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2024年4月

2024.04.30

「リデュース」VS「イノベーション」(江頭教授)

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 サステイナブルな社会、もっと限定的に言って循環型の社会をつくるために重要なのはリサイクルだけではありません。3Rといって「リデュース(Reduce)」「リユース(Reuse)」「リサイクル(Recycle)」の三つが重要で、しかもこの順番で重要なのだ、というはなし。前回の記事ではこのうちリユースとリサイクルの違いについて述べたのですが、今回は一番重要だというリデュースについて考えてみましょう。

 リデュースは「削減」という意味。「節約」と言い換えても良いでしょうか。過剰包装を避ける、使い捨て商品を選ばないなどといった行動がすぐに思い浮かぶのですが、同時に「良いものを長く使う」という方針もあるでしょう。

 いや、別に長く使うなら「良いもの」である必要もないのですが…資源やエネルギーの削減、ではなくてお金の節約を念頭におくと「良いもの」はほぼ「高いもの」と同じ。つまり「安かろう悪かろう」の教えの通りなら安物は長持ちせず、結局新しいものを買う必要がでてくる。要は「安物買いの銭失い」になるよ、といったところでしょう。

 リデュースを節約と言い換えると上記のように定型句が一杯出てきます。これは節約というものが昔から「良き習慣」として庶民の間にひろがっていた概念だからなのでしょう。ところが今の社会では必ずしも節約を美徳とみなすことはできないかも知れません。それは今の社会には「イノベーション」があるからです。

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2024.04.29

「リサイクルショップ」じゃなくて「リユースショップ」ですよ(江頭教授)

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 サステイナブルな社会つくりのためには「リサイクル」が重要ですよね、と思っているそこのあなた、「リサイクル」だけじゃありません。いまは「3R(スリーアール)」がトレンドですよ。

 ということで、環境省もご推奨の3R(スリーアール)を紹介しましょう。三つあるRのうちの一つはもちろん「リサイクル(Recycle)」ですが、他のRも重要なんですよね。

 ほかのRのひとつが「リユース(Reuse)」。使用済みの製品を新たに購入する代わりに、何度も再利用することです。たとえばガラス製の牛乳ビン。回収されたビンは洗浄・消毒されてふたたび牛乳瓶としてリサイクル…おっとと、リユースされていますよね。

 いや、やっぱり昔は牛乳ビンは「リサイクル」されている、って言ってませんでしたっけ?

 いつの間にかリユースに変更されているのですが、そもそもリサイクルとリユースは何が違うのでしょうか。

 リサイクルとは最近では「使用済みの製品を原料として再び製品に変えること」となっています。製品がいったん分解されてもう一度製品になるのですが、この際同じ製品になるか別の種類の製品になるかはケースバイケースとなります。たとえば先ほどの牛乳ビンのケースでは割れたガラスビンの破片をあつめて溶かして成型し直して牛乳ビンをつくる、という場合もあるでしょうが、別の製品、たとえば横断歩道の「白い線」の塗料に混ぜ込まれているガラスビーズになる場合もあるのですね。

 じゃあ、町にある「リサイクルショップ」ってどうなの、と思っていたのですが最近はこちらも「リユースショップ」と呼ぶことになったようです。

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2024.04.26

東京工科大学のゴールデンウィーク(江頭教授)

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 本日(2024/04/26)は金曜日。明日の土曜日から所謂「ゴールデンウィーク」がスタートします。

 さて、我々の応用化学科が所属する東京工科大学の工学部、さらには本学八王子キャンパスの各学部も世間一般と同様、明日と明後日の土日、4月27日と28日から連休がスタートします。開けて29日の月曜日は昭和の日。一日飛んで5月1日の水曜日は本学の創立記念日でお休みです。では4月30日には授業があるのか。いえいえ、この日もお休みとなっています。なぜなら…臨時休業日だから。理由はよく分かりませんが休みは休みです。

 創立記念日の5月1日の翌日、5月2日の木曜日も臨時休業日。なぜなら…ってもうそれは良いか。5月2日も休みとすれば5月3日、4日、5日はそれぞれ憲法記念日、緑の日、こどもの日と三連休です。

 それに5月5日は日曜日、振替休日もあるから5月6日の月曜日もお休みでは?

