小学校時代の夏休みの思い出と太陽エネルギー(江頭教授)
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私の小学生時代といえば1960年代から70年代なので太陽電池はまだまだ実用になっていなかった時代です。それでも夏休みに太陽エネルギーを利用した記憶がある、といったらどうお思いでしょうか?
私は夏休みのたびに母方の祖父母の家に遊びに行っていましたが、そこから海岸まで歩いて行ける程度の距離で良く遊びに行ったものでした。そして帰ってくるとフロで砂を落とすように言われたのですが、そのときにお湯(といっても夏場のことですからぬるま湯程度で充分)を供給してくれたのが太陽エネルギーでした。祖父母の家には太陽電池ではなくて、単純に太陽熱を利用する温水器があったのです。
構造は極単純、屋根の上に置いたタンクの水を太陽の光で温めるというだけの仕組みですが、夏場のお湯の利用には充分だったのです。(もっとも私が夏休み限定で祖父母の家に行っていたからそう感じるだけで冬場にはそれほどありがたみはなかったのかも知れません。)
(出典:Wikepediaより)
さて、この祖父母の家の話ですが、後に不思議に思うことがありました。なんで自分の家には太陽熱温水器がないのだろうか?子供の頃には「そんなものだ」と思っていたのですが、考えて見ると不思議な気が。それに祖父母の家の近所にも太陽熱温水器をおいている家がそれなりの頻度であったのですが、自分の家の周りでは太陽熱温水器を見たことがない。
これ、実は祖父母の家が九州の福岡県にあり、子供時代の私の家が名古屋(後に東京)にあった、というのが理由の様です。太陽熱温水器にはそれなりの日照が必要であり、南北に長い日本では国内全てで実用的に使える、というものでもないのですね。
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