「広い」だけじゃなくて「広々としている」八王子キャンパス(江頭教授)
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我々応用化学科が所属している東京工科大学の八王子キャンパス、他学部も合わせると大学だけで約5000人の学生が通っています。このキャンパスには日本工学院専門学校も併設されていますからさらに多くの学生が学んでいる場所ということに。これは仲々の規模の施設ではないかと思います。
さて、この八王子キャンパスについて説明するときに「東京ドーム8個分」などと言ってその「広さ」を強調するのですが、私はこのキャンパスの特徴は「広い」ことよりも「広々としている」ところなのではないか、と思います。
実際、広いキャンパスを持っている大学はたくさんあると思うのですよね。しかし、大学という施設は今まで右肩上がりに規模が拡大してきた経緯がありますから、広い敷地のなかにだんだんいろいろな建物が造られて「ごちゃごちゃ」して来るのは致し方のない事でしょう。その結果、なかなか「広々とした」感じにはならないのですね。
その点、本学のキャンパスは真ん中に大きな坂があり、その下に我々応用化学科の入っている「片柳研究棟」が、坂の上には円柱状の特徴的な建物である「研究棟A・B」を中心とした建物群が並んでいる、という大きなレイアウト上の工夫によって「広々」感が具現化されているのです。
おっと、言葉で説明してもイメージがわきにくいですね。まずは本学WEBサイトの「360°VR動画キャンパスツアー」のページにある「ジェットコースターMovie メインストリート編」などを見ていただくと分かり易いかも。(こちらは普通の動画で立体視等の設備は不要です。)
さて、このようなキャンパスのレイアウトはどのようにして実現されたのでしょうか。
設計から施工まで、いろいろな段階でいろいろな人が苦労をしたのだと思いますが、それでも一番大きな要因は本学の創設者である片柳鴻学園長の存在だと思います。
故片柳鴻氏は芸術に造詣の深い人物であり、また本学の創設者として絶大なリーダーシップを持っていたそうです。とくに、このリーダーシップというのが「広々とした」キャンパス造りには大切だったことでしょう。何しろ「広々とした」キャンパスを実現するには、何かを造ることよりも、何かを造らせないことのほうがずっと重要であり、そして通常は非常に困難なのですから。
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