 申し訳ありません。5月6日は本学の「休日開講日」となっています。いや、ほら、臨時休業日を2日も作ったんだから1日くらいいいじゃないですか。

 というわけで、今年度のゴールデンウィークは明日4月27日から9連休となります。

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2024.04.25

化学の実験室では白衣が必須です(江頭教授)

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 私がいま学生実験などで着用している白衣、実はこの白衣は本学の広報のお金で買ってもらったものです。いまから10年前、本学工学部の創設と同時に応用化学科も創設されたのですが、私はその準備期間に本学に着任しました。その際に広報用の動画を作ろうという話がでて、せっかくだから新しい白衣を、という話になったのです。

 要するに私の白衣はコスプレなんですよね。(因みに私自身が実験するときは白衣ではなくて作業着を着るのです。)

 さて、私の白衣は別として、世の中一般に化学の実験で白衣を着る、というのはどのような意味があるのでしょうか。

 ここはchatGPTにまとめてもらいましょう。例によって全文はこの記事の最後に載せるとして、提案してくれた項目は以下の四つでした。

  • 安全性の確保
  • 実験への汚染の防止
  • 視覚的識別
  • 簡易な清潔管理

なるほど。では、これらの項目について少し考えてみましょう。

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2024.04.24

水酸化ナトリウムが服につくとどうなるか(江頭教授)

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 私が中学生の頃の話。学校の「化学部」(そう、「科学」ではなくて「化学」でした)の活動で水の電気分解の実験をしたことがあります。電気の力で水を酸素と水素に分解するという内容ですが、水だけでは(ほとんど)電気が通らないので水酸化ナトリウムを入れて実験を行いました。

 さて、異変に気が付いたのはその実験からしばらくしてから。白衣に少し黄色っぽいシミができているなあ、などとおもってその部分を触るとぽろぽろと崩れてしまいました。白衣の繊維がボロボロになってしまっていたのです。これは一体…電気分解の実験で使用した水酸化ナトリウムの水溶液が服についたのでしょう。乾燥し濃縮された水酸化ナトリウムの強アルカリによって服の繊維が分解されてしまったのですね。

 水酸化ナトリウムが自分の手についた、となればすぐに気が付くことができますから大量の水で洗えば大丈夫。その瞬間には気が付かなくても水酸化ナトリウム水溶液が乾燥する途中、どこかで必ず気が付くはずです。そして多少皮膚が溶けても自己再生能力がありますから肌がぽろぽろと崩れ落ちる、などというホラーなことは起こりません。

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2024.04.23

水酸化ナトリウムが手につくとどうなるか(江頭教授)

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 水酸化ナトリウムは高校の化学の実験でも利用されるような基本的な試薬ですが、危険性が高いため一般には手に入りにくいものです。(昔は某通販サイトで扱われていたのですが、さすがに今は無くなりましたね。)高校生諸君が実験で使用する際にも「絶対に手につかない様に」と注意されたはずです。

 ですから、まじめに注意深く実験を続けている人は、表題の「水酸化ナトリウムが手につくととうなるか」という質問には答えられないはずです。ではありますが、そう、私は実は経験に基づいてお答えすることができたりします。

 水酸化ナトリウムが手につくと、その部分が「ぬるぬる」して来ます。やがて強い痛みが来ますので、手に付いた場合にはなるべく大量の水で洗い流しましょう。

 この「ぬるぬる」は強アルカリである水酸化ナトリウムが手のタンパク質を分解するからだ、と言われています。要するに手が溶けているわけですが、人間のからだには再生能力がありますからすぐに洗えば後遺症などはないようです。

