「エルマーのぼうけん」の作者の訃報にふれて(江頭教授)
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今回の記事は応用化学にも応用化学科にも工学部にも東京工科大学にも関係ありません。あくまで私個人のお話ですが、まあおつき合いいただければ。
さて、タイトルにある「エルマーのぼうけん」は古い児童文学、というか幼年童話です。1948年、米国のルース・スタイルス・ガネット氏によって書かれた物語で、その後「エルマーとりゅう」「エルマーと16ぴきのりゅう」という続編が書かれて3部作として完結しています。日本では1963年から65年にわたって翻訳版が出版され、出版部数は3冊合わせて780万部を超えているそうです。
そして、タイトルに「訃報」とあるようにこのシリーズの作者のルース・スタイルス・ガネット氏が亡くなったとか。御年100歳。大往生と言うべきでしょう。
とまあ、ここまでは先日のニュースの概要なのですが、私がこのニュースにブログでコメントしようと思ったのは、私の子供時代に実家にこのシリーズ3冊が有ったことをよく記憶しているからです。私は1962年生まれですから翻訳版が出版されたのは私が1~3歳のころでしょう。「読んであげるなら:5・6才から」と注記があるところをみると、おそらくこの本は私の両親が私の三歳年上の兄のために買ったのだと思います。家の本棚にこのシリーズが置いてあったのですが、私自身は読んでもらったこともないなあ、などと。でも注釈には「自分で読むなら:小学低学年から」とある様に、私も小学校の低学年のころにこのシリーズを読もうとしたことがあるのです。しかし、結局読み終わることが出来ませんでした。
いや、このシリーズがつまらない、という訳ではないです。こどものころの私はこの3冊の本がいつもになっていて「何時か時間があれば読んでみたい」と思っていました。そんなある日風邪を引いて小学校を休んだ私。熱が下がったのか体調が回復した昼過ぎ、やることがなくて退屈した私はこの時、とばかりにシリーズを読み始めたのです。
結構、面白かったように思います。夢中になって読んでいるとあっという間に夜に。仕方なく眠りについて翌朝、さあ読むぞ……いや、学校行かなくちゃ。せっかくのお休みですが風邪が治って中断。残念無念です。
この後、風邪を引いたり体調が悪くなって学校を休むたびに「今度こそエルマーのぼうけんシリーズを読破するぞ」と決意するのですが必ず読み終わる前に体調が回復してしまうのです。子供時代の私はかなり頑丈だったのでほとんど学校を休むことがありませんでしたから、たまの病欠の際には最初の方のストーリーを忘れている。毎回、最初からスタートするので、結局読み終わることができなかったのですね。
成長するとほとんど風邪も引かなくなって中高は出席皆勤。おかげで「エルマーのぼうけん」シリーズを読破する機会を失うことになってしまいました。
ありがたいことに還暦を過ぎた今でも私は体調を崩すことはほとんどなく、おかげで今でも「エルマーのぼうけん」シリーズの結末を知りません。最近は、定年になって時間が有り余る様になったらこのシリーズにまたトライして読み終わることができるかな、などと思っています。
いや、土日に読めよ、俺!
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