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ChatGPTの示す「研究」の定義

| 投稿者: tut_staff

 昨日の記事では「研究」という言葉について、黒柳徹子さんの話を引用してその意味(というか、その重み?)について考えてみました。私は(少なくとも以前の私は)「研究」という活動は非常に重いものだと思っていて、専門家が職業として行っているものこそが「研究」という呼び名にふさわしいものだ、と思っていたのです。でも黒柳徹子さんの用法をみるともっと軽い意味でも使われる言葉なのかもしれない、そんな風に考えを改めた、というお話し。

たとえば、

 「最近、○○が面白くて色々調べているんだよね。」

などという軽いレベルの話でも

 「最近○○について研究してるんだよね。」

という言い方もできる。

そもそも「研究」という言葉はそのぐらいのニュアンスで使うのだ、というのが黒柳徹子さんの言語感覚

とまあ、そんな結論に落ち着きました。

 まあ、日本語の用法について黒柳徹子さんの右にでる人は今の日本にそれほど居そうもありませんから、私は素直に自説を撤回することにしたのですが…。

 いや、チョット待って。右にでる人は居なくても最近はやりのAIならどうだろう。そう思って以下の質問をChatGPTに入れてみました。

 

Photo_20240219144501

TEXT:

「研究」とはどのような活動を指すのでしょうか?例えば

 「最近、○○が面白くて色々調べているんだよね。」

などという軽いレベルの話でも

 「最近○○について研究してるんだよね。」

という言い方もできるものでしょうか。

 さて、この質問に対する2024/02/19時点での回答は文末に示しておきましょう。要点をまとめると

1)まず「研究」という言葉は広くは「 特定の主題や問題に対する体系的かつ厳密な調査や検討」を示すもので狭義には「学術的な目的で行われる、他者による検証を前提とした活動」との回答でした。

 これは私が考えていた「研究」とほぼ同じ意味合いです。

 それに加えて、別途日常会話における「研究」というもう一つの用法があるとして、その内容を

2)興味や好奇心からの情報収集や学習活動を指す。カジュアルな意味合いで使用され、特定トピックに対する主体的な取り組みを示す。

 としています。こちらは黒柳徹子さんの用法に近いですね。

 さらに加えて

3)「研究してる」には、趣味的な探求から本格的な学術研究まで幅広く指す、表現の柔軟性があり、トピックに対する興味の深さや取り組みの熱意を示すために用いられる。

 としています。

要するに

 「最近○○について研究してるんだよね。」

という言葉は

 「最近○○について(調べることに夢中で、もうこれは)研究してる(と言っても良いくらいな)んだよね。」

ということなのでしょう。

 なんかAIに良い感じに言いくるめられているような気もしますが…。まあ、「研究」という言葉についてはこれで良しとしておきましょう。

江頭 靖幸

 

 

付記:以下、ChatGPTの回答です。

「研究」という言葉は、その使用する文脈や話し手の意図によって、広義にも狭義にも解釈できます。一般的に、「研究」とは特定の主題や問題に対して、体系的かつ厳密な調査や検討を行い、新たな知見を得ることを目指す活動を指します。これには科学実験、社会学的調査、歴史資料の精査など、様々な方法があります。研究は通常、学術的な目的で行われ、そのプロセスと結果は他者による検証を前提としています。

一方で、日常会話において「最近、○○が面白くて色々調べているんだよね」という表現を使う場合、これは個人の興味や好奇心から出発した情報収集や学習活動を指しており、必ずしも学術的な研究の厳密さや体系性は求められません。このような文脈で「研究している」と言う場合、それは特定のトピックについて深く理解しようとする主体的な取り組みを指すことが多く、学術的な研究活動よりもカジュアルな意味合いで使われます。

したがって、「最近○○について研究してるんだよね」という言い方は、話者がそのトピックに対してどれだけ深く、本格的に取り組んでいるかによって、単なる趣味的な探求から、より本格的な学術研究まで、様々な活動を指すことができます。日常会話では、このような表現が特定のトピックに対する興味の深さや、その取り組みに対する個人の熱意を示すために用いられることがあります。

 

 

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