生まれてはじめて「119番」した話(江頭教授)
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おっと、まず最初にお断りを。「119番」したのは大学のことではないですよ。東京工科大学にはそんなトラブルは全然ありません。
そう、これは自宅のマンションの話です。昨日(2024/04/18)の夜遅く、10時を過ぎて11時が近い頃。「今日は疲れたなあ」などといってベットに入ってウトウトとしていたところで…
ジリリリリーン
と大きなベルの音が。目覚ましが鳴ってるのか、いや、目覚ましなんか掛けたっけ。そもそもそんな目覚まし時計なんて持っていないのでは…。などと寝ぼけた頭で考えたのですが、この音、部屋の外から聞こえてくるのです。
いや、これ、火災警報じゃないか!
手近にあったジャージを着て火災報知器のパネルへ。警報の元を確認してから119番に電話しました。
「火事ですか救急ですか」
と落ち着いた声。焦っちゃいけない。落ち着け!俺!
「火事です。」
それからえーっと、警報が鳴っていて、パネルの表示は…、ちょっと待て、まずは場所を伝えなきゃ。
「八王子市の、えーっと、片倉町の…」
いや、片倉町って大学の住所じゃないか!
とまあ、しどろもどろになりながらも、なんとか正しい住所を伝えて待つこと20分。消防車がやってきました。その後は消防隊の人にテキパキと対応していただき30分程度で一件落着となりました。結局は火災報知器の誤作動だった様で一安心です。
さて、今回の一件。結局は本当の火事ではなかったのですが、すこし気になる点も。
警報がなって部屋から飛び出してきた人たちがいた。これは正しい行動ですね。昨晩は雨で、そのおかげかそれほどの冷え込みではありませんでした。でも、マンションの入口付近の屋根のある場所で30分ほど過ごすことは、子供連れ、とくに赤ん坊を連れたご夫婦にはつらい時間だったかも知れません。とは言え、そのまま部屋に残って火事に巻き込まれでもしたら大変です。そのリスクを考えればやはり避難するのが正しいと私は思います。
今回、消防の人が来てくれて屋外に避難している人たちに「実際に火や煙を見た人は居ますか」と問いかけて、誰もいないということが分かったとき、その場にはせいぜい10人程度の人しか居ませんでした。私の見た感じの概算ですが、マンションの規模に比べて如何にも少ない。他の場所に避難した人も居るかも知れませんが、それでもかなりの人が部屋にそのまま残っていたのではないかと思うのです。本当の火事だったらその人たちはどんなタイミングで部屋を離れるという決断をしたのでしょうか?
これが片桐先生の言う「恒常性(正常性)バイアス」というやつか!
という事なのですが、こんな場合には少々うろたえるくらいの方が良いのかも知れませんね。
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