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2024.04.22

「人類滅亡のシナリオ」をChatGPTに聞いてみた(江頭教授)

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 我々応用化学科が属している東京工科大学工学部は「サステイナブル工学」の探究を一つのテーマとしています。「サステイナブル工学」とは
サステイナブルな社会造りを目指すための工学な訳ですが、そもそもなぜ「サステイナブル社会」と言うのだろうか?(単に「より良い社会」で良くないか?)という疑問もあることでしょう。

 その答えは、少し逆説的ですが「社会がサステイナブルではないかも知れない」という疑念が人々の間にひろがったからでしょう。サステイナブルとは「持続可能な」という意味ですから、社会が持続しない、つまり社会が滅びてしまうという危機感。いまや世界は一つに結ばれているのですから、滅びてしまうかもしれないのは人類全体となります。つまり「人類滅亡のシナリオ」がリアルに感じられるからこその「サステイナブル社会」であり「サステイナブル工学」なのですね。

 では具体的に「人類滅亡のシナリオ」としてどのようなものが考えられるのか。すぐに思いつくものもあるのですが、ここは網羅的に考えるためにChatGPTに情報を整理してもらいましょう。

 詳細はこの記事の末尾に載せるとしてChatGPTは5つの項目を挙げてくれました。

  1. 環境破壊による生態系の崩壊
  2. 核戦争
  3. パンデミック
  4. 人工知能の反乱
  5. 宇宙からの脅威

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2024.04.19

生まれてはじめて「119番」した話(江頭教授)

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 おっと、まず最初にお断りを。「119番」したのは大学のことではないですよ。東京工科大学にはそんなトラブルは全然ありません。

 そう、これは自宅のマンションの話です。昨日(2024/04/18)の夜遅く、10時を過ぎて11時が近い頃。「今日は疲れたなあ」などといってベットに入ってウトウトとしていたところで… 

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と大きなベルの音が。目覚ましが鳴ってるのか、いや、目覚ましなんか掛けたっけ。そもそもそんな目覚まし時計なんて持っていないのでは…。などと寝ぼけた頭で考えたのですが、この音、部屋の外から聞こえてくるのです。

いや、これ、火災警報じゃないか!

手近にあったジャージを着て火災報知器のパネルへ。警報の元を確認してから119番に電話しました。

「火事ですか救急ですか」

と落ち着いた声。焦っちゃいけない。落ち着け!俺!

「火事です。」

それからえーっと、警報が鳴っていて、パネルの表示は…、ちょっと待て、まずは場所を伝えなきゃ。

「八王子市の、えーっと、片倉町の…」

いや、片倉町って大学の住所じゃないか!

 とまあ、しどろもどろになりながらも、なんとか正しい住所を伝えて待つこと20分。消防車がやってきました。その後は消防隊の人にテキパキと対応していただき30分程度で一件落着となりました。結局は火災報知器の誤作動だった様で一安心です。

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2024.04.18

公平な資源の配分とは?(江頭教授)

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 資源小国の日本は海外から資源を輸入して加工、付加価値を高めて海外に輸出することでさらに資源を輸入するための外貨を得ることができる。

 これが加工貿易と呼ばれるものです。この考え方、おそらく小学生の頃に習ったと記憶しているのですが、今の小学生もこんな風に習うのでしょうか。

 さて、このように習った子供時代。ずいぶん不公平なことだ、と感じた記憶があります。「同じ地球に生まれた人間でありながら、資源に恵まれた国の人々はその恩恵を享受できるのに、資源小国の日本に生まれたひとは、その資源を使うために資源大国に人たちにお金を払う必要がある。べつに生まれたくて資源小国に生まれたわけでもないし、先祖が資源を使い尽くしたわけでもないのに、なんでこんな差別的なことがまかり通るのか。いっそのこと、資源に関しては必要に応じて無償で提供する制度を作るべきだ。」などなど。

