面白い話をする人は同じ話を何回もする(できる)人だ、ということ(江頭教授)
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「面白い話をする人」にあなたは出会ったことがあるでしょうか。いえ、別に漫才師や落語家のことではありません。身近に接する人、いえ、身近ではなくても知り合いの中にも、話をしていて楽しい人はたくさんいるでしょう。でも私がここで「面白い話をする人」と呼んでいるのは、会話の中で少しまとまったお話、起承転結やオチがしっかりついている話をしてくれる人のことです。
私が大学院の修士課程に入ったときの教授が、まさにこの「面白い話をする人」でした。「面白い」といっても単なる笑い話だけではありません。(いや、それも多かったかもしれませんが。)先生自らが実験した興味深い現象の話、論文で読んだ注目すべき概念、有名な科学者に会って話を聞いてもらったときの印象など、研究に関する話題も含めた「面白い話」でした。
先生は当時、国立の研究所に所属し、大学は兼任でした。週1日か2日の出勤だったと記憶しています。本来、私たちのような修士の1、2年生が気軽に話を聞けるような方ではなかったのですが、大学にいる間には空き時間ができやすかったのでしょう。その時間を利用して、私たちにいろいろな「面白い話」をしてくれたのでした。
さて、物怖じしないと言うか、血気盛んと言いますか。もっとはっきり「生意気」と形容すべきか。当時の私たちは先生を囲んでたくさんの「面白い話」を聞かせてもらっておきながら、こんなことを言うようになってきたのです。
「あっ、先生、その話、前にもしてますよ!」
「えっ、参ったなあ」と先生は笑っていたのですが、今にして思うと……。


























