最近紙の書類が増えないなあ、という話(江頭教授)
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本学応用化学科も設立から10年目。退職される先生から
「退職に際しての片付けは大変だよ。」
という話を伺ったという話は先日のこのブログの記事にも書いたかと思います。私は今61歳。まだ定年(65歳)にはしばらく時間があるのですが、そろそろ片付けについても考えなくてはなあ、などと思って部屋の本棚などをみていてふと気がついたことが。
本はともかく、書類についてはほとんど古いものばかり。いや、これもう捨てても良いのではと思えるものがほとんどなのです。
古い書類をみるといろいろな会議の資料が多い。でも最近の会議は紙の資料は配らず、電子版の資料を共有しているのがほとんどです。新しい資料が増えないぶん、古い資料が目立つわけですね。
次に多いのが学生さんの答案やレポートなど。昔は小テストなども紙で行っていたので、その頃のものは結構な量になっています。これも最近はmoodleなどを利用したネットでのテストに変わっていて新しいものが増えないのです。
溜まった過去の書類はかなりの量。これは廃棄するのが大変そうだ。そう思うのと同時に、書類の電子化が行われずにいまでも紙の資料を作成していたらどうなっていたのか、と考えるとぞっとします。
思い返してみると、遙か昔、パソコンというものが無かった時代には本当に大切なことしか書類にしなかったのだと思います。私が大学の職員になったのはパソコンの普及してしばらく経った頃なのですが、その頃にはすでに簡単に作成できる様になった書類が世の中に溢れていました。思えばこの頃が一番紙の書類が多かった様に思います。
その後、インターネットの出現とメールの一般化によって「書類のファイルをメールで送る」という方法が一般化し、紙の書類は減少傾向に。そして紙からの移行を決定的にしたのはGoogleDriveやOneDriveなどの共有ドライブやmoodleの様なLMSによりファイルやデータの共有が手軽になったことでしょうか。
こうして思い返してみると紙の書類から電子ファイルへの移行には長い時間がかかっているのですね。これを「進歩が遅い」とネガティブに捉えるのか、「とは言え進歩はするものだ」とポジティブに捉えるのか。私は年を取って変化に追われる年代になったので後者に見方をするようになりましたね。
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