 もちろん、これは子供時代の自分の浅はかな考えなのですが、ふと思ったのはこの考え方を理論的に否定するのは結構難しいのではないか、ということです。

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2024.04.17

スタンド・クランプ・ムッフ...ムッフって何?(江頭教授)

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 新学期が始まって新四年生諸君が卒業研究の実験を新たにスタートさせています。


 そんな実験に付き合って私も実験室で作業をしていたのですが、ふと「○○が足りない」ことに気がつきました。「あれっ、○○って何て名前だっけ。」おっと、とっさに名前が思い出せません。


 化学の実験でつかうビーカーやフラスコ、試験管などは手に持って使ったりテーブルに置いたりですが、少し複雑な操作をしたいとき、たとえば滴定のためにビーカーの上にビュレットを固定したいときなど、スタンドが必要になります。


 化学実験で使うスタンドは直径 1 cm 程度の鉄のパイプ(支柱といいます)が垂直(あるいは水平)に固定されているものです。この支柱にたとえばビュレットをッ挟んで固定できるクランプを取り付けることで自由自在に器具を配置することができるのです。


 「そうそう、クランプをパイプに取り付けるやつ。それがいま考えていた○○だよ!」


 思い出しました。この部品、「ムッフ」というのです。


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2024.04.16

今学期の履修登録はひと味違うぞ、という話(江頭教授)

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 履修登録についてはいままでも何度かこのブログで触れています。例えば2018年10月2日付けの記事では

 さて、以前も紹介しましたが大学の授業は基本的には選択性になっています。この授業を受けることができませんとか、この授業は受けておく必要がある、といった規則はありますから、完全に選択性と言うわけではありません。しかし、基本が選択性である以上、授業を受けるためには学生諸君が自発的に「自分はこの授業を選択します」と宣言してもらわなくてはならないのです。小学校から高校までのように時間割に書かれた教室に行けば授業を受けたと認定される、という分けではありません。

 学生諸君が授業を選択したことを宣言するための仕組みが「履修登録」です。本学では約1週間の履修登録期間にWEB上で学生が各自の履修する授業を登録することができる様になっています。その期間に体調を崩した人は自宅から登録することも可能です。

などと書いています。さて、ここまでの部分は今でも大体成り立つのですが、今回は「今学期はひと味違うぞ」という部分を紹介しましょう。履修登録をする期間がいままでは学期が始まった後だったのですが、今期は授業開始の前になっているのです。

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2024.04.15

新学期がスタートしました(江頭教授)

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 2024年度新学期の授業は4月12日、先週の金曜日からスタートしました。

 金曜日からのスタートなのですぐに土日。先生の中にはそれを挟んで今週に入ってから授業開始という人も居るかと思います。かく言う私もその一人。いえ、正確には大学院の授業が金曜日の1限にあったのですが、これはオンラインのオンデマンド形式で実施することにしています。ですから、本日、4月18日の月曜日1限が私の今年度最初の授業です。

 そうそう、今年のこの授業、教室が変更になります。いままでは下図の片柳研究棟の地下の大ホールをメインに授業を行っていました。応用化学科の学生さんのみならず機械工学科、電気電子工学科の学生さんも一緒に参加する授業なので、本学八王子キャンパスで一番大きい会場を使っていたのです。

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2024.04.12

新入生学部交流会のこと(江頭教授)

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 4月は新年度の始まり、ということでいろいろと新しい事を始める季節です。特に大学に入りたての新入生にとっては何もかも新しい事だらけの時期。大きな期待を胸に新鮮な驚きを感じながら日々を過ごしてもらいたいと思っています。

