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「Crtl-s」を押すと叱られるのですが(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 Excelといえばマイクロソフト社の表計算ソフト。というか今や表計算ソフトの代名詞といっても良いくらいでしょうか。最近はそのオンライン版もかなりの完成度でアプリケーション版と同じ様に利用できるなあ、などと思っていたのですが、やはり違いはあるのですね。

 件のオンライン版の「Excel for the web」を使っていた時に出てきたのが以下のメッセージ。これは私が無意識に「Crtl-s」(コントロールキーとSキーを同時に)を押したから出てきたメッセージです。

 「Crtl-s」は「Save」つまり「保存」のショートカットキーです。私ぐらいの年齢の人間には、Excelに限らずソフトを使っているときにこの「保存」の動作を無意識にくり返す癖がついている人が多いのではないかと思います。(別に統計を取ったわけではないですが…。)

 昔のPCは頻繁にハングアップ(何かの不具合でキーボードやマウスからの操作を受け入れない状態になること)したものです。その状態から回復するにはいったん電源を落として再起動する以外にない。そして再起動すれば、最後に保存をした時点以降の作業内容が消えてしまうのです。

 いつハングアップするか分からない以上、こまめにデータをディスクに保存してせっかくの編集結果を保存しておかなくては。ということで、我々は無意識に「Crtl-s」を押すようになったのですね。

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 メッセージによると「Crtl-s」を押さなくても自動的に保存がされている様です。オンライン版はアプリケーション版に比べれば通信障害などで事実上のハングアップ状態になる可能性が高いのですからこのような配慮があるのは合理的かなあ、などと思います。

 ならアプリケーション版のときにも同じ様な配慮があったら良かったのに。

 と、思ったのですがそれも難しいかなあ。自分のExcelの使い方を考えると、ファイルを保存するまではディスクに元の版が残っている、という挙動を利用した使い方をしているのです。例えば頻繁にチョットした定型処理をするためのワークシートなど、その時々に新しい数値を書き込むのですが、最後は元の状態にもどしたい。この場合、注意して「Crtl-s」を押さないで作業を終えて、ファイルを保存せずにプログラムを終了させる、といった使い方をしているのです。

 事実上の標準(デファクトスタンダード)となっているソフトウェアについては、いろいろな使い方をしている人がいるわけですから、その仕様は簡単には変更できないですよね。

江頭 靖幸

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