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投機と投資(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 昨日の記事でも書いたように私は金融や経済の専門家ではありません。今回、タイトルの様に「投機と投資」について述べるのですが、それは専門家としての意見ではなく、私が一個人として考えていること、程度に思って参考にして頂ければと思います。

 さて、まずはChatGPTに「投機」と「投資」の違いについてまとめてもらいましょう。回答は結構長いので文末に記載しておきますが、要点はChatGPT自身がまとめているように

投資は長期的な視野に立って安定したリターンを目指すのに対し、投機は短期的な市場の変動から大きな利益を得ようとする、よりリスクの高い行為です。

ということでしょう。つまり本質的には同じものであって、期間の長短とリスクの大小によって分類されている、という理解ですね。

 さて、私はこの解釈に少々不満です。前回の記事の書きぶりからお分かりかと思いますが、私は「投資」は有りだが「投機」は無しだ、と考えているのです。

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 「投資」と「投機」はよく似ているのですが、私は「その行動を無限にくり返した時の平均のリターン」がプラスになると期待されるものが投資であり、ゼロまたはマイナスになると予想されるものが投機だと考えています。

 「投資」と「投機」からは少し離れますが宝くじや公営ギャンブルなどは「その行動を無限にくり返した時の平均のリターン」が確実にマイナスになることが分かっています。ですから「宝くじでも買って少し夢を見たいんです」と言う人を否定はしませんが、「私は将来プロの宝くじ師(?!)になって生計を立てる予定です」などと言われたら全力で止めるしかないですよね。

 私は「投資」というからには「時には損をしてやきもきしたこともあったけど、今になってみるとやっていて良かったなあ」と言えるものであって欲しい、中には不運な人がいても、それでも多くの人がそう思えるものであって欲しい、そう考えているのです。「その行動を無限にくり返した時の平均のリターン」がプラスになると期待される、というのはその希望を言い換えたものです。

 さてこのように定義したとすると、ポイントは「その行動を無限にくり返した時の平均のリターン」がプラスかマイナスか、予測することが可能なのか。それがプラスになると期待されるものがそもそもあるのか、ということでしょう。まず確実な証明は不可能であることを認めた上で、それでも説得力を持つ論拠を探すとすると

  1. 今までの(長期にわたる)実績
  2. 「その行動を無限にくり返した時の平均のリターン」がプラスになるメカニズムが分かっていること

の二点があると思います。

 それは…と続けたいところなのですが、実は以上の内容は私がとある書物を読んで考えたことなのです。その本のついては次回に紹介することにしましょう。

 

江頭 靖幸

 

追記:以下にChatGPTに「「投資」と「投機」の違いについて教えてください。」と質問した(2024/03/14時点の) 回答を示しておきましょう。

 

「投資」と「投機」は両方とも資産を増やすために資金を用いる行為ですが、その目的と手法において大きな違いがあります。

  1. 投資(Investment):

    • 長期的な視点: 投資は通常、長期的な資産の成長や収益を目指して行われます。投資家は企業の基本的な価値や市場の長期的なトレンドを分析します。
    • リスクとリターン: 投資では、比較的低いリスクを受け入れて、それに見合うリターンを期待します。安定した収益や資産価値の増加を目指します。
    • 研究と分析: 投資家は、投資先の財務状況、業界の状況、経済環境などを詳細に分析し、その情報に基づいて投資判断を下します。
  2. 投機(Speculation):

    • 短期的な視点: 投機は短期的な市場の変動から利益を得ることを目的としています。投機家は市場の心理やトレンドを利用して、短期間での価格変動から利益を得ようと試みます。
    • 高リスクと高リターン: 投機は高いリスクを伴いますが、それに見合うか、あるいはそれ以上の高いリターンを目指します。市場の予測が外れると大きな損失を被る可能性もあります。
    • タイミング: 投機は市場のタイミングや短期的なイベントが重要です。市場の小さな変動やニュースに基づいて迅速な取引を行うことが一般的です。

要するに、投資は長期的な視野に立って安定したリターンを目指すのに対し、投機は短期的な市場の変動から大きな利益を得ようとする、よりリスクの高い行為です。どちらのアプローチも市場における重要な役割を持っていますが、個々の投資家や投機家の目的、リスク許容度、投資哲学によって選択されます。

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