「卒業研究中間審査会要旨」の提出日(江頭教授)
| 固定リンク 投稿者: tut_staff
昨日(2024/07/25)は今学期最後の授業の日(のはずだったのですが雷雨による停電の影響で予備日の今日まで授業が伸びました)。授業はお終いなのですが、卒業研究は中間発表が終わってから夏休み。前期はもう少し続きます。とは言え、7月25日は卒業研究を進めている学生諸君にとっても区切りの日。実は卒論の「要旨」の提出日だったのです。
高校生の皆さんは「要旨」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?何かの「要旨」を書いた経験は?
「知ってるよ」「書いたことあるよ」という人から「何それ」という人までそれぞれかと思いますが、大学生になって卒業研究をする場合、全員が「要旨」を書くことになります。(ただし学部や学科によって別の呼び名かも知れません。)
それもそのはず、例えば本学応用化学科では卒業研究中間審査会、それに最終報告会でも、発表に際して「要旨」の提出を義務づけているのです。
さて、その「要旨」、今回は「卒業研究中間審査会」の「要旨」とは何か。まず卒業研究中間審査会は学生諸君が1人1人、自分の卒業研究の目的とその意義、前期までに達成できたこと、後期に向けた研究の進め方の計画、について発表する場です。応用化学科では1人7分、質疑3分の口頭発表形式です。その「要旨」とは口頭発表の内容を予めまとめた文章で、本学科ではそれをA4一枚でまとめることになっています。
さて、この要旨を書くことは初めての人には結構難しい事なのです。それまでの授業や実験でもレポートという形で自分の結果を報告する文章を書く経験はしているはずなのですが、その場合の報告内容は基本的に詳しく知っている人向けのものです。研究室の内部ならまだしも、学科全体を対象として報告する文章を書くとすれば、対象者が自分より情報が少ない、専門知識が無い状態の人に向けた文章を書かなくてはなりません。私の研究室の学生諸君にも「これじゃあ詳しい人にしか分からないよ」と言って何度も書き直しをしてもらいました。
要旨の作成はそれなりに大変な作業なのですが、今度は発表に向けての準備が始まります。今回の要旨作成は発表に向けて自分が何を話すべきなのか、その内容をまとめる良い機会となっているとも言えます。学生諸君、もうひと頑張りしましょう。
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