「リサイクルショップ」じゃなくて「リユースショップ」ですよ(江頭教授)
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サステイナブルな社会つくりのためには「リサイクル」が重要ですよね、と思っているそこのあなた、「リサイクル」だけじゃありません。いまは「3R(スリーアール)」がトレンドですよ。
ということで、環境省もご推奨の3R(スリーアール)を紹介しましょう。三つあるRのうちの一つはもちろん「リサイクル(Recycle)」ですが、他のRも重要なんですよね。
ほかのRのひとつが「リユース(Reuse)」。使用済みの製品を新たに購入する代わりに、何度も再利用することです。たとえばガラス製の牛乳ビン。回収されたビンは洗浄・消毒されてふたたび牛乳瓶としてリサイクル…おっとと、リユースされていますよね。
いや、やっぱり昔は牛乳ビンは「リサイクル」されている、って言ってませんでしたっけ?
いつの間にかリユースに変更されているのですが、そもそもリサイクルとリユースは何が違うのでしょうか。
リサイクルとは最近では「使用済みの製品を原料として再び製品に変えること」となっています。製品がいったん分解されてもう一度製品になるのですが、この際同じ製品になるか別の種類の製品になるかはケースバイケースとなります。たとえば先ほどの牛乳ビンのケースでは割れたガラスビンの破片をあつめて溶かして成型し直して牛乳ビンをつくる、という場合もあるでしょうが、別の製品、たとえば横断歩道の「白い線」の塗料に混ぜ込まれているガラスビーズになる場合もあるのですね。
じゃあ、町にある「リサイクルショップ」ってどうなの、と思っていたのですが最近はこちらも「リユースショップ」と呼ぶことになったようです。
たとえば上の写真は八王子市が配付している「家庭用 ごみ・資源物 収集カレンダー&出し方」という資料の1ページですが、赤丸で示したようにリサイクルショップ…じゃなくてリユースショップの紹介へのリンクが示されているのですね。(このQRこーどは八王市役所WEBサイトの「リユースの取り組み」というページにリンクしています。)
おっと、3Rなのにまだ二つしか説明していませんでしたね。最後のRは「リデュース(Reduce)」です。物やエネルギーの消費量を減らすことで、無駄を省き、環境への負担を最小限に抑えることです。
省資源・省エネルギーの立場からすればこのリデュースがもっとも望ましいはず。ですが今一つ世の中に浸透していない気もします。いろいろ理由はあるのでしょうが、「リサイクルショップ」改め「リユースショップ」のように「商売としてリデュースを推進する人」がいない、というのも大きな理由の一つかと思います。
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