自分の文章は好き?嫌い?(江頭教授)
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我々応用化学科が属している本学工学部、その工学部に接続している大学院は本学大学院の「サステイナブル工学専攻」です。私はその中で「サステイナブル工学概論」という授業を受け持っているのですが、その中で学生さん達(ここでは大学院の学生さんですね)にいろいろなレポートを書いてもらっているのことは以前にこのブログでも紹介しました。(こちらとか、こちらとか。)
さて、先日のその授業では「サステイナブル工学」と自分の研究について述べなさい、という課題をだしました。提出されたレポートはどれも読み応えがあり、皆さんそれぞれに「サステイナブル工学」とは何かについて考えをまとめてくれていました。その中で本学のホームページの引用もちらほら。そう言えばどんな説明をしているんだっけ?
サステイナブル社会とは
20世紀から21世紀にかけて、科学技術の爆発的な発展によって、地球は70億人を超える人々が豊かに暮らす惑星となりました。私達にはこの豊かさを子々孫々にまで引き継いでゆく、持続してゆく義務があります。
同時に私達は、貴重な資源やエネルギーの枯渇、環境の汚染や地球温暖化など地球の限界に由来する問題に直面しています。この問題の克服なくして私達の豊かな社会を持続可能にする=サステイナブルにすることはできません。
従来は「産業・経済」「人間・生活」の協調と対立の場として理解されていた社会に、新たに地球の限界、つまり「自然・環境」という要素が加わりました。「サステイナブル社会」はそれらが調和を保ちながら健全な発展を続けていく社会であり、現在、世界中でその具現化をめざす取り組みが始まっています。
これは仲々、いや、かなり素晴らしい文章なのでは。
「豊かさを引き継いでゆく」ことを「義務」と表現するなんて、実に言い得て妙だ。まるで自分が感じていることがそのまま言語化されてみたい。我が意を得たりとはこのことか!
いや、ちょっとまて!これって前に僕が書いた文章だ。なーんだ。自分で書いているのを読んでいるのですから我が意を得るのは当たり前なんですけどね。(前回と同じオチだ。)
とまあ、自分が書いた文章をきれいさっぱり忘れてしまうというのは如何なものか。やはり寄る年波には…って思いますが、いやいや、若い人でも意外と同じ様なところがあるのでは?「三日前の自分は他人だ」という言い方がありますが、人間の記憶というのはあやふやなもの。皆さんもお気をつけください。
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