学長賞授賞式(江頭教授)
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明治から戦前の日本を舞台にした小説やドラマで「あの人は金時計だ」とか「さすが帝国大学の銀時計組だ」などといった表現をみることがあります。(最近は少ないかも。)
さて、この金時計・銀時計というのは帝国大学(今の東京大学です。昔は大学と言えばここしかありませんでした)が首席、つまり成績最上位の学生に銀時計(金時計じゃないんですね)を記念品として贈った、ということから来ています。つまり金時計・銀時計は成績優秀者の証し、という訳ですね。
金時計や銀時計、今なら腕時計を想像するところですがこれは「懐中時計」というタイプでした。なんでそんなものを?時計は昔は高価な精密機械の代表でした。水晶振動子が大量生産されて以来、正確で安価な時計が世の中に溢れている現状では想像し難いかも知れませんが、今で考えれば「電気自動車をもらう」位の感覚だったのではないでしょうか。
さて、金時計・銀時計は成績優秀者を讃えるための制度であり、同時に学生に首席をめざして努力することを促す仕組みでもあります。今では懐中時計を渡すところはないでしょうが、いろいろな大学が類似の表彰制度を持っていて、東京工科大学にも同様な制度があります。
それが学長賞です。
こちらの写真は今年度の学長賞授与式の様子です。今年度(2024年度)の学長賞は2023年度の成績に基づいて決定されます。
金時計(とうか本当は銀時計)に相当する卒業時の首席の学生さんは残念ながらもう卒業したあと。今回の表彰式の対象者は1年から3年の成績優秀者です。
学長賞には時計はつきませんが、副賞として奨励金が出されます。金額は…、ちょっと露骨ですかね。工学部らしく「10の5乗のオーダー」とだけ言っておきましょう。電気自動車には少し足りないかも知れませんが、普通の自動車なら購入できる金額です。(ちょっと足りないかも。)
もちろん、それだけの金額を現金で渡すのは不用心。ということで副賞は銀行振り込みとなります。表彰状のあとは振込依頼書についての説明があり、今年の式典は終了となりました。
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