠剤って意外と高いんだもの。たくさん飲むならコーヒーの方が安いですからね。

 そうか、私は吝嗇(ケチ)な性格に救われたのですね。

 

江頭 靖幸

 

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