「探究成果発表入試」の評判(江頭教授)
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前回の記事で総合型選抜の入試が行われた、ということを報告したのですが、その際に少し触れた「探究成果発表入試」についても紹介しましょう。「探究成果発表入試」もAO入試と同様に総合型選抜の一種であり、年内に行われる入試となります。
「探究成果発表入試」の特徴は名前に「探求」とあるように「総合的な探究の時間」などの授業で行ったことが評価対象になっている点です。本学のWEBサイトから「ポイント」としてまとめられている特徴を引用してみましょう。
受験生の皆さんが「総合的な探究の時間」や「探究」と名のつく授業を通して行った「探究課題」の成果、またそこから得た経験などを発表してもらい、それを評価する入試です。
まずは発表が評価の対象だということが示されています。普通の試験は教員側がよく知っていることが問われる訳ですが、この「探究成果発表入試」では発表する側、つまり受験生の方が一番理解していることが問われる訳ですね。引き続き「探究成果発表入試」の説明はこの様に。
探究成果のレベルを問うものではなく、自分で課題を立て、情報を集め、整理・分析してまとめた過程やそこから得た経験を、本学に入学してからの学修や研究にどう活かして行くか、さらにはどのような人に成長し社会へ羽ばたきたいかなども含めて評価します。
そして大切なのは必ずしも発表される内容ではない、とも。評価対象は「探求」をはじめて、進めて、まとめ上げる能力なのですね。
なおこのポイントの説明分には以下の様な注釈がついています。
※「総合的な探究の時間」だけでなく、本学で開催する「サイエンスイングリッシュキャンプ」や企業、自治体などが主催する研究会での研究成果も対象とします。
発表する対象は「探求」にはこだわらない。例えば本学で実施される「サイエンスイングリッシュキャンプ」でも可だ。これも本学で評価対象が何かをはじめて、進めて、まとめ上げる能力だ、ということを示しています。
さて、この「探究成果発表入試」の評判は如何なものでしょうか。本当は学生さん達の評判を聞きたいところなのですが、今回は面接官をした先生たちの話を聞いてみました。
応用化学科ではないですが、工学部の他の学科で面接官をした先生の話だと「学生さんとの距離が近く感じる」「質問がし易い」と、なかなかに好印象の様でした。普通の面接でも質問するのは学生さん本人のこと。それに対して「探究成果発表入試」で質問するのは(本人のこともありますが)調べて発表にまとめられた内容です。その方が実は「質問がし易い」というのは少し意外ですが、でも言われてみれば分かる様な気もしますね。
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