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授業中にトイレ(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 大学の先生として授業をするのは仕事の内。とはいえ授業をしているこちらも人間ですから学生さんたちの反応は気になるものです。つまらなそうにしている学生をみると良い気持ちはしないですし、ちょっとしたジョークが受けるとやっぱり嬉しいものです。そんななかで、授業をしている教室から学生が外に出て行くとなるとこれは穏やかではない。うーん、これはどういうことなんだろう。

 いやまあ、分かってはいるんですよね。それなりの人数の学生さんが授業に出席していて授業の時間は1時間と40分。そうなれば我慢できない人がいるのはもう必然と言うべきでしょう。ええ、やっぱりトイレが我慢できないという人はいるものです。

 昔のことですが、学生に(そして自分にも)とても厳しい先生がいて「授業中に外に出るのは許さない、遅刻して途中入室も不可」という方針で教室に鍵をかけて授業をしている、という話を聞いたこともあります

 でもこれは前職でのお話。本学の先生達は基本的に

しょうがないよね。にんげんだもの。

という考えです。でも「できれば申し訳なさそうに出て行って欲しい」とチラリとホンネを学生に漏らす先生もいらっしゃいました。

 さて、かく言う私もバリバリの「にんげんだもの」派です。

 

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 だって「もしものこと」が有ったら皆不幸になるのは目に見えているのですから。

 この件は本当に人間の生物としての生理的メカニズムに基づいている現象なのであって、学生と教員との間の人間関係、リスペクトや思いやりといったレベルとは別の次元のものだと思います。「教室に鍵をかけて授業」をする先生はその区別を理解できていなかったと言うことでしょう。

 えっ、どうして僕がその区別を理解できているのかって?

 それは僕自身も授業中に「もしものこと」がありそうな状況に陥ることが、今でも年に1回くらいあるからですよ。

江頭 靖幸

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