 しかし、その一方で新しい事、新しい環境には不安もつきものです。特に今までの友達と離れて新しい学校に入学した新入生諸君の不安は期待と同じように大きいものでしょう。

 そう考えてか、本学には「新入生学部交流会」という制度があります。これは4月の入学式早々に新入生が互いに、あるいは先輩たち、教員と交流できるイベントを行う、というものです。要するにイベントの機会を利用して早く友達を作ってください、という企画です。

 目的からして企画の内容は皆が集まってお食事会やお茶会というのが定番でしたが、残念ながらコロナ禍で食事はNGに。それどころか中止となった年もありましたが、最近は学部の全新入生がホールに集まっての開催、という形式になりました。ホールでは食事はおろか、飲み物もNGなのでみんなでクイズ大会を実施。食費分が全て景品にまわったので中々豪華な景品ラインアップです。

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2024.04.11

音声認識サービスを使ってみた(江頭教授)

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 最近あまり話題になりませんが、一時期一般家庭用のスマートスピーカーが流行したことがありました。何でスピーカーか、というとスマート家電(要するにネットにつながっていて遠隔操作できる家電です)に「OK Google!」とか「Hey Siri」とか、音声で指示を出すためです。(いや、スピーカーじゃなくてマイクでは、という気もしますが。)この、音声でコマンドを出す、というスタイルが未来的で受けたのでしょう。スマホから操作できる、ではリモコンとの差別化ができないですからね。

 さて、私自身もこのスマートスピーカーというか、スマートホーム+スマートスピーカーに興味が無いわけではありませんでしたが、いや、そのために家電を買い換えるのはどうかなあ、などと思って手を出さずにいたのです。でも、よく考えると音声認識は別にスマートホームの専売特許というわけでもない。私が持っているiPhoneにだってApple社製の音声認識サービスである「Siri」が入っているのですよね。

そういえばSiriは初期設定もせずにそのままになっていたなあ。よし、使ってみようか。

そう思って設定だけはしたのですが…。結局使わないのですよね。スマートホンを使うならどうせ画面を見る必要がある。なら画面に触って操作すれば良いのですからね。いや、スマートホンに音声で命令できる程度に簡単な指示を出し、しかもその結果を画面で確認しないで済むなんてこと、私の生活の中ではないのでは。

 

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2024.04.10

新入生の学科ガイダンス(江頭教授)

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 今は新年度のスタートでまさに新入生の活動が目白押し。今回は昨日4月9日に行った新入生向けの学科ガイダンスの様子を紹介しましょう。

 学科ガイダンスは応用化学科の約90名の新入生と我々教員約10名が参加します。授業を受けるためのガイダンスや大学での生活上の注意といった工学部全体のガイダンスにつづく内容に加えて、我々応用化学科の教員全員による自己紹介なども。

 アドバイザー教員(入学から卒業研究のための研究室に配属されるまでの間、学生各自の相談役になる教員のことです)との顔合わせもこの学科ガイダンスの時。さらに授業を受ける教室の場所を確認するために学内を回るちょっとしたツアーも実施。ツアーの途中では片柳研究棟をバックに恒例の写真撮影も実施しました。

 さて、このツアーなのですが…。もしあなたが八王子近郊に在住ならお分かりでしょう。昨日は朝から「春の嵐」。いや、参りました。ツアーは毎年の恒例行事。いままで雨模様だったことが無いわけではありませんが、こんなに強い雨ははじめてでした。

 ということで、今回のツアーと写真撮影は雨対応に。まずいつも写真を撮る場所は下図の青丸の部分から赤丸のところへ変更。ここは屋根があるのです。そして校舎の見学も同じ屋根の範囲で遠くから眺めるというスタイルで行いました。

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2024.04.09

2024年度の入学式(江頭教授)

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本年度の東京工科大学の入学式は4月4日(先週の木曜日)にが行われました。

