髙橋昌男教授の最終講義(江頭教授)
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我々東京工科大学のWEBサイトにも告知が出ていたのですが我々工学部応用化学科の髙橋昌男教授がこの3月一杯で退任されます。先週の金曜日(3月1日)には髙橋先生の最終講義が開催されました。
最終講義だけあって、髙橋先生の小学校、中高、そして大学でのお話しからスタート。なかでも中学生、高校生の時代に部活動でいろいろな実験に取り組むことができたことが研究者になる切っ掛けになっているとのお話しには「なるほど」と納得できるものがあります。昔のことなので「かなり自由に」実験ができたとのこと。今の中学高校の実情と合わせて考えると髙橋先生に続く研究者のたまご達には厳しい時代なのかも知れない、などと思ったりもしました。
さて、話は大学時代に進むのですが大学時代の学会発表のエピソードが。「昔はスライドとかを使った発表で」とさりげなくお話しでしたが、卒論の成果で学会発表に進むとか凄くないですか。これも髙橋先生が研究者になる切っ掛けになっているのだろう、などと思ったものです。
大阪大学の理学部から就職を機に工学部の産研へ移られたこと、そしてちょうど10年前の2014年に阪大から東京工科大学に移られたことへとお話しは進みましたが、最後はやや時間不足だったかも。最終講義というものは得てしてこのようになるのでしょうか。
髙橋先生講演がおわって、最後には質問の時間が。「実験や研究で行き詰まったとき、どうやって乗り越えたのですが」という質問に対して
行き詰まって全く展望がないと思えるような時でも、一晩寝て翌日目が覚めたらまた新しい見方ができる様になる
という趣旨のお話をされていました。これを聞いて私が思い出したのは、以前に聞いた青色LEDに関してノーベル賞で有名な天野教授の講演のこと。実はそこでもほとんど同じ趣旨の質疑応答があったのです。なるほど、実験に強い研究者には共通のスピリットがあるのかな、などと思いました。
さて、最終講義の後は八王子駅近くのお店で記念パーティーが。髙橋研のOBも交えてかなり賑やかなパーティーとなりました。これも髙橋先生の人徳というべきですね。
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