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東京工科大学工学部の「コーオプ教育」とは?(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 「正規授業としての7週間にわたる企業での有償の就業体験」を特徴とする本学工学部の独自の取り組み、それが「コーオプ教育」です。その内容についてはこちらを参照してもらえば良いのですが、今回の記事はこの「コーオプ教育」という名称についてです。

 まず、一通りこの名称について説明しましょう。「コーオプ教育」が生まれたアメリカでの名称"Cooperative Education"を和訳したもの、なのですが、まあ、"Education" はともかく "Cooperative" は和訳していない気もします。で、その "Cooperative" の意味は「協力的な 共同して働く」ということ。ですから「コーオプ教育」は「協力して行う教育」ということになります。

 なるほど、「東京工科大学工学部のコーオプ教育」は「東京工科大学工学部が協力して行う教育」となるのか。ん?協力って誰と?

 もちろん、実習で学生を受け入れてくれている企業と協力する訳ですよね。ですから「東京工科大学工学部が企業と協力して行う教育」というのが正しいはずです。

 でも「企業」というのも漠然としているなあ。具体的に名前を、と思ってもコーオプ教育に協力してくれている企業は数百社になりますから「東京工科大学工学部が寿限無寿限無…と協力して行う教育」となってしまいますね。

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 さて、このコーオプ教育での企業の役割ですが、単に実習に学生を受け入れる、というだけではありません。何しろコーオプ教育における実習は正規の単位が認定される授業の一環なのですから、実習のプログラムを我々と一緒に作成するのです。この実習プログラムには各社いろいろと工夫してくださっています。

 コーオプ実習で学生がお世話になっている期間中、我々教員も彼らが実際に働いている様子を見て、実習先での評価などを聞き取りするために企業訪問をします。その際、実務はもちろんのこと「社内勉強会に参加させてもらった」「取引先の企業にも連れて行ってもらって見学することができた」「社内の会議で成果発表する予定で頑張っています」など、学生諸君からの声を聞くことで各社の取り組みと、その成果を目にすることができるのです。

 

江頭 靖幸

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