 入学式の会場は本学の蒲田キャンパスの地下アリーナです。今年は入学式も卒業式のときと同様、大学のすべての学部の新入生が一同に会して行われました。

 本学は、デザイン学部、医療保健学部の新入生は蒲田キャンパスに、メディア学部、コンピュータサイエンス学部、応用生物学部、そしてわれわれ工学部の学生は八王子キャンパスに通うのですが、この入学式と卒業式のときばかりは全学部が一同に会するのです。本学では「入学式は蒲田」「卒業式は八王子」と二つのキャンパスで実施されることになっているので、本学の学生はどちらのキャンパスも一度は訪れる、ということになります。これは本学の創設者、故片柳鴻氏のたっての願いだそうですが、これは今年も実現しているのです。

 入学式は本学の理事長の挨拶からはじまりました。この入学式の様子は動画で配信されています。興味のある方は以下の図をクリックしてみてください。

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2024.04.08

桜が満開になりました(江頭教授)

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 このブログで「桜はまだかいな」などと言っていたら…という記事を書いたのが4月2日のこと。それから1週間程度経って八王子キャンパスの桜もいよいよ満開になりました。

 したの写真は4月7日の日曜日に撮影したもの。八王子キャンパス正門の桜の花が咲いているのが分かると思います。

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ちなみに下の写真は4月2日のも。ほんの数日の違いで見違えるようです。

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2024.04.05

これも温暖化のせい…なのか?(江頭教授)

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 東京工科大学工学部の応用化学科は創立から9年。そして10年目へ…。ということは、設立準備のために一年前に赴任した私は引っ越し10年になるのか。いや、十年一昔と言いますが、あっという間でしたね。

 さて引っ越しの時、アパートのトイレにシャワートイレを設置したのですが、それももう10年前のこととなります。そのシャワートイレ、最近調子が悪くて定期的にノズル洗浄をくり返す様になりました。便器が溢れたりはしませんが、水が勿体ない。いや、水音がするたびに勿体ない気がして何か気が休まらない。修理を呼ぼうかとも考えたのですが、さすがに10年使えば寿命だろうと考え直して新しいシャワートイレを購入することにしました。

 シャワートイレを新しくしても特に目新しいことはなさそうな、と思ったのですが調べてみると「フルオート機能」付きの製品があるとか。人が近づくとトイレのフタが自動的に開く奴だ。以前、空港のラウンジでみたことがあるなあ。それから本学のどこかにもあったぞ。「そうだ、本部棟ビルの学長室最寄りのトイレだ!」などと興味を引かれて調べてみると、「フルオート機能」付きは同クラスの製品と比べて少し消費電力が少ないのだとか。いつもはフタが閉まっているおかげで便座を暖房する熱が逃げないからでしょうか。

 よし!ということで、この「フルオート機能」付きのシャワートイレを購入。日曜日半日をつかって、今度も自分で設置しました。で、実際に動くところ見ると…やっぱりなんか嬉しいですね。

 ところが、この「フルオート機能」付きシャワートイレには以下の様な注意書きが付いてきたのです。

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2024.04.04

新入生ガイダンスと雨の避難訓練(江頭教授)

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 前の記事では4月2日の火曜日に「新入生がノートPCのセットアップをしました」という紹介をしました。今回はその続き、4月3日の水曜日の学部ガイダンスについて紹介しましょう。

 小学校から中学、高校と進学してきた新入生諸君、学校についての経験値は豊富ですから大学生活でも何も困ることはない。まあ、それはその通りです。大学からいきなり学校に入る人を想像してみれば高校までの経験の大切さは容易に想像できますからね。

 でも、大学には高校までと違う部分がある。ということで大学に入って卒業するまでに必要な情報のうち、大学の1年目の前期の授業を受け始めるに当たって最小限必要な情報を伝えるためのガイダンスが必要です。

