東京工科大学　工学部　応用化学科　ブログ

郵便局でも 192-0982 の郵便番号は分からない？ということはこの番号は間違っているのでしょうか。

　もちろん、そんなことはありません。

　普通の家庭では郵便番号は町（複数の場合も）ごとに決まっています。郵便番号で近くの郵便局まで送られてきて、そのあとは郵便局員さんが住所をたよりに個別に配達する、という仕組みです。しかし、大学のキャンパスの場合、大学内での配送は大学が行います。代わりに大学の住所、たとえば「片倉町1404-1」という同じ住所に大量の郵便が到着します。この場合、大学キャンパスにひとつの郵便番号をつけておいて、その郵便番号の郵便は大学の窓口に直接に送付すれば良い、ということになります。

　このような事情は大学のキャンパスに限りません。そこで郵便局には、多数の郵便が到着する場所に「大口事業所個別番号」をつける、という制度があるのです。この制度で事業所につけられる郵便番号は事業所の所在する場所の郵便番号とは異なっていて、その事業所固有のものです。郵便局の説明には

個別番号を記載していただいた場合は、あて名の住所をすべて省略することができます。

と、あります。（もちろん、郵便番号を書き間違えた、汚れで見えなくなってしまった、などの場合を考えて住所も書いておいた方が良いと思いますが。）

　また、大学の組織は大きくて分散的なので大学のどの学部･学科･部局当てなのか、大学の中での「住所」をきちんと書く事が必要ですね。

　さて、これで「大口事業所個別番号」、意義は分かりました。でもこの番号で意外に不便に思うこともあります。通販サイトなど、送付先を指定するとき郵便番号を入れると自動的に住所を書き込んでくれるものが多いのですが「大口事業所個別番号」では住所を検索できないことが多いのです。（というか、私は検索できたところをみた記憶が無いのですが…。）急いでいるときなど郵便番号192-0914で入れようかと思うこともあるのですが、上記の仕組みを考えるとやめた方が良さそうですね。

　ちなみに「片倉町」は「カタクラマチ」と読むのですね。いままでずっと「カタクラチョウ」だと思い込んでいたのでした。

江頭 靖幸