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看護師試験会場としての八王子キャンパス(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 われわれ応用化学科が所属する工学部は本学東京工科大学の八王子キャンパスにあります。八王子キャンパスでは一昨日の2月10日まで本学の一般入試が行われていたのですが、その翌日の2月11日にもおびただしい人が訪れいていて…実はこの日にはまた別の試験が行われていたのです。

 タイトルでお分かりかと思いますが、看護師試験の会場として利用されいているのですね。厚生労働省の資料「第113回看護師国家試験受験者留意事項 」によれば下の図のように受験番号14669~15518の人が受験するらしい。人数にすると約750人くらいでしょうか。(もっとも受験番号が連続しているかどうか、よくわかりませんが。)八王子キャンパスで実施された大学入試の共通テストの受験者数が約900人だったのでそれに匹敵するほどの人数。しかも試験の終了時間が一定なので多数の受験生が本学キャンパスの最寄り駅である横浜線八王子みなみ野駅に押し寄せる。この日の夕方の時間の混雑具合はこの季節の風物詩になっています。(いや、ちょっと大袈裟ですかね。)

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 さて、この看護師試験というのが結構な規模の試験で、毎年の受験者数が6万人強。合格率9割で合格者数が6万人弱だそうです。

 先ほど同様、大学入試の共通テストと比べてみましょう。共通テストの今年の受験生が約49万人。18歳人口112万と比較すると4割強の人間が受験するという一大イベントなので、それと比較すると6万人は少ないような気もしますが…いえいえ、6万人でも1世代の5%以上。共通テストと違って一つの職種についての資格試験に過ぎない、と言っては失礼かもしれませんが、これはなかなかに大きな数値なのでは。

 医療保健学部の先生に聞いた話ですが、看護師の資格をとるひとは多く、資格を持っている人は120万人程度いるのだとか。日本の人口のちょうど1%程度でこれも一業種にしてはものすごい数値です。とはいえ、これは一世代あたりの受験比率よりはかなり小さい。ということは最近になって看護師の大動員が実施されている、とでもいうべき状況でしょうか。

 また、せっかく資格を取っても実際には病院などでは働いていない人も多く(三分の一くらい)看護師の育成は急務なのだそうです。よく知らなかったのですが大変な状態なのですね。

 

江頭 靖幸

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