 そこでガイダンスとして学部によるガイダンス、さらに学科によるガイダンスが行われます。また別途PC関係のIT講習会も実施しています。

 大学と高校で大きく変わるのは、やはり「時間割は自分で作る」ということでしょう。大学の履修登録用のサイトにいって自分の時間割表の中で空いている時間をクリックして…、ってそうじゃない。(いや、PC上での手続き方法も重要なのですが。)「時間割は自分で作る」というのはどの授業を受けるかを自分で決めること。つまり自分自身の履修計画を「履修計画」を作ることなのです。

 履修計画を自分で作る、というと「ワクワクする」という人もいる反面「不安だ」という人も多いでしょう。自由があるということは迷いもあることですからね。でも、新入生の皆さん、ご安心を。今回決めるのは1年生の前期の時間割だけ。しかも1年前期にはそれほどの自由度はありません。やはり最初は基礎をじっくり学んで欲しい、という方針から必修の授業がほとんどの時間を占めているからです。

 さて、このガイダンス、本学八王キャンパスの2番目に大きな教室、500名弱が入れるメディアホールで実施されました。下の写真の青の丸印がそのホールです。

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2024.04.03

「ノートPCガイダンス」を行いました(江頭教授)

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 4月2日に「ノートPCガイダンス」を行いました。

 4月に入って本学でも新入生を迎えることとなりました。4月2日の第一日は新入生諸君の初登校日。大学キャンパスに来て学生証を受け取り、大学のITシステムを利用するためのIDを通知されます。新入生諸君にとってはこれが一番のイベントだと思いますが、私達教員の側からみたこの日の一番のイベントは「ノートPCガイダンス」ですね。

 本学では授業に際してノートPCは必須。でもまだノートPCを持っていない人も多数。ということで大学が推奨するノートPCを選定しておき入学に際してまだPCを持っていない人からまとめて注文をとって一括で購入しています。おっと、正確には大学が直接購入の手配をするのではなくて本学キャンパス内に店舗をもっている有隣堂さんに依頼しています。

 さて、何をするにもPCがないと始まらない、ということで4月2日、学生証をもらった学生さん達はそのあしで新規購入した推奨ノートPCを受け取ります。引き続きセットアップのガイダンスを行う、というスケジュールです。

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2024.04.02

「桜はまだかいな」などと言っていたら…(江頭教授)

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 桜の花が開花するこの美しい季節、と書きたいところなのですが本学キャンパスはまだ桜は咲いていません。「桜はまだかいな」などといっている間に早くも4月1日。

 おっと、今日は4月2日ですね。この文章は前回のブログの書き出し。ここで「本学キャンパスはまだ桜は咲いていません」と書いたのですが、開花予報などをみると八王子は既に桜が咲いていることになっている。はて、これは?というのが今回の記事です。

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で、これが本日(2024年4月2日)の八王子キャンパスの正門の風景。ちなみに昨年の風景を以下に。

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これは昨年2023年の3月28日の風景。やはり今年の桜が遅い、というのははっきりしていますね。しかし、もう少し大学の正門に近づくと…

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2024.04.01

今日から設立10年目。東京工科大学工学部応用化学科(江頭教授)

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 桜の花が開花するこの美しい季節、と書きたいところなのですが本学キャンパスはまだ桜は咲いていません。「桜はまだかいな」などといっている間に早くも4月1日。新しい年度がスタートする日になりました。

 思い起こせば本学科を含む東京工科大学工学部が設立されたのは2015年の4月1日。すでに9年前のことになります。そして今日、2024年4月1日からは設立10年目に入るのですね。

 さて、つい最近の話なのですが、先日の卒業式(正しくは学位記授与式)では学部学生としては第6期生を送り出しました。卒業生たちの晴れやかな顔を見ていると、学科スタッフ一同、感無量でした。また、この卒業式(いや、学位記授与式)では大学院では修士課程で3期生が修了し、そして博士課程では第1期生の学生さんが博士号を授与されました。これで学科としてはすべてのプログラムが一通り完了し、一つの節目を迎えたことになります。これもすべて、学生のみなさんや関わってくださった多くの方々の支えがあってのことです。

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